ぜつりんとは? わかりやすく解説

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絶倫

読み方:ぜつりん

「絶倫」とは、元々「抜群に優れているさま」「並外れているさま」を表しとりわけ性欲性的能力性的な持久力桁外れに旺盛なさま、およびそのような人」のことを意味する表現。絶倫の読み方は「ぜつりん」で、「精力絶倫」という語彙使用されることも多い。

「絶倫」の本来の意味

「絶倫」という言葉そのもの基本的な意味は「他と比べて並外れている」「抜群に優れている」という意味である。性の用語というわけではない。絶倫の「倫」の字には(「歩むべき道」というような意味の他に)「仲間」「同類」といった意味合いがあり、また絶倫の「絶」の字には「甚だしい」「この上なく優れている」といった意味合いがある。

「絶倫」の使い方 ――「勇武絶倫」「精力絶倫」

「絶倫」の語は、少なくとも明治時代頃までは、単に「抜群に優れている」という意味合い用いられている。その頃文書では「勇武絶倫」「膂力絶倫」そして「精力絶倫」という風に何が絶倫であるのかを明示する形で「絶倫」の語が用いられている。

精力絶倫」は、元々は「身心動きすぐれて活発であるさま」を意味する表現である。が、時代経てもっぱら性的に絶倫である」という意味で使われる表現転じた。さらに「絶倫」という表現使用機そのもの半ば廃れ今日では、「絶倫」といえば性的な方面における「精力絶倫」を意味する語として認識される至っている。

どのくらいすごいと「絶倫」なのか

精力絶倫」が具体的に「どの程度」を念頭に置いているのか、特に基準があるわけではなく文脈によっても程度違ってくる。他の凡人比べて相対的にスゴいのか、あるいは絶対的に非現実的な程にスゴいのか、なども文脈に応じて解釈する必要がある

「絶倫」の語源と由来

「絶倫」という表現は「倫を絶する」のように読み下せ一般的な漢語表現であり、故事成語の類ではないと推察される。「絶倫」の語源特定することは難しいものの、「倫」という漢字には「仲間」「類」という意味があるため「集団の中で飛びぬけている」という意味合い解釈はできる。今日に伝わる文献の中では、たとえば唐代詩人杜甫の「寄張十二山人彪三十韻」(張十二山人彪に寄す三十韻」の中に「静者心多妙 先生艺绝伦」(静者は心に妙多く先生学芸は絶倫である)というくだりがある。同じく唐代設けられ石碑「楊敏墓誌」の中には「德絶倫」の文字見える。

ぜつ‐りん【絶倫】

読み方:ぜつりん

[名・形動技量などが、なみはずれすぐれていること。また、そのさま。抜群。「精力—」

膂力(りょりょく)—にして」〈竜渓・経国美談



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