学校の怪談2に登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:30 UTC 版)
「学校の怪談 (映画)」の記事における「学校の怪談2に登場」の解説
ヨシオ、ハルエ 孫に会うために肝試し大会にこっそり参加しようとして児童の姿で現れた司と理香の亡くなった祖父母の幽霊。司たちと離れている間には体育館で老人の姿で社交ダンスを夫婦で踊っている様子が、なな子に目撃されている。花壇にできた花時計で元の世界に戻っていく司たちを見届けてから消えていった。 さまざまな伏線があり、ハルエが名乗っていない筈の司の名前を知っていたり、ヨシオが腕時計やポラロイドカメラに驚いたり、校歌の意見が一致しなかったりしている。司も祖母の名前は覚えており、別れの直前にヨシオが「ハルエ」と彼女の名前を呼んだのをはっきり聞いて、今までの態度や発言、そして別れの挨拶を加味して彼女が自分の祖母だと確信した。 ヨシオは戦時中に亡くなったため司と面識がなく、別れの直前にハルエから教えられるまで彼が自分の孫だとは知らなかった。一方、ハルエは最近まで天寿をまっとうしていたが、ボケていたため司に公園に置いてきぼりされたにもかかわらず、一晩中彼を待ち続けて風邪を引いてしまったことがあった。また、生前に司と「(彼が)もう悪さをしない」と約束をしており、別れの際にも「あまり悪さをするんじゃないよ」と彼に言っていた。 最初に合流した際に司と3人で杏子のポラロイドカメラで写真に写ったが、すべてが終わった後でその写真の2人は老人の姿になった。そして、司と杏子たちが駅での別れ際、一瞬姿を現して彼女たちが乗る列車を司と見送った。 小説版、コミカライズ版では、2人とも未登場である。 常盤静子 30年前に謎の首なし死体となって発見された校長先生の幽霊。金色の懐中時計を求めて、ろくろ首に変貌して時計を盗んだ浅野を執拗に追い回す。その後、校長室で憲から時計を受け取るとお礼を言って消えていった。彼女が出ている間、校長室に飾られている彼女の写真から肖像が消えており、時計とともに消えた後、その写真には時計を見せびらかす彼女が写っていた。 長く伸びた首や一部の顔、後頭部などはCGIで表現されている。首を伸ばしているときの身体を映し、手で反動をつけているところや、首が伸びきって、反動をつけてさらに伸ばす、ろくろ首も肩が凝るなど、今までには無かった設定を加えている。 小説版では、首と胴体が完全に分離した首だけで飛ぶことが出来る幽霊として登場しており、配下に同じく首と胴体が完全に分離した子どもたちを従えている。亡くなった際に失くした懐中時計を探しており、主人公たちを執拗に襲う。小説版ではヌシが未登場のため、妖怪たちのボス的存在になっている。杏子が時計塔で見つけた懐中時計を彼女から受け取ると「ありがとう」と言い残して消えていった。 からくり人形 謎の茶運び人形。冒頭の怪談では、常盤静子が亡くなった直後、その現場(音楽室)から出てきてどこかに去っていく。本編中では、異界に取り込まれた主人公たちを冷徹に観察するような描写がなされている。 映像では本物の茶運び人形を使っている。 「ヌシ」 謎のからくり人形の正体。かなり前から学校の時計台に住み着いている時計塔の主。巨大なしわくちゃの顔に機械仕掛けの腕という不気味な姿をしており、見る者に大きなインパクトを与える。本作における悪役最終ボスといえる存在。 出現時点で時計台の機械時計と融合しており、時計を動かして永遠の4時44分から脱出しようと試みる主人公達を妨害する。時計を直された直後、逃げ遅れたハルエを襲い彼女をかばったヨシオを腕に捕らえるが、杏子の機転で直弥に浅野の道具(カンナと金槌)で腕を攻撃されてヨシオを離してしまい、子供たちの時計台脱出を許してしまう。司とヨシオが歯車から憲の靴を外したことで動き始めた時計の動きに合わせて少しずつ崩れていき、最期は崩れていく学校の時計台ごと滅びた。 映像上はメカトロニクスで表現されている。 動く二宮金次郎像 夜中に動き出し、図書室に本を返却しにくる。かなり運動神経が高く台に戻る際にアクロバティックな動きをする。 上記の手法はストップモーション・アニメーション、CGI、スーツ演技などを駆使して撮影した。 ムラサキババア 司と杏子が逃げ込んだ通常教室に登場。ただの老婆と見せかけて豹変する。現れたのは司が祖母の話をしていた時だったため、杏子はただの老婆として現れたムラサキババアを司の祖母と勘違いした。 アニマトロニクスで撮影。豹変前も造形物である。 モナ・リザの複製画 階段の踊り場にかけられた絵画。不気味に表情を変える。30年前の時点では踊り場にかけられていない。 リプレイスメント・アニメーションという目の部分だけのアニメーション素材を置き換えて動いているように見せる。 巨大昆虫標本 理科室とおぼしき教室に登場。捕らえたなな子を標本にしようとしていた。カブトムシとクワガタムシが登場している。 メカトロニクスで表現されている。 旧日本軍将校の霊 身体が芋虫で出来ており、天井を逆さで行進する。 すべて役者が演じており、マスクだけでなく腕も造形されていた。 トイレから伸びる手 くみ取り式の和式トイレに登場。便器の中から唐突に「赤い紙と青い紙どっちがいい?」と尋ね、覗き込んだ憲の顔面をつかんで、引きずり込もうとした。 ストーリーブック及びコミカライズ版では、伸びる手の正体は上記のムラサキババアとされている。 ムラサキカガミ 廊下に掛けられている一般的な鏡であるが、子供達が時計塔に向かうことを妨害する為になな子を攫い、標本室へ閉じ込めた。標本室の柱や梁は全て紫色に統一されている。 人面地球儀 司の顔が浮き出た地球儀で、大笑いすることでその地球儀が配備されていた教室の壁一面に司の顔が現れ、見る者に恐怖と不快感を与える。 造形物と合成を併用している。 血文字とピアノ 上記の「ヌシ」が自分たちに干渉してくる常盤静子に対し不快感を表現するために用いた妖怪。 血が出現する場面と「ブス」の血文字を形作る場面には、それぞれ「CGI」・「ストップモーション・アニメーション」技法が用いられている。
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