ヌシとは? わかりやすく解説

ぬし【主】

読み方:ぬし

【一】[名]

その社会・集団などを支配統率する人。あるじ。「一国の—」「世帯—」

所有者持ち主。「地—」

動作行為主体また、ある事柄主人公。「声の—」「うわさの—」

山や川などに古くからすみ霊力があると信じられている動物転じて、ある場所に長くいる人。「沼の—」「この学校の—」

夫。また、定まった情夫。「—ある身」

【二】[代]二人称人代名詞

敬意親しみ込めて相手を呼ぶ語。多く同輩以下の男性に対して用いる。→おぬし

「—はいづくへぞなど、語らひ行くほどに」〈今昔二九二三

女性親密男性を呼ぶ語。

「もし、—が逢ひたがらしゃんすその人に」〈伎・助六

【三】接尾人名呼称に付けて、軽い敬意を表す男性用いることが多いが、まれに女性にも用いる。

源氏木曽冠者義仲—は」〈吾妻鏡・一〉

[下接語] 県(あがた)主・網主家主馬主売り主送り主・御(お)主・買い主飼い主抱え主貸し主株主借り主神主・倉主・地主救い主世帯主名主荷主船主持ち主雇い主・家(や)主・吾(わ)主


ぬ‐し【塗師】

読み方:ぬし

《「ぬりし」が音変化した「ぬっし」の促音無表記》「塗り師」に同じ。


ぬし【塗師】

読み方:ぬし

狂言和泉(いずみ)流では「塗師平六」。越後の塗師、平六頼って都から師匠が来ると、平六の妻は夫の仕事が減ると思い夫死んだ偽る師匠会いたい平六はしかたなく幽霊化けて対面する


塗師

読み方:ヌシ(nushi)

木地師挽いた木地に漆を塗る人


塗師

読み方:ヌシ(nushi)

漆細工従事する工人


塗師

読み方:ヌシ(nushi)

分野 狂言

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


ヌシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 14:30 UTC 版)

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ヌシ(主)は、古代日本の神名や人名につけられる称号。地方の首長や国津神系の神名や人名を表す称号として用いられた。天津神系の神名や人名を表すヒ(日)と対立する称号である。

語源・語義

ヌシはウシ(大人)が語源でノウシ(助詞ノ+大人)の短縮形である[1]。斎主(いわいぬし)を日本書紀は「斎之大人(いわいのうし)」とも伝えている。8世紀に成立した継体天皇紀は主人王をヌシ(主)を用いて記しているが、推古朝の7世紀に成立したと考えられる上宮記では同一人物を汙斯王(ウシキミ)とウシを用いて記している。つまりヌシ(主)はウシ(大人)から派生し、7世紀前後に成立した比較的新しい用語である[2]。ヌシの語義は「ある領域の(あるじ)として占めている」の意である[3]

神名・人名のヌシ

神名・人名のヌシは国津神系では大国主神事代主神大物主神、大御食主命、大友主命、葉山主命、丹波道主命、宮主宅媛が、天津神系では天之御中主神一言主神山末之大主神経津主神(斎主神)、天石門別安国玉主命、天辞代主命、屋主刀禰命、伊予主命、屋主忍男武雄心命、屋主田心命、大山主君、篠武主命、探湯主命などが存在する。

ヌシの前に付く語幹は特定の場所や具体的なものを指す言葉でなく、人や神の状態や特性を概念化した言葉であるとする説がある[2]。たとえば大国主神はオオアナムチ、アシハラシコヲ、ヤチホコ、ウツシクニタマといった多くの別名を持っており、こうした古い呼称を統合して新しい概念でとらえ直した名前であるとする説がある[4]

ヌシとヒの対立

ヌシの神名は国津神に集中しており、天津神にはアメノミナカヌシ(天之御中主)以外には見あたらない。ヌシの人名も国津神系に集中しており、皇室系譜や天神系にはほとんど見あたらない。この状況はヒ(日)の神名・人名の状況と正反対である。このヒ系とヌシ系の対照は、ヤマト王権の支配層(天津神系)とこれに対立した土着の地方首長(国津神系)とのあいだの歴史的政治的現実を反映したものと考えられる[2]

脚注

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  1. ^ 本居宣長古事記伝
  2. ^ a b c ヒコヒメなどの称号を表す漢字が多様なのに比べてヌシは「主」一つに固定化していることも、その新しさを表している。溝口睦子「記紀神話解釈の一つのこころみ」『文学』1973-1974年。
  3. ^ 本居宣長古事記伝
  4. ^ 吉井厳「日本神話成立の基礎--『ヌシ』を名にもつ神々をめぐって--」『解釈と鑑賞』1972年1月号。

ヌシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 07:07 UTC 版)

Solatorobo それからCODAへ」の記事における「ヌシ」解説

アースへ向かう際レッドたちがアスモデウスごと搭乗した太古の船、外見は黒い羽が生えた。アメノフエによって呼び出せる。メルヴェーユによると生物に近いらしい。

※この「ヌシ」の解説は、「Solatorobo それからCODAへ」の解説の一部です。
「ヌシ」を含む「Solatorobo それからCODAへ」の記事については、「Solatorobo それからCODAへ」の概要を参照ください。

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