板井圭介とは? わかりやすく解説

板井圭介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 09:18 UTC 版)

板井 圭介(いたい けいすけ、1956年3月21日 - 2018年8月14日)は、大分県臼杵市出身で大鳴戸部屋に所属した大相撲力士。本名同じ。最高位は西小結1989年5月場所)。現役時代の体格は177cm、139kg。得意技は突き、押し、叩き[1]


注釈

  1. ^ 幕内から幕下に陥落して復帰するまでの間、幕下優勝も果たした(1982年1月場所)。それ以前にも十両で2度優勝していたため、幕内以外の全ての地位での優勝を記録する形となった。
  2. ^ 1988年には、平幕上位で大敗した翌場所に平幕中下位で勝ち越すルーティンを繰り返した結果、年間成績37勝53敗と当年6場所すべて幕内に在位した力士の中で最多の敗数となった。
  3. ^ 著書『中盆』p230によると、板井は付け人に「オレらしい思い出を作るからな」と言って、わざと全敗したという。
  4. ^ 相場より安く星を売る一方で、ガチンコ力士の付け人にも“引退するので負けると言っているので、ケガだけはさせないでほしい”と付け人に頼ませた[15]
  5. ^ 自身の暴露本には「協会に親方として残るつもりは全く無く、40歳くらいまで幕内・十両を往復する土俵生活を送ろうと思っていたが、年寄襲名の目処が立っていたため星を売りまくった。」という趣旨の記述がある。
  6. ^ 背景として、先代春日山(元前頭大昇)が前年に停年退職して春日山部屋が閉鎖されたため、部屋再興を依頼されていた。
  7. ^ 国技館で断髪式を行った廃業力士は若ノ國以来23年ぶり(若ノ國は蔵前国技館であり、両国国技館では板井が初)。
  8. ^ 著書『中盆』p222によると、板井は「そのとき逆鉾だけはビビッてやらなかった。マリファナを吸うのだとわかると、黙って部屋の外へ出てしまった。度胸がないというか本当はまじめな男なのだ」と、逆鉾の大麻吸引を否定していた。
  9. ^ 大乃国の本名は青木康
  10. ^ トヨタ杯、マンチェスターU VS パルメイラス(1999年12月)
  11. ^ 八百長以外の話題として、大鳴戸と女将は正式に婚姻しておらず内縁関係であったことも記述されている。
  12. ^ 右膝関節及び右足首関節挫傷により5日目から途中休場
  13. ^ 左膝関節捻挫により3日目から途中休場
  14. ^ 右肩関節脱臼骨折により11日目から途中休場
  15. ^ 公傷

出典

  1. ^ a b c d ベースボールマガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(4) 立浪部屋』p31
  2. ^ 『中盆』p.16
  3. ^ 『中盆』p.23。「急ごしらえの相撲部では勝てなかった」としている。
  4. ^ 『中盆』p.28~31
  5. ^ 『中盆』p.26
  6. ^ 『中盆』p.30。元々板井はラグビーがやりたかったが、相撲部監督から勝手に相撲部に入れさせられ、「ラグビー部の助っ人もしていい」との条件付きで相撲部に入部したと言う。
  7. ^ 『中盆』p.32
  8. ^ 『中盆』p.33~34。高校の監督が日本体育大学出身だったため、同大学の関係者から横槍が入ったとしている。
  9. ^ 『戦後新入幕力士物語』(ベースボール・マガジン社)第4巻「板井圭介」
  10. ^ 『中盆』p.41
  11. ^ 『中盆』。当時、高卒で入社した手取りは15万円程度で、さらに仕事後はほぼ毎日相撲部の稽古もあり、大変辛かったと言う。
  12. ^ 『中盆』p.49~51。アマチュア出身で年上だったことから当初は部屋内でいじめられていたが、初日の稽古で自らの力を見せつけた所、それ以来自身をいじめる者はいなくなったと言う。
  13. ^ 『中盆』p.59
  14. ^ ぶつかり稽古では当たる側が適宜転がって受け身を取らなければならない。
  15. ^ なぜ、サッカーと相撲は野球と異なり「大型連敗」が少ないか 2019.07.26 07:00(週刊ポスト2019年8月2日号、2020年2月10日閲覧)
  16. ^ 朝日新聞1991年9月11日付朝刊スポーツ面
  17. ^ 『中盆』p.228~231
  18. ^ a b c 非業の死を遂げた名力士 最終回「板井(小結)」 WJN 2018年12月30日 17時00分 週刊実話2019年1月3日号誌面より(日本ジャーナル出版、2019年3月30日閲覧)
  19. ^ 『中盆』p.232
  20. ^ a b 白鵬の年寄騒動 “唯一の前例”の元小結・板井が語っていたこと(1/2ページ) NEWSポストセブン 2021.10.09 07:00 (2021年10月14日閲覧)
  21. ^ 【大相撲八百長訴訟(2)】「講談社からお金は?」「一銭ももらってない」 MSN産経ニュース2008年10月3日配信、同年10月4日閲覧
  22. ^ 「北脇貴士の大相撲甚句」これにて千秋楽!結びの一番は「板井圭介」⁉︎ 北脇貴士のブログ 2015年12月 9日 (水)
  23. ^ 『週刊ポスト』2017年5月26日号
  24. ^ a b c 独り暮らし蛇口から水…元小結板井さん急死だったか - 日刊スポーツ 2018年8月15日
  25. ^ 元小結の板井さん急死 八百長告発暴露本も”. スポーツ報知 (2018年8月15日). 2021年2月27日閲覧。
  26. ^ a b c d e 非業の死を遂げた名力士 最終回「板井(小結)」 週刊実話 リアルライブ 2018年12月30日 17時00分 (2022年7月25日閲覧)
  27. ^ 「八百長に自ら関与」告発した板井圭介さん死去 元小結 - 朝日新聞デジタル 2018年8月14日
  28. ^ 『中盆』p.27。「高校時代の指導は突き押し一本」としている。
  29. ^ a b 相撲界の“闇”を告発した男 元小結・板井の本音と色気(2ページ目) 文春オンライン2018年08月25日 07:00(週刊文春 2018年8月30日号、文・武田頼政)(文芸春愁、2018年8月27日閲覧)
  30. ^ 『中盆』p.86~90
  31. ^ 『中盆』p.179では「包帯を巻いているだけでテーピングは手首に巻いていた」としてこの見解を否定し、実際に勝負審判の前で包帯を解いて見せたとしている。
  32. ^ 『中盆』p.172
  33. ^ 八百長の有無「待ったなし」 新「証拠」のインパクト J CASTテレビウォッチ 2008/10/25 08:01
  34. ^ 実際の録音を扱った動画
  35. ^ 『中盆』p.9。背景として、大鳴戸の告発により板井の経営するちゃんこ店の売り上げが落ちたとしている。
  36. ^ Kattoulas, Velisarios (2000-02-03). "Vantage Point : Sumo Whistleblower Says He's on a 'Mission'" インターナショナル・ヘラルド・トリビューン 2008年5月31日閲覧
  37. ^ 『元小結・板井氏が珍発言連発「八百長には証拠ない」』 スポーツ報知 2008年10月17日
  38. ^ 【板井圭介著書】これが相撲界の全てであり真実。 貴闘力部屋 2022/11/19 (2022年11月25日閲覧)
  39. ^ 「だいき」「たいき」等が考えられるが、当時の相撲雑誌にも振り仮名は載っておらず、本人も他界しているため、読みは不明。


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