大政奉還と王政復古の大号令とは? わかりやすく解説

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大政奉還と王政復古の大号令

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 11:53 UTC 版)

徳川慶喜」の記事における「大政奉還と王政復古の大号令」の解説

土佐後藤象二郎大政返上策が薩長土芸の間で合意された。慶喜がこれを受け入れ可能性信じていなかった西郷隆盛らはこれを武力討幕シグナル位置付けていた。そして土佐藩は「天下大政ヲ議スル全権朝廷ニアリ」「我皇国制度法則一切万機必ズ京都議政ヨリ出ヅベシ」とする上書慶喜送った慶喜8月から9月頃までには反徳川雄藩連合形成急速に進んでいる情勢気づいて警戒強めていた。もしこの土佐献策を受けねば土佐全体として武力討幕派に転じることになり、越前肥後肥前尾張もそれに同調する可能性が高いので受け入れるしかなかった。逆に受け入れれば武力討幕論は主張しにくくなる考えられた。 詳細は「大政奉還」を参照 こうして慶応3年1867年10月14日慶喜大政返上上表明治天皇奏上し翌日勅許された(大政奉還)。しかし大政奉還されたところで朝廷には何の実力もないため、朝廷日常政務について「.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}先是迄之通(まずこれまでのとおり)ニテ、追テ可及御沙汰候事」と返答せざるを得ず結局実態としては慶喜政権継続されたままとなった朝廷内で慶喜与えられる地位についても朝廷内の実権関白二条斉敬中川宮握っている限り、また慶喜800万石卓絶した大名であり続け限り事実上支配的地位与えられる考えられた。やがて開催される諸侯会議でも慶喜多数支持期待できたし、京都軍事情勢転換させるために江戸から続々と兵が上京中だった。このような状況のため大政奉還しようとも慶喜実質的支配が続くことは覆り様がないよう思われた。しかし慶喜見落としていたのは大政奉還した以上、大政委任されていた時期異なり、もし朝廷構成政策転換され場合には慶喜側にはなす術がないという点であり、それが現実のものとなる。 大政奉還によりいったん武力討幕方針中止した西郷隆盛らは、現状としては慶喜旧幕府機構横滑りでしかなく、朝廷には何ら物質的基礎保証されていないことを確認する前年以来反幕派公卿指導者になっていた岩倉具視連携してこれを覆すべく行動開始した12月8日朝議では慶喜反対退けて長州藩復権三条実美五卿帰洛決定され、さらに翌12月9日には薩摩土佐安芸尾張越前の5藩が政変起こして朝廷掌握し慶喜排除して新政府樹立宣言した王政復古の大号令)。その会議において「慶喜の辞官(内大臣辞職納地幕府領奉納)」が決定する慶喜王政復古の大号令激昂し会津桑名藩鎮めるため、彼らを引き連れて大坂城退去しつつ、諸外国公使らを集めて自身正当性主張した一方王政復古新政府発足させた5藩の間でも旧幕勢力武力討伐目指す薩摩藩慶喜取り込んだ形での漸進的移行画策し土佐越前藩では温度差があり、慶喜越前土佐運動して辞官納地温和な形とし、年末には自身議定就任新政府への参画)がほぼ確定する

※この「大政奉還と王政復古の大号令」の解説は、「徳川慶喜」の解説の一部です。
「大政奉還と王政復古の大号令」を含む「徳川慶喜」の記事については、「徳川慶喜」の概要を参照ください。

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