日本における著名な秘仏の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:06 UTC 版)
「秘仏」の記事における「日本における著名な秘仏の一覧」の解説
秘仏とされる仏像は日本各地に多く、本項でその全てを網羅することは不可能であるので、国宝指定物件を初め、著名なものに限った。 毎年、春・秋などの一定期間に開扉されるもの 浄瑠璃寺(京都)吉祥天立像(重文)1月1日 - 15日、3月21日 - 5月20日、10月1日 - 11月30日開扉 法隆寺(奈良)夢殿本尊 観音菩薩立像(救世観音)(国宝)4月11日 - 5月18日、10月22日 - 11月22日開扉 西大寺(奈良)愛染明王坐像(重文)1月中旬〜、2月初旬、10月下旬 - 11月上旬開扉 法華寺(奈良)十一面観音立像(国宝)3月下旬 - 4月上旬、6月上旬、10月下旬 - 11月上旬開扉 毎月1回、特定の日に開扉されるもの 葛井寺(大阪)本尊 千手観音立像(国宝)毎月18日開扉 道明寺(大阪)本尊 十一面観音立像(国宝)毎月18日、25日、1月1日 - 3日開扉 大黒堂(高野山奥の院) 毎月21日に開扉 1年のうち1日ないし数日のみ開扉されるもの 観心寺(大阪)本尊 如意輪観音坐像(国宝)4月17・18日開扉 東大寺(奈良)法華堂(三月堂)執金剛神立像(国宝)12月16日開扉 東大寺 俊乗上人坐像(国宝)7月5日、12月16日開扉 東大寺 良弁僧正坐像(国宝)12月16日開扉 東大寺 僧形八幡神坐像(国宝)10月5日開扉 興福寺(奈良)南円堂本尊 不空羂索観音坐像(国宝)10月17日開扉 唐招提寺(奈良)鑑真和上坐像(国宝)6月5日 - 7日開扉 秋篠寺(奈良)大元帥明王立像(重文)6月6日開扉 法隆寺(奈良)聖霊院本尊 聖徳太子坐像・山背王(やましろおう)・殖栗王(えぐりおう)・卒末呂王(そまろおう)・恵慈法師坐像(国宝)3月22日〜24日開扉(ただし間近での拝観はできない) 法隆寺 上御堂本尊 釈迦三尊坐像(国宝)11月1日 - 3日開扉 広隆寺(京都)上宮王院本尊 聖徳太子立像 11月22日開扉 広隆寺(京都)薬師如来立像(重文)11月22日開扉 宝寿院(奈良県川上村)船不動明王(正月3が日のみ公開) 高野山南院(和歌山県高野町)浪切不動明王(6月28日開扉) 粉河寺(和歌山県紀の川市)薬師如来像(1月8日初薬師の日に開扉) 数年 - 数十年ごとに開扉されるもの 元善光寺(長野)本尊 阿弥陀三尊立像 7年目ごとに開扉 園城寺(滋賀)観音堂本尊 如意輪観音坐像(重文)33年に1度開扉 石山寺(滋賀)本尊 如意輪観音坐像(重文)33年に一度と天皇即位の年に開扉のほか、特別な行事の際などに開扉。近年では2002年、2009年に開扉された。 清水寺(京都)本尊 千手観音立像 33年に一度開扉 中山寺 (福井県) 本尊 馬頭観音坐像 33年に一度開帳 六波羅蜜寺(京都)本尊 十一面観音立像(国宝)辰年に開扉 紀三井寺(和歌山)本尊 十一面観音立像 (国指定重要文化財)50年に一度開扉 紀三井寺(和歌山)秘龕仏 千手観音立像(国指定重要文化財)本尊とともに50年に一度開扉 慈尊院(和歌山)本尊 弥勒仏坐像(国宝)21年に一度開扉 開扉時期を定めていないもの 中尊寺(岩手)一字金輪坐像(重文)特別の行事の際などに不定期に公開される。近年では2000年、2012年に公開された。 成田山新勝寺(千葉)本尊不動明王及び二童子像(重文)。江戸時代には、江戸など他の場所に出張して開帳していた(いわゆる「出開帳」)。 浅草寺(東京)本尊 聖観音像 絶対の秘仏。写真なし。 寛永寺(東京)本尊 薬師三尊立像(重文)2006年、東京国立博物館における「最澄と天台の国宝」展に出陳された。 善光寺(長野)本尊 阿弥陀三尊立像 本尊は絶対の秘仏。写真なし。前立ち像は7年目ごと(開帳の年を1年目とするので実際は6年に1回)開扉 甲斐善光寺(山梨)本尊 阿弥陀三尊像(重文) 延暦寺(滋賀)根本中堂本尊 薬師如来立像 1988年、2000年、2006年に開扉されたことがある。 園城寺(滋賀)本尊 弥勒菩薩像 絶対の秘仏。写真なし。 園城寺 智証大師(円珍)坐像(国宝)「中尊大師」、「御骨大師」の2体あり。前者は10月29日の祥忌法要で開扉されるが、後者は開扉なし。特別展などで数回公開されたことがある。 園城寺 新羅明神坐像(国宝)特別展などで数回公開されたことがある。 園城寺 不動明王像(黄不動、絵画、国宝)厳重な秘仏として知られ、寺では書籍等への写真掲載を厳しく制限している。特別展などで数回公開されたことがある。 善水寺(滋賀)本尊 薬師如来坐像(重文)1949年、2001年に開扉された他、2005年には京都国立博物館における「最澄と天台の国宝」展に出陳された。 東寺(京都)御影堂 不動明王坐像(国宝)学術調査以外に公開された記録なし。 仁和寺(京都)霊明殿本尊 薬師如来坐像(国宝)1986年の学術調査で初めて開扉された。 法輪寺(京都)本尊 虚空蔵菩薩像 十三参りの本尊として信仰を集める。大正天皇が拝観して以来一般公開記録なし。 東大寺(奈良)二月堂本尊 十一面観音立像 大観音、小観音の2体があるが、いずれも絶対の秘仏。写真なし。 金峯山寺(奈良)本尊 蔵王権現立像3体(重文)大きな行事の時などに開扉されることがある。 金剛峯寺(和歌山)金堂本尊 薬師如来像 絶対の秘仏。旧本尊は1926年に焼失した。像名は阿閦如来とする説もある。現本尊は高村光雲作。2015年の開創1200年記念大法会の際、初めて開帳された。 粉河寺(和歌山) 本堂 千手観音像 絶対の秘仏。写真なし。2008年10月1日から10月31日にかけて、花山法皇一千年忌を記念して、本堂隣の千手堂の千手観音像が公開。これは217年ぶりの開帳。西国三十三所草創1300年を記念して、平成29年3月25日 - 5月7日まで開帳。 法隆寺聖霊院 聖徳太子像 東大寺勧進所八幡殿 僧形八幡神像 東大寺開山堂 良弁僧正像 東大寺俊乗堂 俊乗上人(重源)像 東大寺法華堂 執金剛神像 観心寺 如意輪観音像
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