大政奉還から明治維新後とは? わかりやすく解説

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大政奉還から明治維新後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 03:51 UTC 版)

公武合体」の記事における「大政奉還から明治維新後」の解説

1868年1月3日(慶応3年12月9日)に京都小御所において小御所会議が行われる。これは「総裁」「議定」「参与」の三職による明治新政府最初会議となった参加者明治天皇総裁有栖川宮熾仁親王はじめとする皇室関係者。議定として中山忠能正親町三条実愛岩倉具視公家関係者徳川慶勝(元尾張藩主松平慶永(春嶽。前越前藩主)浅野茂勲芸州藩世子山内豊信(容堂。前土佐藩主)島津茂久薩摩藩主)ら雄藩連合関係者藩主経験者参与として土佐藩後藤象二郎薩摩藩西郷隆盛大久保利通といった藩士たちであった会議の目的王政復古の大号令合わせ政権返上した徳川慶喜対し内大臣の辞官と徳川領の納地(辞官納地)を性急に迫ることでわざと反発招き徳川家無力もしくは武力倒幕口実としようという倒幕派目的隠されていた。会議冒頭から公家側の中山岩倉慶喜忠誠心誠意確認するためにも辞官納地で示すべきだと主張したのに対し、容堂は「慶喜弁明機会与えないのは陰険」、「幼帝擁する権力簒奪」と激しく抗議し、帝への不敬として容堂は謝罪させられる。だが、春嶽も容堂の主張賛同して慶喜会議出席」を求め慶喜新政府参加させる意志のない岩倉大久保罪状並べて断固拒否するこの後、容堂の主張後押しする後藤とそれに反発する大久保との間に大激論繰り広げられた。慶勝と春嶽が容堂支持回り岩倉大久保支持久茂のみで形勢慶喜許容論に傾きつつあった。だが、休憩の間に岩倉が茂勲を説き伏せて支持に回らせ、西郷岩倉短刀渡して反対派差し違えろと覚悟迫ったこのため会議再開後は妥協案が模索され、春嶽と慶勝が慶喜へ辞官納地決定伝え慶喜自発的にこれを申し入れるという形式をとることが決定された。 結果として武力倒幕意志明瞭にした岩倉薩摩藩対し公武合体論の帰結となる諸侯会議派の越前土佐尾張側が武力倒幕反対姿勢を示すことになり、薩摩側も大幅な妥協迫られる。春嶽、慶勝から報告受けた慶喜は辞官納地をただちに実行すれば部下たちが激昂するので猶予求めると回答京阪地域での戦闘回避求め風潮広まり諸侯会議派が勢いを増す。慶喜の辞官については「前内大臣」を自称することで、納地については具体的な方法不明瞭となり、更に内容骨抜きにした形で三職会議了承された。 ところが長州藩兵が赦免され入京。また西郷江戸市内放火略奪暴行といった挑発行動を行うよう指示。[要出典]これに幕府側が江戸薩摩藩邸の焼き討ち報復するこうした動き暴発した旧幕府勢力鳥羽・伏見の戦い引き起こす結果敗北した慶喜大阪退去し恭順を示すため蟄居慶喜寄り諸侯会議派は倒幕派への転換迫られた。 一方三職会議実務能力にも優れた藩主たち議定仕切られたことへの反省警戒から三職の下に七科を配し、ここに実務通じる微士を入れることで対抗措置とする。この微士たちがその後明治官僚として新政府中核を担うことになる。また、廃藩置県により、士族出身議定たちの身分発言力保証していた藩が解体されたことで急速に発言力低下したまた、公武合体論と内戦回避持論とし、大政奉還の影の立役者となった坂本龍馬影響受けた土佐藩士後藤象二郎板垣退助明治六年政変失脚後自由民権運動尽力海援隊士陸奥宗光海援隊居候中江兆民らもこの運動参加している。

※この「大政奉還から明治維新後」の解説は、「公武合体」の解説の一部です。
「大政奉還から明治維新後」を含む「公武合体」の記事については、「公武合体」の概要を参照ください。

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