滅びの戦士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:53 UTC 版)
「ふたりはプリキュア Splash Star」の記事における「滅びの戦士」の解説
アクダイカーンに忠誠を誓う5人の滅びの戦士。ダークフォールが侵略した「泉の郷」にある各泉の支配権を与えられており、戦士1人につき1つの泉を支配している。いずれの者も五行思想がモチーフとなっている。 いずれの者も滅びの力が源であり、戦士は滅びの力を使い果たすと自分自身の身体を構成している素体に戻って消滅する仕組みになっているが、素体と滅びの力さえ残されていれば再生することができる。 一度は全員プリキュアに倒されたが、第41話より「キャラフェ」の力で全員復活する。復活後は身体が一部黒く変色しており、ゴーヤーンのマークが入っているのが特徴。精霊の力を無効化するなど滅びの力も強化されている。ゴーヤーンのマークを破壊されると滅びの力が本来の水準にまで下がる。プリキュアたちに浄化されると元の姿に戻り、「ミニゴーヤーン」と化して散らばる。 後の『映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』にて、ドロドロン以外の4人はボトムの力によって復活を果たして再登場する。 なお、映画版では「サーロイン」というダークフォールの比類なき滅びの戦士が登場する。 カレハーン 声 - 千葉一伸 「カレっち」という愛称で ダークフォールの戦士を務める男性怪人。お下げの長髪が特徴。一人称は「オレ」。 枯葉を素体にされて生み出された存在のため、緑色の枯葉のような身体をしており、顔は紫色の枯葉で構成されている。また、元は枯葉であるために燃えやすい体質であり、モエルンバに触られただけで焼けそうになる。 冷静かつ真面目な人物として振る舞っており、主君にあたるアクダイカーンの命令には忠実に従っているが、ゴーヤーンの嫌味に不快感を見せたり、咲に名前を「カレーパン」と間違えられては憤慨するなど、短気な一面が多々ある。 ダークフォールでは「樹の泉」の支配者であり、木と関連するウザイナーを生みだし、植物や樹関連のものを操ることができる。 第7話にて最後の戦いを決意し、山の木々から作りだしたウザイナーと融合してプリキュアたちに挑み、精霊の力を吸収するなどして圧倒するが、結果的にはプリキュアの奮闘により形勢が逆転され、最終的には力を使い果たして素体である枯葉の姿に戻った。 復活した第42話では、相性の悪いタッグを連続で組まされ(1度目はモエルンバ、2度目はドロドロン)、不満を漏らし、プリキュアたちに再度倒された。復活を果たした際には、「踊るヤツとは反りが合わない」という理由で抱きついてくるモエルンバを「暑苦しい」と酷評し、ドロドロンに対しても合わないと主張している。最終形態 第7話にてウザイナーと合体した姿。大樹のような姿に変貌し、額にはカレハーンの顔があり、上半身部分にはウザイナーの大きな口がある。 戦闘能力が上がっており、ウザイナーの手や口から攻撃をしかけ、プリキュアの技を無効化することもできる。 モエルンバ 声 - 難波圭一 スペイン語を変えて話しながらダークフォールの戦士を務める男性怪人。厚化粧にアフロの髪型が特徴。一人称は「オレ」で、口癖は「チャ、チャ、チャ♪」。 炎を素体に生み出された存在のため、赤と黄を基調とした炎のような身体で構成されている。また、水に濡れても平気な体質をもつ。 基本的に陽気な人物として振る舞っており、ゴーヤーンの嫌味には苛立ちを感じつつも明るく返しているため、ゴーヤーンからは変人扱いされている。また、サンバを踊ることを好む。 ダークフォールでは「火の泉」の支配者であり、炎と関連するウザイナーを生みだすが、炎とは直接的に関係しない海の生物をいくつか使役した。 第8話から登場し、殉職したカレハーンに代わって任務を遂行する。しかし、第13話にて最後の戦いを決意し、2体のウザイナーを使役してプリキュアに挑むが、結果的に敗北したことで素体である炎の姿に戻った。 復活した第43話では、キントレスキーと組んでプリキュアたちに挑むが、キントレスキーの制止を聞き入れずに冒進し、再度倒される。復活を果たした際には、カレハーンに抱きついて好意をもつ素振りをみせていたが、カレハーンに自身の踊りを酷評された際は怒りを露わにしていた。 ドロドロン 声 - 岩田光央 ダークフォールの戦士を務める男性怪人。巨大な体格にクモのような6つの触手と赤い目が特徴。一人称は「ボク」。 土を素体に生み出された存在のため、橙色と青色を基調とした泥のような身体で構成されている。また、泥や水を吸収すると強化することもできる。 陰湿かつ根暗な人物として振る舞っており、楽しそうにする者を憎悪したり、会話をする際にも小声で話す傾向にある。また、満と薫の提案を曲解したり、任務が失敗するとゴーヤーンに泣きつくなど、単細胞かつ気弱な一面をもつ。 ダークフォールでは「土の泉」の支配者であり、泥の弾を飛ばしたり、手の平からクモの巣状の糸を放つことができる。