幕内上位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 01:06 UTC 版)
正式な区分ではないが、概ね前頭四枚目、五枚目以上(横綱・大関の人数にもよる)を幕内上位と呼ぶ場合がある。これは取組編成上、この番付を境にして互いに対戦することが少なく、同じ幕内でも事実上、二部リーグ制のようになることからである。理論上は、上から16番目の力士は15番すべて番付上位の力士と対戦、17番目の力士は全て番付下位の力士との対戦となる。1960年代までは、番付編成上の内規として、〈前頭5枚目以上、もしくは横綱・大関と対戦した力士は、全敗でも十両には落とさない〉というものがあったが、1971年に廃止が明言された。 そのため、力をつけていく途上の力士は幕内(下位)に定着した後、初めて幕内上位に昇進した場所では、10敗以上などの大負けをして跳ね返される例が多い。それと比較すると、新小結では既に、前頭上位の地位で上位総当り戦で勝ち越せる実力を身につけているため、そこまで極端な大負けをする例は多くない。見方によっては幕内上位と下位では、三役と平幕の間以上の差があるとも言える。
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