帝国軍のストームトルーパー(Imperial military's Stormtrooper)
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「ストームトルーパー (スター・ウォーズ)」の記事における「帝国軍のストームトルーパー(Imperial military's Stormtrooper)」の解説
基本的には、同シリーズの銀河共和国軍のクローン・トルーパーと同様の扱いで、黒い温度調整ボディ・グローブの上に、全部で18個のパーツから構成される簡易宇宙服を兼ねた白い装甲服を着用し、ブラスター・ライフルおよびブラスター・ピストルで武装している。白い装甲服はどんな環境でも生き延びられるサバイバル装備や温度調節機能を備えている。劇中ではこの装甲服でブラスターの光弾を防げているような描写は見当たらず、撃たれて次から次へと倒されている。エピソード6『ジェダイの帰還』ではイウォーク族の石斧や投石や弓矢といった原始的な武器に対する身の守りにすらなっておらず、少なくとも劇中の描写に関する限り防御性は皆無といってよい。エピソード4『新たなる希望』でストームトルーパーに変装したルークのセリフによればヘルメットの視界はかなり悪いようである。またエピソード7『フォースの覚醒』におけるフィンのセリフによれば、ファーストオーダー時代のストームトルーパーのヘルメットについて毒ガスは防げず、このマスクで防げるのは煙だけとされる。平均身長は1.83メートル。 腰のユーティリティー・ベルトには、ブラスターの予備用パワーパックや、フックとケーブル、濃縮食糧、緊急用バッテリー、小型サーマル・デトネーター、予備用コムリンクといった高性能かつ規格化された装備品が搭載されている。 この特徴的な装甲服のデザインには銀河帝国の市民を威圧する効果もあり、恐怖支配の象徴として扱われていた。しかし一方で、ストームトルーパーはグランド・モフ・ウィルハフ・ターキンの掲げるターキン・ドクトリンに基づき、犯罪組織の討伐や治安維持活動に従事する存在として衆目の前に姿を現す事も多く、それを構成する兵士達もクローン・トルーパーの頃とは異なり一般市民から徴兵や志願により兵士となった者たちで構成されている点も重なって、帝国の一般市民の間では尊敬の対象となる事も多かった。戦場でストームトルーパーと敵対する反体制派からは、ヘルメットの形状を揶揄され「バケツ頭」などと呼ばれることもあった。 戦時下でなく帝国の圧政下の時代であったこともあり、生まれてから兵士として教育・訓練され、戦争を経験し、クローンだけで構成されたクローン・トルーパーに比べると、兵士としての練度は低い。そのため、反体制派からは「射撃が下手」と認知されている。装備もクローン・トルーパーの頃から変更されたが、元クローン・トルーパーのレックスはストームトルーパーの装甲服を「クローン・アーマーとは比較にならないクズ」と酷評している。 このような状況から、ストームトルーパーは役に立たない印象を持つ者もいるがこれはあくまで戦地で実戦をあまり経験してない兵士が多いからである。この時代においても前線で戦闘する経験が多い部隊やパイロット、特殊部隊は実力も高く、帝国崩壊後も含め反乱軍や新共和国軍を追い詰めていた。 レジェンズ(非正規)では、全盛期の銀河帝国におけるストームトルーパーは基本的には全て人間の男性で構成されているとされていたが、カノン(正史)のスピンオフ作品では女性兵士で構成された部隊が一部存在していたとされている。また、一般兵の中にも人間女性のストームトルーパーや士官が多く在籍している描写が正史における帝国時代を舞台とする小説やゲーム、漫画作品で描写されている。 また、汎用のものの他に以下のような様々な派生部隊が映画作品中に登場している。 砂漠などの高温で過酷な環境に特化したサンドトルーパー(別名デザート・ストームトルーパー)(『エピソード4/新たなる希望』に登場) 雪上などの寒冷地に特化し、裾の広いスカート状の付属装備を持つスノートルーパー(『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場) AT-ATの操縦士であるAT-ATドライバー(『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場) 偵察と潜入任務に特化し、目の部分が広く四角い視覚補助装置となっているスカウトトルーパー(『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場) 帝国情報部に所属する黒いスーツの特殊部隊デス・トルーパー(『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場) 熱帯に特化したショアトルーパー(沿岸防衛ストームトルーパー)(『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場) 戦車の操縦士であるインペリアル・タンク・トルーパー(『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場) 人間ではなく強化装甲を施されたバトル・ドロイドで構成されたダーク・トルーパー(『マンダロリアン』に登場) 他にもレジェンズ(非正史)のスピンオフ作品では、水中戦に特化したシートルーパー、ゲリラ戦に特化したストームコマンドー、情報収集に特化したブラックホール・ストームトルーパー(シャドウ・ストームトルーパー)、主に帝国軍が鎮圧のために故意に放射線で汚染させた地域に展開する、高濃度の放射線に晒された環境下での戦闘に特化したラドトルーパー、敵宇宙船制圧のための突入作戦に特化した重装備のスペーストルーパー、コルサントをはじめとする銀河系中枢の各主要都市において警察権を行使するコルサント・ガードなどが登場。 スカウトトルーパー スノートルーパー(右) ブラックホール・ストームトルーパー(シャドウ・ストームトルーパー) 『エピソード4/新たなる希望』のストームトルーパーは基本的に左手でブラスターによる射撃を行う。左手で射撃を行う理由は劇中では描写されていないが、ストームトルーパーが主に使用するE-11 ブラスターライフルのモデルとして製作に使用されたサブマシンガンのスターリングは左利き用の実際に空砲を発砲するものが使われており、発砲する際に左側に排莢するためである。 明確に左手でブラスターを持って発砲する描写があるのは『エピソード4/新たなる希望』のみであり、続編の『エピソード5/帝国の逆襲』以降のストームトルーパーは左手で構えるシーンこそあるもの発砲シーンでは殆ど右手で撃っており、ホルスターも左側から右側へと変更されている。『エピソード6/ジェダイの帰還』ではスカウト・トルーパーがバイクに乗りながら右手で正確に標的を射撃しており、通常のトルーパーも右手で射撃した際にレイアやR2-D2に命中させてみせた。『エピソード4/新たなる希望』でのオビ=ワン・ケノービの発言によると、「平均的な射撃技術は高い」とされる。
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