津雲神社通り商店街の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/28 17:15 UTC 版)
「思い出のとき修理します」の記事における「津雲神社通り商店街の関係者」の解説
佐野(さの) 「ヘアーサロン由井」の家主である不動産屋。廃業したおもちゃ屋「月屋」が建っている土地も、佐野の持ち物であり、他にあちこちに土地を持っている。 店舗は津雲神社の裏手にあるが、月曜と木曜日のみ店を開けている。最近インターネットで宣伝を始め、それを見た明里が引っ越しを決めた。 明里の氏名や「ヘアーサロン由井」の孫であることを商店街の人々に言いふらすなど、個人情報保護にはあまり頓着しないようである。 仙人のような風貌の品のいい老人で、同世代の商店街の店主たちからも一目置かれている。津雲神社の氏子総代も務める。 佐野正輝の親戚。 咲(さき) 22,3歳のショートヘアの女性。原直之と同じホテルで働いていたが、直之と結婚し、直之の独立後は店を手伝い始めた。 まだ直之と婚約中、明里が見ている前で、商店街にいた黒猫を「パパ」と呼んだ。また、太一が拾ったオルゴールに入っていた写真は、自分と母を写したものだが、オルゴールは自分が落としたものではなく、高校生のころにいなくなった飼い猫「パパ」のお気に入りで、「パパ」がいなくなったころになくなったと語った。 「パパ」は咲が生まれる前に亡くなった父親が拾ってきた猫で、別の名前があったのだが、咲が「パパ」と呼ぶのでそういう名になった。咲は「パパ」が父親の生まれ変わりだったと感じており、時々自分に語りかける声を聞いたことがあるという。 入籍の日、再び黒猫を見つけた咲は、「お父さん。幸せになるから安心して」と声をかけた。 原 直之(はら なおゆき) 「原ベーカリー」店主の息子で、咲の婚約者。後に入籍した。隣町の有名ホテルでパン職人として働いていたが、独立して市内で一番の繁華街で開業した。クロワッサンがクチコミで評判になっている。 日比野(ひびの) 「ヘアーサロン由井」の2軒隣にある日比野写真館の元店主。今もそこに住んでいるが、もう営業はしていない。白い髪をオールバックにし、ボタンダウンを着こなす洒落っ気のある老人。親切だが、話が長いのが玉に瑕。 写真は趣味で撮り続けているため、腕は鈍っておらず、原直之と咲の結婚記念写真の撮影を依頼された。 ハルエ 「ヘアーサロン由井」の3軒隣にある「ハル洋品店」店主の老婦人で、明里が引っ越してきたころの、商店街の現役店主最高齢。商店街で生まれ育ち、元々服地を売っていた実家を洋装店にして盛り立てた。夫も子もなく、独り暮らしをしている。 20年前、「ヘアーサロン由井」の奥さんに頼まれて、孫娘にやるためのエプロンドレスを仕立てたことがあり、引っ越してきた明里のことも懐かしく受け入れてくれた。 縁日が近づいたある日、明里に自分が若いころに着ていた茜色のワンピースを見せ、これを縁日に着て秀司とデートして欲しいと語った。それは、18歳の時に好きだった男性とデートしたが、悲しい結末に終わってしまったため、自分の涙に濡れたワンピースに、改めて楽しい経験をさせてやりたいからだという。縁日のデートが終わった後、ワンピースのポケットにその男性からの指輪が入っていたのを明里が見つけた。ハルエはその指輪のことは知らず、そこで初めて、彼もハルエのことが好きだったのだと知る。 不治の病に冒されており、ホスピスに入るため(周りの人には、姪の家に引っ越すと言ってある)引っ越していった。その時、左手の薬指には、彼から贈られた指輪をはめていた。 阿波屋酒店の女将 商店街の最初のアーチをくぐって間もなく見える、間口の広い酒店の女将さん。明里の母より少し年上。大家族のお母さんといった人柄で、世話好き、話し好き。商店街の情報収集能力に長けている。 子供が4人、孫が7人いる。 ハルエが足をくじいた時に病院に連れて行き、引っ越す際も店のトラックを出してくれた。そして、葉子が家出をしたときも心配した。また、森村夫妻の結婚の事情についても詳しく知っていた。 サクラ 商店街の南端の方にある「サクラ毛糸屋」を営む女性。サクラは本名ではなく、屋号による通称。小柄で、毛糸のようにほんわかした雰囲気を持つ。 「サクラ毛糸屋」の営業時間は午後6時から9時で、編み物教室を開いている。毛糸や編み物道具を買うのは、ほとんど教室に来る生徒だけ。また、トールペイントの技術もあって、店の棚などに自ら装飾を施している。 亡くなった母親が、由井のおばあちゃんと仲が良かった。そこで明里は、由井の孫娘が春休みに来ていたのかどうかを確認に行ったのが初対面。後に、明里も編み物教室に入った。 保(たもつ) 阿波屋酒店の隣にある果物屋・宝果堂の二代目店主。32歳。店頭販売はしておらず、贈答用の注文や飲食店への配達を行なっている。口数が少なく、一見取っつきにくいが、根は優しい。 若本光一とは幼なじみで、妻の葉子と3人は高校や塾の同級生。光一が葉子と駆け落ちするつもりだと聞いてそれをやめさせ、代わりに自分が葉子と結婚したことをずっと負い目に感じてきた。そして、いつか光一が葉子を取り戻しに来るのではないかと恐れ、そうしたらあきらめるしかないと思っていた。しかし、子供ができたことで、夫としての自信をつけなければならないと思うようになる。 葉子(ようこ) 保の妻。32歳(商店街では、明里の次に若い)。しっかり者で口達者。髪をきりりとひとつに束ね、化粧っ気はあまりないが、目のぱっちりした明るい顔立ちが印象的。明里とは、一緒に「サクラ毛糸店」の編み物教室で学ぶ仲。 高校卒業前に若本光一とつきあい始めたが、1年ほどで友達に戻った。その後、医師になった光一から、海外の医者のいない地域で働きたいから、ついてきてほしいとプロポーズされたが、待ち合わせ場所に光一は現れず、代わりに保が現れた。その後、保と結婚する。ずっと保が、光一への友情のために、彼の代わりに自分と結婚したのではないかと思ってきた。そして、その気持ちが爆発して家出してしまう。しかし、お互いに誤解を解き、家に戻った。その時、妊娠していた。 三根郁美が秀司の店を手伝うようになった時、彼女は秀司を狙っているから気をつけるようにと明里に警告した。 和菓子屋の店主 普段は冠婚葬祭や贈答用の注文品しか売っていない和菓子屋だが、夏場は近隣住民の要望で小豆アイス(もなかにアイスがはさんである。小倉の風味が絶品)だけ売っている。妻と仲がいい。
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