好中球とは? わかりやすく解説

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こうちゅう‐きゅう〔カウチユウキウ〕【好中球】

読み方:こうちゅうきゅう

白血球の一。細胞内にある顆粒(かりゅう)が中性色素に染まるもの食作用発揮し大食細胞マクロファージに対して小食細胞(ミクロファージ)ともいう。好中性白血球


好中球 ( neutrophilic leukocyte )


好中球

Neutrophils

【概要】 顆粒球とほぼ同じ意味。細胞染色する中性領域細胞の中の顆粒が染まることでついた名前。白血球の中で通常一番多い。正常では1700~5000/μLあたり。産生場所は骨髄の中で、G-CSFという造血ホルモン働きで約2週間かかって末梢血管内に出てくる。 

【詳しく】 警察例えた機動隊似ているマクロファージ処理しきれないものを処理する役割細胞表面免疫グロブリンのしっぽの部分を受けとめる蛋白(Fc受容体)を持っている抗体くっついた細菌食べこんで消化する腹いっぱい食べて自分死んでしまった好中球の集まりを膿(うみ)という。

《参照》 白血球マクロファージ免疫G-CSF


好中球


好中球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/10 05:10 UTC 版)

好中球(こうちゅうきゅう、neutrophil、neutrophile)は、白血球の一種である。


  1. ^ 小川 哲平、大島 年照、浅野 茂隆編著、『血液学』、内外医学社、1991年
  2. ^ 日本検査血液学会編 編『スタンダード検査血液学』(第2版)医歯薬出版、2008年5月、p.p.47-48頁。ISBN 4-263-22276-8 
  3. ^ 日本検査血液学会編、『スタンダード検査血液学 第2版』、医歯薬出版、2008年、p.50
  4. ^ a b c d e 浅野 茂隆、内山 卓、池田 康夫 監修、『三輪血液病学 第3版』文光堂、P300
  5. ^ a b c d 『三輪血液病学 第3版』、p.301
  6. ^ a b 渭原博『医療関連職種のための臨床検査概論』p.39
  7. ^ 喫煙、飲酒および加齢が検査値に及ぼす影響
  8. ^ a b 『三輪血液病学 第3版』、p.289
  9. ^ a b 矢田 純一 著『医系免疫学 第11版』中外医学社、2009、p.364
  10. ^ a b 『三輪血液病学 第3版』、p.290
  11. ^ a b c d 『医系免疫学 第11版』p.367
  12. ^ a b 『三輪血液病学 第3版』、p.293.294.295
  13. ^ a b c d 『医系免疫学 第11版』、p.370
  14. ^ a b c d 『三輪血液病学 第3版』、P262
  15. ^ 日本検査血液学会編、『スタンダード検査血液学 第2版』、医歯薬出版、2008、p.43
  16. ^ Public Library of Science



好中球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:34 UTC 版)

免疫系」の記事における「好中球」の解説

通常血流中に存在し食細胞の中で最も数が多い通常全循環白血球50%〜60%を占める。特に細菌感染結果生じ炎症急性期には好中球は走化性というプロセスによって炎症部位移動する。大抵の場合感染生じた現場最初に到着する細胞である。

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好中球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 05:08 UTC 版)

自然免疫系」の記事における「好中球」の解説

詳細は「好中球」を参照 好中球は、好酸球好塩基球と共に細胞質顆粒存在する事から顆粒球呼ばれ特徴的な小葉状のがある事から多形核細胞PMN)と呼ばれる。好中球の顆粒には、細菌真菌死滅させたり、増殖抑制したりする様々な毒性物質含まれている。マクロファージ同様に、好中球は呼吸バースト発生させて病原体攻撃する。好中球の呼吸バースト主な生成物は、過酸化水素、フリーオキシドラジカル、次亜塩素酸等の強力な酸化剤である。好中球は最も多く存在する食細胞で、通常循環する白血球全体5060%を占め通常感染部位最初に到着する細胞である。健康な成人骨髄では、1日に1,000億個以上の好中球が産生され急性炎症時にはその10倍以上の好中球が産生される。

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好中球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:37 UTC 版)

顆粒球」の記事における「好中球」の解説

詳細は「好中球」を参照 中球は通常血液中に見られ、最も多く存在する食細胞種類で、循環する白血球全体6065%を占め、好中球キラーと好中球ケケージャーという2つ亜集団 (英語版) から構成されている。1リットルヒト血液には、直径1215マイクロメートルの好中球が約50億個(5x109)含まれている。好中球は適切なシグナル受け取ると、血液から離れて感染部位到達するまでに約30分かかる。好中球は血液に戻ることはなく、膿細胞変わって死滅する成熟した好中球は単球よりも小さくいくつかの小葉(2~5からなる分葉した持っており、その各はクロマチンフィラメント(糸)でつながっている。好中球は通常成熟するまで骨髄から出ることはないが、感染症にかかると骨髄球前骨髄球呼ばれる好中球前駆体放出される。 好中球には、微生物直接攻撃するための3つの戦略がある。すなわち、食作用摂取)、可溶性抗菌剤顆粒タンパク質を含む)の放出、好中球細胞トラップ英語版)(NET)の生成である。好中球はプロフェッショナルの食細胞であり、抗体補体覆われ侵入者や、損傷した細胞細胞破片素早く飲み込むどう猛捕食者である。ヒト好中球の細胞内顆粒は、タンパク質破壊して殺菌する特性を持つことが長い間知られている。好中球は、単球マクロファージ刺激する物質分泌することができ、これらの分泌物は、食作用や、細胞内殺滅関与する活性酸素化合物形成促進する。 好中球は、一次顆粒アズール親和性)(若い細胞見られる)、および二次顆粒特異顆粒英語版))(より成熟した細胞見られる)という、2種類顆粒持っている一次顆粒含まれているものは、細菌を殺すためのカチオンタンパク質ディフェンシン、(細菌性タンパク質分解するタンパク質分解酵素カテプシンG、細菌の細胞壁分解するためのリゾチーム、およびミエロペルオキシダーゼ細菌を殺す毒性のある物質生成する)がある。さらに、好中球の一次顆粒英語版)からの分泌物は、IgG抗体覆われ細菌への食作用刺激する二次顆粒には、毒性酸素化合物英語版)の生成関与する化合物リゾチームラクトフェリン細菌から必須奪い取る)が含まれている。好中球細胞トラップNET)は、クロマチンセリンプロテアーゼ構成される繊維網目状構造持ち細胞外で微生物捕獲し死滅させる細菌捕捉は、血管内でNET形成される敗血症で特に重要な役割である。

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好中球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:10 UTC 版)

白血球」の記事における「好中球」の解説

詳細は「好中球」を参照 好中球(好中性白血球)(Neutrophil)は末梢血内では白血球全体50から70%を占め顆粒球では約90から95%を占める。細菌真菌などの感染には好中球が最初に集結し、かつ主に好中球が対処するが、好中球は体液性免疫細胞への抗原提示行わない。好中球が処理し切れなかった細菌などの異物マクロファージなどが貪食し、抗原提示行い体液性免疫獲得する怪我などをした後に傷口から発生する膿は、細菌との戦いで死んだ好中球の死体主としている。

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