ぬし【主】
読み方:ぬし
[名]
1 その社会・集団などを支配・統率する人。あるじ。「一国の—」「世帯—」
3 動作・行為の主体。また、ある事柄の主人公。「声の—」「うわさの—」
4 山や川などに古くからすみ、霊力があると信じられている動物。転じて、ある場所に長くいる人。「沼の—」「この学校の—」
1 敬意や親しみを込めて相手を呼ぶ語。多く同輩以下の男性に対して用いる。→おぬし
「—はいづくへぞなど、語らひ行くほどに」〈今昔・二九・二三〉
[接尾]人名や呼称に付けて、軽い敬意を表す。男性に用いることが多いが、まれに女性にも用いる。
[下接語] 県(あがた)主・網主・家主・馬主・売り主・送り主・御(お)主・買い主・飼い主・抱え主・貸し主・株主・借り主・神主・倉主・地主・救い主・世帯主・名主・荷主・船主・持ち主・雇い主・家(や)主・吾(わ)主
ぬ‐し【▽塗師】
ぬし【塗師】
ヌシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 14:30 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ヌシ(主)は、古代日本の神名や人名につけられる称号。地方の首長や国津神系の神名や人名を表す称号として用いられた。天津神系の神名や人名を表すヒ(日)と対立する称号である。
語源・語義
ヌシはウシ(大人)が語源でノウシ(助詞ノ+大人)の短縮形である[1]。斎主(いわいぬし)を日本書紀は「斎之大人(いわいのうし)」とも伝えている。8世紀に成立した継体天皇紀は主人王をヌシ(主)を用いて記しているが、推古朝の7世紀に成立したと考えられる上宮記では同一人物を汙斯王(ウシキミ)とウシを用いて記している。つまりヌシ(主)はウシ(大人)から派生し、7世紀前後に成立した比較的新しい用語である[2]。ヌシの語義は「ある領域の主(あるじ)として占めている」の意である[3]。
神名・人名のヌシ
神名・人名のヌシは国津神系では大国主神、事代主神、大物主神、大御食主命、大友主命、葉山主命、丹波道主命、宮主宅媛が、天津神系では天之御中主神、一言主神、山末之大主神、経津主神(斎主神)、天石門別安国玉主命、天辞代主命、屋主刀禰命、伊予主命、屋主忍男武雄心命、屋主田心命、大山主君、篠武主命、探湯主命などが存在する。
ヌシの前に付く語幹は特定の場所や具体的なものを指す言葉でなく、人や神の状態や特性を概念化した言葉であるとする説がある[2]。たとえば大国主神はオオアナムチ、アシハラシコヲ、ヤチホコ、ウツシクニタマといった多くの別名を持っており、こうした古い呼称を統合して新しい概念でとらえ直した名前であるとする説がある[4]。
ヌシとヒの対立
ヌシの神名は国津神に集中しており、天津神にはアメノミナカヌシ(天之御中主)以外には見あたらない。ヌシの人名も国津神系に集中しており、皇室系譜や天神系にはほとんど見あたらない。この状況はヒ(日)の神名・人名の状況と正反対である。このヒ系とヌシ系の対照は、ヤマト王権の支配層(天津神系)とこれに対立した土着の地方首長(国津神系)とのあいだの歴史的政治的現実を反映したものと考えられる[2]。
脚注
ヌシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 07:07 UTC 版)
「Solatorobo それからCODAへ」の記事における「ヌシ」の解説
アースへ向かう際レッドたちがアスモデウスごと搭乗した太古の船、外見は黒い羽が生えた鯨。アメノフエによって呼び出せる。メルヴェーユによると生物に近いらしい。
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