日本への伝来と潮流とは? わかりやすく解説

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日本への伝来と潮流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 06:42 UTC 版)

スキー」の記事における「日本への伝来と潮流」の解説

日本におけるスキー伝来明治時代後期1890年代からだが、1911年明治44年1月12日新潟県中頸城郡高田町(現・上越市)において、オーストリア陸軍英語版少佐オーストリア=ハンガリー帝国時代)のテオドール・エードラー・フォン・レルヒ(テオドール・エドレル・フォン・レルヒとも)が陸軍第13師団着任し歩兵第58連隊営庭利用して堀内文次郎連隊長鶴見宜信大尉スキー専修員を含む軍人に技術伝授したことが、日本における本格的なスキー普及第一歩とされ、かつ、日本におけるスキー発祥と言われている。この史実にちなんで、全日本スキー連盟では2003年1月12日を「スキーの日」と制定したレルヒ日本陸軍長岡外史中将率い第13師団御用商人でもあり、高田町本拠にする実業家である五十嵐五八(後に辰豊と改名)の経営する旅館高陽館」に寄宿して高田歩兵第58連隊着任、その翌年1912年には北海道旭川第7師団着任したレルヒ以前1908年札幌農学校スイス講師が2本スキー滑ってみせたこと(詳細三角山参照のこと)、また1916年欧州から帰国した遠藤吉三郎ノルウェー式の2本スキー普及させたことから北海道では2本主流となったまた、1923年には第一回全日本スキー選手権大会開催され、2本が1本成績圧倒したことから、全国的にも2本主流となっていった。 スキー登山用具としても注目され1923年1月には、当時日本登山界のリーダーである槇有恒板倉勝宣三田幸夫が冬の立山登山利用した板倉帰路遭難死)。 1924年シャモニーオリンピック開催国際スキー連盟誕生を受け、日本では翌年1925年全日本スキー連盟創設された。 1940年1941年相次いで、「今日スキー」と「スキー・フランセ」がそれぞれ邦訳出版されそれぞれの技術紹介されるが(上記参照)、日本スキー関係者の間では「外傾技術」に共鳴する人が多く1947年昭和22年)には外傾技術中心とした全日本スキー連盟テキスト一般スキー術」が出版された。しかし当時でも少なからずローテーション技術主張する声があり、1954年昭和29年)にピエール・ギョーとアンリ・オレイエが来日して全国各地でフランス・スキー技術指導が行われた事でローテーション技術と外傾技術議論活発に行われた1958年昭和33年)に「オーストリア・スキー教程」が日本でも出版され、その直後にはオーストリア職業スキー教師連盟のルディ・マットが来日し全国各地でオーストリアスキー技術紹介指導された事で日本スキー技術はオーストリア・スキーに傾倒していき、1959年昭和34年)にはバインシュピール技術が基となる「SAJスキーテキスト」が発刊された。その後1960年昭和35年)にルディ・マットが再来日したほか、1963年昭和38年)にはオーストリア国立スキー学校責任者のシュテファン・クルッケンハウザー教授デモンストレーターのフランツ・フルトナー他2名が来日して全国各地講演映画上映実地指導行い、これを受けてバインシュピール技術日本スキー界に根付いていった。 1965年昭和40年)には「第7回インタースキー」(オーストリア・バドガシュタイン)に、日本から初め10名(うちデモンストレーター5名)の代表団送り込まれた。以降日本毎回参加し1979年昭和54年)にはアジア初となる日本蔵王で「第11回インタースキー」が、1995年平成7年)には日本野沢温泉で「第15回インタースキー」が開催された。 その他 アルペンスキーではないが、北海道サハリン先住民アイヌにおいては雪中かんじきとして2種履物ヌソオフトとストー見られる。ヌソは犬ぞりの意味御者身に着ける幅が広いスキーのような形状の物で、ストー当時新聞では露式寒敷とされていたロシアサハリンから伝来したカンジキスキーである。こういった物が日本には伝来していたが、日本には20世紀に至るまでスキー定着していなかった。

※この「日本への伝来と潮流」の解説は、「スキー」の解説の一部です。
「日本への伝来と潮流」を含む「スキー」の記事については、「スキー」の概要を参照ください。

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