満と薫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:53 UTC 版)
「ふたりはプリキュア Splash Star」の記事における「満と薫」の解説
アクダイカーンにより「命の炎」を分け与えられて生みだされた存在で、その恩義からアクダイカーンに忠誠を誓う2人の滅びの戦士。同じ名字だが、二卵性双生児の姉妹なのかは不明。私生活では「夕凪中学校」の制服を着ているが、戦闘時には灰色のタートルネックの長袖シャツと黒いロングスカートを身に纏った姿に変わり、赤黒いエネルギー弾を攻守に渡り駆使する。 ダークフォールでは「空の泉」の支配者であり、泉の番を任されていた。このときに出会ったムープやフープを滅ぼさず(満は『弱そうだから興味が無い』と考えていた)に見逃し、一時的に行動をともにしていた。 カレハーンとモエルンバを相次いで倒したプリキュアに興味を持ち、独断で「緑の郷」に現れては「夕凪中学校」に転校生として潜入し、咲や舞のクラスメイトとなる。用事がない際には、海に建つ「ヒョウタン岩」にたむろしている。 高い知能と身体能力がある反面、緑の郷の常識(感情など含む)については非常に疎い。友情にも興味を示さず、周囲への受け答えも素気なかったが、咲や舞との交流から人間愛を知り、緑の郷を強いて滅ぼすことに疑念を抱くようになる。また、第三者がいる状況では咲と舞を襲うことはせず、敵意を高めない限りは妖精たちに察知されることもない。 第23話にて、緑の郷を滅ぼさないようアクダイカーンに懇願するが、裏切り者として制裁を受け、プリキュアに「奇跡の雫」を託し、そのあとはダークフォールの底で封印されて眠りにつく。そのため、緑の郷の人々にも忘れられることになる。 第42話にて、フィーリアの操った「キャラフェ」の力により復活し、人々の記憶にも戻った。しかし、ダークフォール由来の滅びの力で生み出され、緑の郷由来の精霊の力で復活した彼女達は、戦いが終わり、どちらかの力が消滅すれば自分達も消える可能性をフィーリアから告げられる。以降は「アクダイカーンに生みだしてもらった恩義」と「咲や舞との友情」との間の葛藤や、自分達の消滅の可能性に思い悩みながらも、「消滅するそのときまででもいいから、咲や舞と一緒にいたい」という強い思いからプリキュアに全面協力するようになる。 最終回ではプリキュアとともに「月」と「風」の力を受けて変身し、ゴーヤーンと戦う。その際は、瞳にハイライトが映るようになる。戦闘後は滅びの力が尽きたことにより消滅しかけたが、フィーリアや精霊たちの力で新しい生命を得て復活し、穏やかな表情を見せるなど感情豊かとなり、咲や舞と平穏な生活を送るようになる。 『プリキュアオールスターズDX』シリーズの監督の大塚隆史が好きなキャラクターとして挙げているが、プリキュアとして部類されず、クロスオーバー作品では他作品の改心した敵キャラクターたちとともにサブキャラクターかつモブキャラクターとして登場している。なお「ストーリー終盤で改心しプリキュアと共闘しながら公式プリキュア扱いされない」敵の女性キャラクターは長きに渡ってこの2人だけだったが、2013年に放送された『ドキドキ!プリキュア』のレジーナが加わって計3名になった。 霧生 満(きりゅう みちる) 声 - 渕崎ゆり子 赤色をしたショートヘアの少女。目の色も赤だが、フィーリア王女に緑の郷の精霊の力で復活して以降は赤みのある茶色になり、人間と同じ形の目に変わる。頭脳明晰で運動神経も抜群。一人称は「わたし」。 冷たい性格だが、薫と比較して当初から社交的な一面を見せており、人との交流を避ける薫をフォローすることが多い。 薫が「緑の郷」の人間に情を見せたり、みのりに対して笑顔を見せたことに驚き、情に流される彼女に苦言を呈することもある。 パン屋の手伝いをしたり、咲に「勉強を教えてほしい」と請われるうちに薫と同様に心境の変化が表れ、そのことを薫に指摘された際には取り乱すこともある。 正体を明かしてもなお、自分を「友だち」と呼び続ける咲と意地になって戦い続けるが、最後は「運命を変えたい」とする薫に止められる。 自分たちの運命に対しては悲観的で、咲に説かれたり薫の思いを聞いた後も「運命を変えられるわけがない」と否定する。だが、復活後は薫と同様に前向きになる。 改心して以降は、咲の影響でパンづくりに興味を示すようになり、最終回では咲の顔をイメージしたパンを作った。この際、ノースリーブの黒い服に緑色のキュロットスカートという私服が公開され、のちのオールスターズ映画に登場する際はその衣装で登場する。月の力 最終決戦において霧生満が変身した姿。胸元にムープの額のマークがついた黄緑色の長袍のような羽衣を纏う。 普段よりも髪が伸びて、前髪もブルームやブライトのように厚みのあるものに変化する。丸っこいイヤリングはムープの尻尾についた宝玉と同じ色をしている。 キュアブライトとは異なり「月の光よ!」と唱えて力を扱うほか、手から明るい黄緑色のエネルギー光球を放ち、閃撃する。 霧生 薫(きりゅう かおる) 声 - 今井由香(第14話 - 第19話)→岡村明美(第20話 - 第49話) 青色のオールバックのロングヘアが特徴で、比較的に長身な少女。目の色も青だが、フィーリア王女に緑の郷の精霊の力で復活して以降は藤色(薄い青紫色)に変化し、人間と同じ形の目になっている。一人称は「わたし」。 無愛想だが、実際は満より情に流されやすく、早期に「緑の郷」の人間に対して情を見せはじめる。 学校内ではクラスメイトなどを冷たくあしらうが、満と同じく頭脳明晰かつ運動神経が抜群。 みのりと初めて会話した際には、無意識ながら彼女を子供扱いせず、対等な立場でアドバイスをしたことで、みのりに懐かれる契機となる。その後もみのりのことを気にかけており、彼女を危険から守っている。 ドロドロンの攻撃に苦しむプリキュアを密かに助けるなど、心境の変化が大きくなり、プリキュアに正体を明かして戦った際も舞から「生命の大切さを知っている2人が、滅びを望むわけがない」と説かれ、結果的には自分に正直になる。 復活して以降は、以前よりも豊かな表情を見せるようになり、舞の影響で絵を描くことが好きになって、美術部のメンバーと一緒に絵を描いている場面も見られる。この際、白のジャケットにパンツルックという私服が公開され、後のオールスターズ映画に登場する際はその衣装で登場する。風の力 最終決戦において霧生薫が変身した姿。胸元にフープの額のマークがついた、空色の長袍のような羽衣を纏う。 普段よりも髪が伸びて、横に広がっている。丸っこいイヤリングはフープの尻尾についた宝玉と同じ色をしている。 キュアウィンディとは異なり「天空の風よ!」と唱えて力を扱うほか、両手から濃いピンク色の大爆風を呼びだし、敵を吹き飛ばす。
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