民生デイゼルの製品史とは? わかりやすく解説

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民生デイゼルの製品史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 01:42 UTC 版)

民生産業」の記事における「民生デイゼルの製品史」の解説

1950年昭和25年)- 民生産業自動車部門資産継承し資本金1億をもって民生デイゼル工業 として発足戦前ダットサン設計した事で知られる技術者後藤敬義が社長となる。この頃ふじ号ボディ改良したBR30民生コンドルバス発売主力商品になる。(後身日産ディーゼル工業開発した同名中型トラックとは無関係)以降バスについては#バス史を参照日産180ベースの4t積トラック生産。それを5t積に改良してKD2型を搭載したトラックミンセイTS21 / TN50型である。更にミンセイ独自のKD3型90 ps搭載のTN93型軸距4.6 m・7.5 t積も市場投入背高エンジンボンネットは高いが、他社直列6気筒比べコンパクトな直列4気筒のため、荷台長くできた。ついで10 t軸距4 mダンプTZ10型、7 t積軸距4.35 mのTN96型、軸距4.35 m・6 t積のTN95型(いずれもKD3搭載)もラインナップ1953年昭和28年)- 日産自動車資本参加4.5 t積TS23型追加エンジンもKD2型が70 psへ、KD3型が105 psパワーアップ。後にKD2はKD2B型80 psとなる。 クルップ系のKDエンジンはその強力さをセールスポイントに、20年近く渡って日本ディゼル鐘淵ディゼル民生主力エンジンとして用いられてきたが、各シリンダー毎に上側ピストンクランクシャフトとを連結するサイドロッドを2本ずつ備えた複雑なエンジンブロック構造強いられる対向ピストンエンジンは、製造コスト・ランニングコストが割高で、エンジンの背が高すぎるうえ騒音振動大きく性能向上は限界達していた。このため民生では競合他社4ストロークエンジン対す抜本的対抗策求められ2ストローク方式踏襲しながらも新たな方式エンジン導入されるに至る。 1955年昭和30年クルップエンジン代わりGM傘下デトロイト・ディーゼル社)の特許による ユニフロースカベンジング 2ストロークディーゼルエンジン、シリーズ71ライセンス生産契約締結直列3気筒 3,706 cc 120 psの UD3型 と、直列4気筒 4,941 cc 150 psUD4型 を発表、後に直列5気筒 6,177 cc 215 ps の UD5型、直列6気筒 7,413 cc 230 ps の UD6型 も追加する。UD3型は日産680トラック搭載され、TS23はUD3搭載軸距4m5t積TS50型へ、TN93はUD4搭載と共に軸距4.8 m、スタイル一新してT75型となる。更にUD6型搭載の6TW型(当時国最大の10.5 t積)重トラック発売される国産初の民間向け3軸10大型トラックで、大きすぎて売れない懸念する声もあったが、運送業界からは歓迎された。 また、回転慣性少なくレスポンス良いUDエンジンは、トランスミッションシンクロメッシュがまだ無い時代にもかかわらず故にダブルクラッチ操作テクニック要した)、シフトチェンジ軽快決まりドライバーには好評だった。もっとも、軽量高速エンジンとしての単体性能では他社製品をも凌駕したが、騒音燃費、そして始業点検におけるインテークマニホールドオイル抜き要する面で、競合メーカー4ストロークエンジン比べ不利であった販売機構を充実するため、日産自動車折半出資による総販会社日産民生ジーゼル販売設立し販売部門分離 1959年昭和34年T80型 T75系軸距4.8 mのままシャシ強化した8 t積ボンネット型トラック一方「卵を運んで割れない車両を」という運送業界のニーズから、RFAバスより転用しエアサス仕様TA型もラインナップされた(型式の「A」は共にエアサスの意)。しかし高速でも振動少なサスペンション性能ドライバーのスピードオーバーを招きがちでかえって危険であり、コスト高かったことから、比較短期間生産中止舗装路がまだ少な時代振動対策としては進んだ試みであったが、道路インフラ自体不十分な当時としては時期尚早であった1960年 - T80ベースの3人乗りキャブオーバー型、TC80型 を発売軸距5 mとし、荷台長が800 mm拡大される

※この「民生デイゼルの製品史」の解説は、「民生産業」の解説の一部です。
「民生デイゼルの製品史」を含む「民生産業」の記事については、「民生産業」の概要を参照ください。

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