紫ババア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 06:01 UTC 版)
紫ババア(むらさきババア)は学校の怪談、都市伝説の一種。紫色をイメージカラーとする人物、キャラクターの愛称となることも多い。
解説
学校のトイレに現れる、全身紫色づくめの老婆。襲われた者は肝臓を抜き取られるが、「ムラサキムラサキムラサキ」と3回続けて唱えると退散する、というもの[1][2]。紫色の物を手にして「ムラサキ」と唱えると良いともいう[3]。
老婆の容姿は髪が腰に届くほど長く、紫の着物に加えて口に紫の口紅をつけており、長い爪で相手を引っ掻くともいう[4]。
三時ババアのように、登場時刻が決まっておらずいきなり現れたり、トイレの花子さんのようにドアをノックすると現れるとも言われる。「不用意に呼んだ子供たちの足を取ってしまう」という派生もある。東京都東久留米市では、トイレにある鏡の中から飛び出して来るなどといわれる[3]。トイレにあいた穴を紙で塞いでいたところ、その紙が破れて穴から老婆が飛び出して来たという話もある[5]。
東京都近郊である老人が話したところによると、昔、貧乏な家に古い着物を1枚しか持っていなかった少女がおり、あるときに裕福な家から風で飛んできた紫色の高価な服を手にしたところ、その家の者に泥棒呼ばわりされ、汚名を着せられたまま老いて死に、その家の跡地が紫ババアの現れるトイレなのだという[6]。
脚注
- ^ 宇佐和通『THE都市伝説NEXT』新紀元社、2005年、14頁。
- ^ 松山ひろし『壁女-真夜中の都市伝説』イースト・プレス、2004年、41-43頁。
- ^ a b 松谷みよ子『現代民話考 第二期 II 学校 笑いと怪談 子供たちの銃後・学童疎開・学徒動員』立風書房、1987年、98-99頁。
- ^ 山口敏太郎『本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑』笠倉出版社、2007年、151頁。ISBN 978-4-7730-0365-9。
- ^ 常光徹『学校の怪談』講談社〈講談社KK文庫〉、1990年、65-66頁。 ISBN 978-4-06-199006-7。
- ^ 日本民話の会・学校の怪談編集委員会編『放課後のトイレはおばけがいっぱい』ポプラ社〈学校の怪談〉、1991年、56-63頁。 ISBN 978-4-591-03902-1。
ムラサキババア
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「学校の怪談 (映画)」の記事における「ムラサキババア」の解説
司と杏子が逃げ込んだ通常教室に登場。ただの老婆と見せかけて豹変する。現れたのは司が祖母の話をしていた時だったため、杏子はただの老婆として現れたムラサキババアを司の祖母と勘違いした。
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