大河ドラマ初の続編とは? わかりやすく解説

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大河ドラマ初の続編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 22:49 UTC 版)

新選組!! 土方歳三 最期の一日」の記事における「大河ドラマ初の続編」の解説

43大河ドラマ新選組!』では、主人公である局長近藤勇死によって締めくくられたが、近藤盟友である副長土方歳三新選組率いて宇都宮まで転戦しているところで終わってしまい、主な転戦地である会津箱館までが描かれなかった。 そのため、番組終了後視聴者から多数続編希望NHK寄せられ大河ドラマとしては初の続編正月時代劇として製作されることになった2005年9月20日放送されNHK改革番組NHK変わります新生プラン』では、この製作決定への経緯が「視聴者第一主義立った開かれた番組づくり」として取り上げられている。 近藤処刑後土方人生新選組足跡は、宇都宮会津宮古箱館と「それだけ大河ドラマ一本ができてしまう激動一年」であり、続編とはいえ正月時代劇89分で土方最期1年語り尽くすことには「土方ダイジェストになってしまう」(いずれも三谷談)と本意ではなかったため、大河ドラマ放送時と同様「一日出来事ドラマ化する」という手法をとった。その結果明治2年1869年5月10日夜から5月11日、すなわち「土方歳三最期一日」が採用された。 総合放送当日1月3日)には、総集編新選組!スペシャル』を再放送した。 第1部武士になる!」(15:20 - 16:35第2部新選組誕生」(16:45 - 18:00第3部愛し友よ」(19:30 - 20:45) 『新選組!』に引き続き実際に箱館まで土方追従してきた伍長続編では頭取)・島田魁旗持ち尾関雅次郎登場し劇中では彼らに加え山野八十八蟻通勘吾2人土方が『池田屋事件関わった人物箱館まで残った本当新選組”』と称する場面があるが、山野蟻通2人は『新選組!本編には登場しておらず、劇中でも島田から「お前らそんな前からいたか?」と驚かれるという小ネタがある。また、続編のための主要人物として、榎本武揚大鳥圭介登場、この2人土方との3人による五稜郭内の場面における舞台さながらの長セリフによる「ディスカッション」がドラマ大勢占めることになった榎本役は、本編友情出演した草彅剛SMAP)から歌舞伎役者片岡愛之助変更された。箱館土方欠かせない市村鉄之助新選組末期活躍した相馬主計らも登場伝承されているエピソード巧みに魅せている。そして、回想シーンとして「ぜひ登場させたかった」という会津における近藤送られ戒名纏わるエピソード斎藤一松平容保が、「自分とずっと見続けてくれた視聴者プレゼント」(いずれも三谷談)として試衛館仲間山南敬助沖田総司井上源三郎藤堂平助永倉新八原田左之助)による会話シーンが、それぞれ新撮で組み込まれた。しかし近藤勇のみ、ラスト土方歳三戦死直前シーンでの出演だけとなっている。これは、近藤役の香取慎吾ドラマ『西遊記』ロケのため、海外行っていたので収録不可能だったためである。 この新撮の会話シーン過去試衛館面々食事の席で「一番強いのは何か?」について語り合うもので、これが現在の土方箱館戦いにて思いついたとある作戦の鍵となっている構成である。また、ここで近藤登場しないのは時期的に宗家4代目襲名した後で劇中山南は「宗家襲名した以上、門弟と同じ席で飯を食べわけにはいかない」と発言しており、この時の近藤一同のいる部屋隣室1人きりで飯を食べているという設定である。 ドラマ内で土方榎本が「桶狭間」と「鵯越」と話す台詞があるが、これはこの年の第45大河ドラマ功名が辻』と前年の第44大河ドラマ義経それぞれの第1回放送登場シーンであることから、作者三谷からのそれぞれの作品へのエールだと思われた。しかし、ドラマ公式サイトShinsengumi Express!!新選組!!ロマンチ!!!サイト!!!!」で配信された「新選組!!コメンタリーキャスト」における三谷自身発言によれば、これらの台詞は偶然であったとのことである。 同じ時間帯フジテレビ同じく三谷脚本担当しているドラマ古畑任三郎ファイナル』が放送され沖田総司役の藤原竜也佐久間象山役の石坂浩二犯人役で出演した。これに関してフジテレビ側は「調整が間に合わなかった」と謝罪している。 ドラマタイトルは「最期一日」であり、土方歳三転戦北上した滅び美学」をイメージするものではあるが、『新選組!最終話において勝海舟野田秀樹)が近藤評した言葉「どう死んだではなく、どう生きたか」をに話は進んでいく。これは三谷自身が「正月時代劇なので、新年早々悲しい結末締めるのではなく未来に対して明る希望をもてる結末にしたかった」旨のコメント残している。実際土方の死の前は以後榎本人生示唆する展開のあるもの(榎本武揚#開拓使以降参照)であり、土方の死で完結ではなく生き残った新選組隊士たちの姿でドラマエンディング向かっていく様子は「滅び美学」を全否定した前向きなものであった

※この「大河ドラマ初の続編」の解説は、「新選組!! 土方歳三 最期の一日」の解説の一部です。
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