待田家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:35 UTC 版)
神戸で代々続く、待田法律事務所を営む裕福な家。謙次、愛、誠の三人は次男・純の死をきっかけに他者に対する違和感を気にするようになったが、のちに愛の妻となる主人公・純に対しては三人とも特別な違和感を持っていない。 待田 多恵子(まちだ たえこ) 演 - 若村麻由美 愛の母親。代々弁護士事務所を営む待田家の一人娘として育ち、弁護士としての実力は夫の謙次より上。昭和37年(1962年)4月14日生まれ。 若いころに謙次を尊敬し結婚。仕事に追われるあまり次男を介護できなかったことを後悔し、彼の死去後は謙次との仲が悪化、仕事に没頭する日々を送り、家族や主人公・純など周囲の人間に対して冷酷かつ高圧的に振る舞うようになる。周囲に打ち明けることはなかったが、謙次・愛・誠と同様に、耳鳴りと他者の汚臭や本性に悩み続けている。自らの言動に背き結婚宣言をした愛に勘当を言い渡す。 オオサキプラザホテルが外資企業・カイザーと合併交渉をする席ではカイザー側の代理人にたち、合併後は利益増加を目的とした経営の合理化と人員削減を率先して行う。また、合併交渉以前から中津留と頻繁に面会し、中津留の社長就任を手助けする。 梨田の会社の顧問弁護士でもあり、難航するサザンアイランド買収を成功させる方法を梨田に教える。 当初は主人公・純を敵視し、会えば嫌味を発し、先述の通り主人公・純を取り巻く環境に圧力をかけていたが、過労で倒れて里やで介抱されたのを機に徐々に心を開くようになり、愛の離婚危機の瀬戸際に至っては逆に離婚を思いとどまるよう、迷う主人公・純と愛の背中を押す。 主人公・純と愛たちが再建したホテルのプレオープンへ招待を受け、当初断ったが、主人公・純から愛の誕生日当日であることを理由に説得され宮古へ向かう。そこで待田家が再び心一つになり、三重苦の苦悩から解き放たれて満面の笑みを見せる。また、家族写真を撮影する際に主人公・純を招き入れ、初めて家族として認める。 愛の名前は、女に生まれて父(愛・次男の純・誠の、祖父)から残念がられた自らの経験から、「男とか女とかの枠を超えた人間に育ってほしい」という彼女の強い希望で、謙次の反対を押し切って名付けたものである。 関西在住でありながら標準語あるいは関東方言で話している。 待田 謙次(まちだ けんじ) 演 - 堀内正美 愛の父親で弁護士。多恵子と結婚し、婿養子として待田家に入る。昭和27年(1952年)6月21日生まれ。 次男・純の死去後、他者の話を聞くと耳鳴りがするようになる。また、周囲にきつく当たる多恵子を畏怖し、陰で不倫を繰り返している。多恵子が過労で倒れて考えを改め、素直な気持ちを伝えようとしたのを知らずに、自ら離婚を切り出し多恵子の承諾を得る。 その後、東京に事務所を移籍し多忙だったが、主人公・純から愛の誕生日を祝って欲しいと説得され、プレオープン当日に宮古へと足を踏み入れた。待田家が再び心一つになって耳鳴りが消える。 多恵子と違い、長男・愛と主人公・純の交際・結婚に関しては特に反対するような言動はしていない。 本人も関西在住でありながら標準語を使っているが、我が子の前では関西弁を使っている。 待田 誠(まちだ まこと) 演 - 岡本玲 待田家の長女で、愛の妹。主人公・純の義妹。平成3年(1991年)12月13日生まれ。法学部の大学生で愛の家出後、家業の後継者として多恵子から強い期待を寄せられているが、本心では弁護士になることを嫌がり、多恵子に反抗し衝突後に家出する。その反抗心の勢いだけで剛と結婚しようとしたこともあったが晴海の説得で思いとどまる。サザンアイランドの取り壊しを見届けた後、ミュージシャンの男性に一目惚れし同棲を始めたが、相手に金をせびられたうえに浮気されたことで破局し、実家に戻る。 周囲に対してつっけんどんな態度で接しているが、多恵子とは違い主人公・純と愛の交際や結婚については応援するような言動をしている。 次兄・純の死去後、周囲の人々の匂いが臭く感じるようになり常にマスクを着用していたが、待田家が心一つになったことで空気がおいしいという感覚を取り戻す。想いを寄せられる剛から「まこっちゃん」と呼ばれている。また、家族の中では唯一、関西弁で話している。 第3部の宮古島編以降、剛に対し親しく話しかける羽純に対し対抗心や嫉妬心を見せることもある。その後、愛が脳腫瘍で倒れたことをきっかけに、医師を目指すために大学を再度受験し、将来は愛を治療する決意をする。神戸へ帰る際には、剛と口づけを交わした。 待田 純(まちだ じゅん) - 風間俊介(2役)(幼少期、2役:南出凌嘉) 待田家の次男で、愛の双子(二卵性)の弟。生まれつき病弱で、17歳の時、白血病のため死去。死の直前に愛を妬む言葉を発したことが、愛を精神的に追いつめ苦しめている。 彼の死が家族に変化を与えることとなった。
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