民生の録音メディア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 20:55 UTC 版)
日本では戦前に、少数ながら、カッティング録音のための部品が民生向けに流通し、特注ないし自作によって録音を行っていた記録がある。 民謡研究家の町田佳聲は1937年に、「町田式写音機」と名付けた、肩掛けカバンに組み込んだカッティング録音機を特注し、数年かけて全国の民謡を採集した。 1944年当時、兵庫県武庫郡住吉村在住の中学生がラジオ受信機にカッティング録音機を組み合わせた筐体を特注し、空襲警報を含む当時のラジオ放送のエアチェックを行っており、のち1995年にNHK大阪放送局に寄贈した。 戦後の1949年、日本電気音響(のちのデノン)が民生用のポータブル円盤録音機「デンオン RC-1」を発売したものの、安価なオープンリールテープが登場したため、普及にいたらなかった。
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