寺田財閥の発展とは? わかりやすく解説

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寺田財閥の発展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 10:15 UTC 版)

岸和田紡績」の記事における「寺田財閥の発展」の解説

1892年明治25年11月1日第五十一国立銀行(のちの五十銀行合併され住友銀行現在の三井住友銀行)を設立し1881年明治14年)に二代目頭取となった寺田甚与茂1853年 - 1931年)ほか24名が連名大阪府知事対し設立申請行い同月25日許可下り、翌12月10日本社および工場起工1894年明治27年1月20日岸和田紡績株式会社として開業した設立当初資本金250万円本社大阪府南郡岸和田町大字岸和田北935番地現在の同府岸和田市北町18番コープ岸和田)に定めた。甚与茂らは、1897年明治30年9月には、和泉貯金銀行(のちの和泉銀行合併され住友銀行現在の三井住友銀行)を設立している。 1903年明治36年2月7日には、かつて同社発足準備段階男女工員研修出した先である泉州紡績1889年設立)を合併し、それとともにもともと官製工場であり、当時泉州紡績稼働していた戎島紡績所堺紡績所)を入手、これを同社の堺工場とする。同工場の稼働により、同社生産力は4倍に増強された。1912年明治45年4月23日大阪府泉南郡麻生郷村大字津田現在の同府貝塚市津田南町28番)で寺田甚与茂異父弟であり、同社取締役務めていた寺田利吉1857年 - 1918年)が開業した寺田紡績工廠現在のテラボウ)は、同社とは資本関係なく、寺田利吉独立した事業である。 1912年大正元年10月7日大阪府泉南郡北掃守村大字春木現在の岸和田市松風町10番65号岸和田市立春木中学校)に春木分工場設立社長自ら陣頭指揮執り稼働させたが、1914年大正3年7月31日火災全焼している。しかし、即座に復興とりかかり同年12月1日には再稼働実現している。1918年大正7年)には、同社朝鮮現在の大韓民国)に人材求め朝鮮人女性多く雇用して工場労働者とした。1922年大正11年7月には、春木分工場朝鮮人女性労働者による待遇改善求め争議行為起こり、翌8月には本社工場勤務する日本人労働者による争議発生している。翌1923年大正12年7月23日には、和泉紡績合併、この工場同社の津工場としたが、同年11月には、同社のみならず寺田紡績工廠和泉紡績含めた大規模な争議起きている。昭和に入ってからも、1930年昭和5年5月3日、堺工場で、在日朝鮮人労働者日本人労働者共同闘争による大規模な争議が行われたが、1か月半後の6月13日には解決した。この詳細後述する。 1931年昭和6年11月23日寺田財閥創設した同社初代社長寺田甚与茂死去同年12月には甚与茂の長男寺田甚吉1897年 - 1976年)が二代目社長に就任した甚吉は、各工場機械設備刷新行い老朽化した工場1870年開業)の整理断行1933年昭和8年10月5日には休止翌年3月31日には廃止1939年昭和14年10月10日には他社売却している。1934年昭和9年)には、大阪市東区瓦町2丁目55番地現在の市中央区瓦町2丁目1番1号)の三和ビルヂング内に営業所開設、これに本店幹部結集し事業効率化図った。同営業所は、1936年昭和11年4月新築した同区北久太郎町3丁目38番地現在の中央区久太郎町2丁目5番31号)の寺田ビルヂング内に移転している。また、1932年昭和7年10月には、同社倶楽部として自泉会館現在の岸和田市立自泉会館)を建設開館した1938年昭和13年3月には、専務取締役山田宗三が三代目社長に就任している。 1940年昭和15年6月1日には、中華民国天津市現在の中華人民共和国天津市)に天津工場建設操業開始した同工場の視察から交渉建設を手がけた取締役寺田栄吉1902年 - 1993年)が、同年12月四代目社長に就任したその後創立以来黒字経営高配当のまま、1941年昭和16年7月26日大日本紡績と正式合併解散した

※この「寺田財閥の発展」の解説は、「岸和田紡績」の解説の一部です。
「寺田財閥の発展」を含む「岸和田紡績」の記事については、「岸和田紡績」の概要を参照ください。

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