振動対策
不快な振動を減少させるためにとられる方策のこと。振動対策はの3つに大別できる。第1は振動源の振動を減少させることで、アンバランスの修正など起振力の低減や振動源そのものの共振抑制、動吸振器による振動吸収などの方策がとられる。第2は振動絶縁で、ばねを介して振動源を支持する。ただし、ばねで支持することにより新たに共振系を構成することになり、共振を抑制するためにあわせてダンパーなどの減衰を付加する必要がある。第3は振動を受ける側における振動抑制で構造体の剛性の適正化、制振材の貼り付けなどが行われる。
参照 振動絶縁、制振材、ダイナミックダンパー振動対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 10:03 UTC 版)
船体の強い振動は人間にとって不快であり、船体構造材の金属疲労の原因にもなるため、船舶工学にとって振動軽減は重要なテーマとなっている。 エンジン 船舶で使用されるエンジンは多くが大きな騒音と振動を生み出すため、特に客船ではエンジンの基部をゴムを介して保持したり、客室がある上部船体をゴムによって浮かして保持するなどの工夫がある。騒音と振動の抑制が比較的簡単な高周波ノイズを主に生むタービン機関の採用も客船では多い。 プロペラ プロペラの回転時に翼の1枚1枚が作る圧力波が船底部の外板を叩くために船体に強い振動が発生する。これを避けると同時に燃費を改善する方法として、ハイスキュード・プロペラの採用がある。 スキューによってプロペラが作る水中の圧力が連続的となり、振動が小さくなる。
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