天究牌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 06:54 UTC 版)
天ヶ崎 竜也(あまがさき たつや) 麻咒名 - 竜脈 本作の主人公。眼鏡をかけた黒髪の少年。行方不明になった父・丈司の代わりに姉と妹とで雀荘を経営する。高校入学を控えた折、花竜との邂逅によって丈司の借金を帳消しにするため、麻咒・竜脈を得て異空間での麻雀大会に出場し、勝ち続けていく。 元々、麻雀は幼少期から丈司に「お前ならきっと強くなる」と言われ習わされていたが、「ルールが複雑で難しい」という理由で駄々をこねていたため好きではなかった。しかし、ピンズのみを使った麻雀で分かりやすく教えられると、少しずつ理解し、苦手を克服していった(そのためか、雀力では姉と妹には劣る)。 竜脈(りゅうみゃく) 竜也の使用する麻咒。ツモの流れを操る「脈」系の中でも最上位クラス。発動と同時にマンズ、ピンズ、ソーズ、字牌のいずれかを指定し、対局の終了までその種類の牌しか引けなくなり、その効果は任意での解除は不可能な上に相手にも読まれやすいというデメリットがあり、「絶輪」などの妨害系の麻咒とは相性が悪く、非常にハイリスク・ハイリターンな能力である。一方、「絶輪」などで一色全ての牌が封じられるとその能力は中断され、他の牌を指摘して再度発動させることも可能。 孔雀院 紅音(くじゃくいん あかね) 麻咒名 - 絶輪 本作のヒロイン。ツーサイドアップにリボンを結んだロングヘアーの少女。「天究牌」で25戦無敗を誇っていたほどの雀力に加えて、麻咒・絶輪を駆使して対戦相手を翻弄してきたため、観客から「女帝」と呼ばれている。これは、麻咒にされてしまった姉を助ける目的のため、不本意ながらも破産寸前の麻咒使いを容赦なく残高を毟ってきた(破産寸前の相手ばかりぶつけるのは花竜の差し金によるもの)。 絶輪(ぜつりん) 紅音の使用する麻咒。妨害系の麻咒の1つで最強の一角とされる。指定した一種類の牌を山と河からすべて消滅させるが、手牌とドラ表示牌には適用されない。自分のツモの度に一回だけ使用が可能。相手の手配や能力を把握していれば有利になる能力だが、手牌の読みが正確でないと効果がないうえに攻撃にも皆無であるため、使用者にはかなりの雀力が要求される。 花竜(ファロン) 本作の狂言回し。紫色のウルフカットに長髪を後ろに結んだ、チャイナドレスを着た長身の美女。「牙崩会」の代行人を名乗る女性で、竜也を麻咒を駆使した麻雀大会「天究牌」に引き込んだ張本人。: 突然、竜也の前に現れて丈司の借金帳を消しにする条件として丈司そのものである麻咒のサイコロを竜也に振らせ、麻咒を覚醒させた。一見クールだが、サディスティックな性格であり、何も知らずに喚き抗議する竜也を足技を駆使して蹴飛ばす、両足でヘッドロックする、紅音に破産寸前の相手ばかりぶつけて「残高ゼロの相手でも容赦なく引導を渡す」という理由で会場を盛り上げて見世物にして面白がっている。 一方で、竜也の雀力に一目置いており、初めから「天究牌」に引き込む予定であった。そのことを丈司に話したが、丈司が「代わりに自分が出る」と言って麻咒を発動することができず敗北し、麻咒のサイコロにされてしまったことを紅音に勝利した直後の竜也に明かした。 鷺宮 雅人(さぎのみや まさと) 麻咒名 - 明鏡(その他、複数所持) ドラマ・映画に数多く出演している有名な俳優で、ショートヘアーに右目に二つの黒子があるのが特徴である美男子。麻雀好きとしても知られているが、その正体は「天究牌」で無敗(ふるやに勝利した時点で49戦無敗)を誇るAAA(トリプルエー)クラスの打ち手。「天究牌」で評判を得た竜也を探して「麻雀 小竜」を訪れる。竜也との対局後、「また打とう」と言い残してその場を去るが、これが後の竜也の運命を決定づけることとなる。 ふるや きょうじ 麻咒名 - 不明(「脈」系) 氏名の漢字表記は不明。外ハネのオールバックに顎髭を生やした三白眼の男。金を駆使してあらゆる情報を集め、「天究牌」で雅人を追い込むも、雅人の麻咒・明鏡により同じ手をあがられた上に、最後は麻咒を使わずにヒラで打っていた雅人に放銃してしまい敗北、死亡する。雀力は低く、麻咒と持ち前の資金に物を言わせて情報を得て戦ってきたため、そのことを雅人に指摘された。 天ヶ崎 丈司(あまがさき じょうじ) 竜也の父。トゲトゲの短髪と無精髭が特徴。「麻雀 小竜」の経営者で、ある日失踪していたが、花竜と邂逅して竜也の代わりに麻咒を得て「天究牌」に参戦し、麻咒を覚醒させることなく敗北、死亡してしまい麻咒のサイコロとなってしまった。「牙崩会」から借り入れた80億円の借金と共に麻咒は息子の竜也に引き継がれ、窮地に陥っていた竜也を声で助けて勝利に導いた。 生前は男で一つで竜也たちを育ててきたが、ほとんど麻雀のことしか頭になく、正月を前後して賭け麻雀で負けて毟られトランクス一丁となって帰宅し、お年玉も10円しかあげられず、竜也が小学生の頃にも家庭訪問を忘れて麻雀に没頭しており、挙句の果てに失踪してしまったことから竜也に「ろくでなし」と酷評、批難されたが、家族を思う気持ちは本物であり、花竜に酷評された時には「父をバカにしていいのは自分たち家族だけだ」と啖呵を切ったほどで、それほど竜也からも父に対する愛情は残っていた。 竜也に麻雀を教える際にも「難しい」と駄々をこねられていたが、「お前ならきっと強くなれる」と信じてピンズのみでやる麻雀で分かりやすく教えたことによって、後の「天究牌」での竜也のフォームを覚醒させるきっかけとなった。 「天究牌」に参加した理由は定かではないが、竜也たちが墓参りに来た去年の秋に妻の遺骨が墓から盗まれており、美名坂パメラによる「危険な賭けに引き込まれる人間は希望ではなく絶望を抱えてたどり着く」という話により、妻の遺骨を取り戻そうとして参加したことを示唆している。
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天究牌(てんきゅうはい)
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麻咒を駆使して生死を賭けた麻雀「極限の闘牌」を行う麻雀大会。観戦料も安くはない。
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