こうちゅう‐きゅう〔カウチユウキウ〕【好中球】
好中球
英訳・(英)同義/類義語:neutrophil
数の多い白血球で、顆粒球の一部。前駆細胞から、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の刺激を受けて分化する。内部の顆粒の染色性で、好酸球、好塩基球と区別される。
細胞名や細胞内の構造オルガネラに関連する用語: | 塩類細胞 多能性グリア前駆細胞 大胞子 好中球 姉妹染色分体 始原生殖細胞 娘細胞 |
好中球 ( neutrophilic leukocyte )
好中球
好中球
好中球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/10 05:10 UTC 版)
好中球(こうちゅうきゅう、neutrophil、neutrophile)は、白血球の一種である。
- ^ 小川 哲平、大島 年照、浅野 茂隆編著、『血液学』、内外医学社、1991年
- ^ 日本検査血液学会編 編『スタンダード検査血液学』(第2版)医歯薬出版、2008年5月、p.p.47-48頁。ISBN 4-263-22276-8。
- ^ 日本検査血液学会編、『スタンダード検査血液学 第2版』、医歯薬出版、2008年、p.50
- ^ a b c d e 浅野 茂隆、内山 卓、池田 康夫 監修、『三輪血液病学 第3版』文光堂、P300
- ^ a b c d 『三輪血液病学 第3版』、p.301
- ^ a b 渭原博『医療関連職種のための臨床検査概論』p.39
- ^ 喫煙、飲酒および加齢が検査値に及ぼす影響
- ^ a b 『三輪血液病学 第3版』、p.289
- ^ a b 矢田 純一 著『医系免疫学 第11版』中外医学社、2009、p.364
- ^ a b 『三輪血液病学 第3版』、p.290
- ^ a b c d 『医系免疫学 第11版』p.367
- ^ a b 『三輪血液病学 第3版』、p.293.294.295
- ^ a b c d 『医系免疫学 第11版』、p.370
- ^ a b c d 『三輪血液病学 第3版』、P262
- ^ 日本検査血液学会編、『スタンダード検査血液学 第2版』、医歯薬出版、2008、p.43
- ^ Public Library of Science
好中球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:34 UTC 版)
通常血流中に存在し、食細胞の中で最も数が多い。通常全循環白血球の50%〜60%を占める。特に細菌感染の結果生じる炎症急性期には好中球は走化性というプロセスによって炎症部位に移動する。大抵の場合、感染の生じた現場に最初に到着する細胞である。
※この「好中球」の解説は、「免疫系」の解説の一部です。
「好中球」を含む「免疫系」の記事については、「免疫系」の概要を参照ください。
好中球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 05:08 UTC 版)
詳細は「好中球」を参照 好中球は、好酸球や好塩基球と共に、細胞質に顆粒が存在する事から顆粒球と呼ばれ、特徴的な小葉状の核がある事から多形核細胞(PMN)と呼ばれる。好中球の顆粒には、細菌や真菌を死滅させたり、増殖を抑制したりする様々な毒性物質が含まれている。マクロファージと同様に、好中球は呼吸バーストを発生させて病原体を攻撃する。好中球の呼吸バーストの主な生成物は、過酸化水素、フリーオキシドラジカル、次亜塩素酸等の強力な酸化剤である。好中球は最も多く存在する食細胞で、通常、循環する白血球全体の50~60%を占め、通常、感染部位に最初に到着する細胞である。健康な成人の骨髄では、1日に1,000億個以上の好中球が産生され、急性炎症時にはその10倍以上の好中球が産生される。
※この「好中球」の解説は、「自然免疫系」の解説の一部です。
「好中球」を含む「自然免疫系」の記事については、「自然免疫系」の概要を参照ください。
好中球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:37 UTC 版)
詳細は「好中球」を参照 中球は通常は血液中に見られ、最も多く存在する食細胞の種類で、循環する白血球全体の60~65%を占め、好中球キラーと好中球ケケージャーという2つの亜集団 (英語版) から構成されている。1リットルのヒトの血液には、直径約12~15マイクロメートルの好中球が約50億個(5x109)含まれている。好中球は適切なシグナルを受け取ると、血液から離れて感染部位に到達するまでに約30分かかる。好中球は血液に戻ることはなく、膿細胞に変わって死滅する。成熟した好中球は単球よりも小さく、いくつかの小葉(2~5葉)からなる分葉した核を持っており、その各葉はクロマチンフィラメント(核糸)でつながっている。好中球は通常、成熟するまで骨髄から出ることはないが、感染症にかかると骨髄球や前骨髄球と呼ばれる好中球前駆体が放出される。 好中球には、微生物を直接攻撃するための3つの戦略がある。すなわち、食作用(摂取)、可溶性抗菌剤(顆粒タンパク質を含む)の放出、好中球細胞外トラップ(英語版)(NET)の生成である。好中球はプロフェッショナルの食細胞であり、抗体や補体で覆われた侵入者や、損傷した細胞や細胞の破片を素早く飲み込むどう猛な捕食者である。ヒト好中球の細胞内顆粒は、タンパク質を破壊して殺菌する特性を持つことが長い間知られている。好中球は、単球やマクロファージを刺激する物質を分泌することができ、これらの分泌物は、食作用や、細胞内殺滅に関与する活性酸素化合物の形成を促進する。 好中球は、一次顆粒(アズール親和性)(若い細胞に見られる)、および二次顆粒(特異顆粒(英語版))(より成熟した細胞に見られる)という、2種類の顆粒を持っている。一次顆粒に含まれているものは、細菌を殺すためのカチオン性タンパク質やディフェンシン、(細菌性)タンパク質を分解するタンパク質分解酵素やカテプシンG、細菌の細胞壁を分解するためのリゾチーム、およびミエロペルオキシダーゼ(細菌を殺す毒性のある物質を生成する)がある。さらに、好中球の一次顆粒(英語版)からの分泌物は、IgG抗体で覆われた細菌への食作用を刺激する。二次顆粒には、毒性酸素化合物(英語版)の生成に関与する化合物、リゾチーム、ラクトフェリン(細菌から必須鉄を奪い取る)が含まれている。好中球細胞外トラップ(NET)は、クロマチンとセリンプロテアーゼで構成される繊維の網目状の構造を持ち、細胞外で微生物を捕獲して死滅させる。細菌の捕捉は、血管内でNETが形成される敗血症で特に重要な役割である。
※この「好中球」の解説は、「顆粒球」の解説の一部です。
「好中球」を含む「顆粒球」の記事については、「顆粒球」の概要を参照ください。
好中球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:10 UTC 版)
詳細は「好中球」を参照 好中球(好中性白血球)(Neutrophil)は末梢血内では白血球全体の50から70%を占め 、顆粒球では約90から95%を占める。細菌や真菌などの感染には好中球が最初に集結し、かつ主に好中球が対処するが、好中球は体液性免疫細胞への抗原提示は行わない。好中球が処理し切れなかった細菌などの異物をマクロファージなどが貪食し、抗原提示を行い、体液性免疫を獲得する。怪我などをした後に傷口から発生する膿は、細菌との戦いで死んだ好中球の死体を主としている。
※この「好中球」の解説は、「白血球」の解説の一部です。
「好中球」を含む「白血球」の記事については、「白血球」の概要を参照ください。
「好中球」の例文・使い方・用例・文例
- 好中球のページへのリンク