観音菩薩立像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 18:12 UTC 版)
かつて円通寺に客仏として安置されていたが、現在は堺市の所有になっている(堺市博物館保管)。 一木造で像高は74.0cm。用材は白檀(びゃくだん)と鑑定されており、日本に伝存する檀像(だんぞう)としては最古に属する。檀像とは、本来は香木の白檀を用いて作った仏像を指すが、日本ではカヤ等の代用材を用いた像のことも檀像と呼んでおり、木目の美しさを生かすため、目、唇等以外には彩色を施さないのが通例である。本像は両肩から先と、両足先を欠失する。頭部の大きなプロポーション、扁平な肉付け、腹を突き出し気味に直立するポーズなどは古様で、制作時期は飛鳥時代、7世紀後半と推定される。 平成2年(1990年)6月29日、重要文化財に指定された。
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