また、土に関連したウザイナーを生みだし、移動の際には地中を掘って移動する。 第14話から登場し、殉職したモエルンバに代わって任務を遂行する。同時に、満と薫も任務に就いており、いつも彼女たちに仕事の邪魔をされている。しかし、第20話にて最後の戦いを決意し、泥や雨のパワーを吸収して巨大化した上、ウザイナーと合体してさらにパワーアップするが、それが仇となって動きが鈍くなり、最終的にはその隙を疲れる形でプリキュアたちの反撃を受けて素体である土の姿に戻った。 復活した第44話ではミズ・シタターレと組むが、邪魔者扱いされている。復活前と同様に泥を吸収して巨大化するも、プリキュアに再度倒される。最終形態 第20話にてウザイナーと合体した姿。巨大化したドロドロンの身体にはなわの鎧をつけた姿に変貌し、額にはドロドロンの顔がある。 パワーは上がっているが、上半身が大きく下半身が小さいため、身体のバランスがとれにくいという弱点がある。 ミズ・シタターレ 声 - 松井菜桜子 ダークフォールの戦士を務めるアクダイカーンも信頼するほどの実力を持つ女性怪人。褐色の肌に縦ロールの銀髪が特徴。一人称は「わたくし」。 水を素体にして生み出された存在のため、身体は水で構成されているが、比較的に人間に近い容姿をしている。また、水色の着物を着用し、頭部には3本の簪をつけている。なお、人間への変装が得意であり、その際には瞳ができる。 傲慢かつ高飛車な人物として振る舞っているが、咲からしきりに「ハナミズターレ」と名前を間違えられては憤慨するなど、感情が昂ると言動が荒くなる傾向にある。また、少々天然な一面もある。 ゴーヤーンのことは「ゴーちゃん」と呼び、彼に手柄を横取りされることを非常に嫌うため、フラッピとチョッピがゴーヤーンに誘拐された際は、プリキュアをゴーヤーンの隠れ家へと誘導したこともあった。 ダークフォールでは「水の泉」の支配者であり、戦闘能力はカレハーンとモエルンバとドロドロンより格段に高く、「プリキュア・ツインストリームス・プラッシュ」を水球で弾き返す程の力を持ち、水と関連したウザイナーを生みだし、水や氷を自由に操ることもできる。 輪投げとヨーヨー釣の腕前は極上で、ほかにも水芸が得意であり、芸にはプライドを持っている。 第24話から登場し、殉職したドロドロンに代わって任務を遂行する。しかし、第32話にて最後の戦いを決意し、ウザイナーを引き連れてプリキュアたちに挑み、滅びの力で周囲を砂漠に変えるが、最終的には奮起したプリキュアたちの「プリキュア・スパイラルハート・スプラッシュ」を受けて素体である水に姿に戻った。 復活した第45話では、キントレスキーと「PANPAKAパン」に来店した際に夫婦と見間違えられる。最期はキントレスキーとともに消滅し、その際にはキントレスキーの告白めいたセリフに顔を赤らめていた。 キントレスキー 声 - 小杉十郎太 ダークフォールの戦士を務める男性怪人で、ダークフォールの最強の戦士とも称されている。橙色のモヒカン刈りと口ヒゲが特徴。一人称は「わたし」。 砂金を素体にして生み出された存在のため、全身が金色の筋肉質な身体をしており、その身体は鋼のような硬さを持つ。また、上半身は手袋のみの裸で、下半身には黒色のスパッツを履いている。変装する際には瞳があり、肌も人間に近い色になる。 正々堂々の勝負を好む熱血な人物として振る舞い、心身の鍛錬を最も重視し、義理堅さと礼節を弁えている。その反面、勝利や結果に固執するが故に、結果を伴わない努力を切り捨てるという冷徹な一面をもつ。 緑の郷では「PANPAKAパン」のチョココロネが好物で、店の常連客となって大介とも親しくなり、「面構えがいい」という理由でコロネのことも気に入る。また、絵を描くのが得意。 ダークフォールでは「金の泉」の支配者であり、アクダイカーンへの忠誠心も高いが、任務よりもプリキュアとの真剣勝負を優先しているため、ウザイナーを使役するのは「プリキュアを鍛える」ことが目的である。なお、最新トレーニング器具を集めて置いた、広さ千畳のプライベート空間「スペシャルマッスルトレーニングルーム」(略称は「わたしの部屋」)を保有している。 第33話から登場し、ゴーヤーンの度重なる説得によって重い腰をあげ、殉職したミズ・シタターレに代わって任務を遂行する。しかし、第40話にて最後の戦いを決意し、全力でプリキュアたちに挑むが、最終的には彼女たちの必殺技である「プリキュア・スパイラルスター・スプラッシュ」を受けて敗北し、戦いに満足しながら「奇跡の雫」をプリキュアに渡して素体である砂金の姿に戻った。 復活した第45話では、ミズ・シタターレとPANPAKAパンを訪れた際に夫婦と間違われる。最期はプリキュアたちに再度敗北し、ミズ・シタターレに事実上の告白を告げつつ消滅した。最終形態 本気の状態の姿。両腕両脚をはじめとした筋肉が増強され、モヒカンと口ヒゲも増量する。また、体も大きくなる。 戦闘能力が格段に上がっており、パンチの一撃でコンクリートの壁などを溶かすことも可能になる。
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