大乃国との軋轢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 01:36 UTC 版)
横綱・大乃国との取り組みでは両手の掌部にウレタンなどのパッドを入れ、その上からテーピングで前腕部までをグルグル巻きにして、さらにそのパッドがパンパンになるまで水を含ませていた。それを使ってのあご先への張り手(というより、骨法の掌打のような奇襲攻撃。有り体に言えば掌部を当てるパンチのようなものである)一発で勝ったことがある(獲得した金星3個は、全て大乃国からのもの)。この張り手を磨くためにボクシングジムで練習していた。この怪しげなテーピングについては「卑怯」「見栄えが悪い」「みっともない」と協会内部・マスコミなどで問題視され、板井の年寄襲名が認められなかった一因ともされた。大乃国は十両時代には板井からの八百長勧誘に応じていたものの、幕内上位に上がるに至って拒否するようになったとされる。 大乃国は板井のことを心底嫌っていて、引退から数年後のインタビューでは、「1人顔面を張ってくる力士がいた。あまりに腹が立つので組み止めたら両肘を極めて、土俵の外に出さずにそのまま腕を折ってやろうかと思ったほどだ」と語ったことがある。 しかし板井本人は著書『中盆』の中で、大乃国を本気で嫌っていたわけではなく、親しみを込めて「青ちゃん」と呼んでいたくらいで、ガチンコで頑張っている大乃国を心の中では応援していた旨を記述した。
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