アヘン戦争から日清修好条規へとは? わかりやすく解説

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アヘン戦争から日清修好条規へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 12:33 UTC 版)

日中関係史」の記事における「アヘン戦争から日清修好条規へ」の解説

明と同様に海禁政策実施していた清は、貿易港広州のみに限定して広東十三行呼ばれる組合組織通してのみ交易許可した。それを不満とした大英帝国外交交渉試みるが清は朝貢伝統固持したため、英国東インド会社活用して三角貿易構築清国内にアヘンを不正流入させた。清は林則徐現地派遣し徹底した取締りしたため英国1840年アヘン戦争起こした南京条約によって、香港英国割譲され、上海などの開港公行廃止戦争賠償金支払い決まった片務的最恵国待遇適用され、清は列強次々不平等条約を結ぶことになる。それに対して洪秀全らが「滅満興漢」を唱えて太平天国の乱起こすが、郷勇曽国藩李鴻章らや常勝軍がそれを鎮圧した1856年起きたアロー号事件などきっかけに、英国ヴェトナム保護国化画策していたフランス共同清に対してアロー戦争仕掛けた。清は再び圧倒的な差で敗れた天津条約批准武力反抗したため、ロシア帝国仲介経て北京条約批准する至った漢民族曽国藩李鴻章らは国家再建祈願し中体西用」を唱えて洋務運動を展開、清は「同治中興」の時期迎える。厳復らによって多く洋書漢語翻訳され、また同時に日本翻訳書からの重訳多々行われ和製漢語中国側逆輸入する現象起きたこの頃高杉晋作らは幕府船「千歳丸」で上海へ派遣されており、英仏による租界実態太平天国の世を視察した。これを契機孔孟諸葛孔明李杜韓白などを通して聖人の国」として崇拝していた日本人の「支那」観が次第蔑視化していくことになる。 1840年アヘン戦争江戸幕府大きな衝撃与えた幕府風説書蘭学などを通してこの情勢を「近代的分析」して、1825年出した異国船打払令天保薪水給与令緩和することを1842年決めて鎖国体制崩壊していく。1853年ペリー浦賀来航開国迫られ翌年から米国そのほか列強次々不平等条約を結ぶことになったこうした井伊直弼失態受けて尊王攘夷薩摩藩長州藩から沸き起こり1867年大政奉還と王政復古の大号令幕藩体制終焉明治維新時代迎えた日本廃藩置県などの政策実施して近代化の道を進んでいく。日本中国大陸の関係も、西洋帝国主義潮流の中で構造変化生じていく。 江戸幕府ころから、「千歳丸」「健順丸」を派遣するなどして清との貿易試みられていたが、清は一般化拒絶していた。大政奉還後、1870年8月明治政府清に対して修交提議をしたが、やはり清はこれに応じなかった。しかし、李鴻章曽国藩近代国家として発展しつつある日本と通商を開くことの道理説き、清はついに修交決したかくして1871年7月伊達宗城李鴻章の間で日清修好条規調印された。これは日清相互に治外法権領事裁判権承認し合うことによる平等条約であり、ここに中華思想に基づく冊封朝貢関係が崩壊し近代的な国交関係が日清の間で確立した日本側は特命全権公使森有礼任命して北京派遣した1872年日本寄港中の外国船に積み込まれ奴隷状態の清国人日本政府解放するマリア・ルス号事件)。1874年台湾琉球漁民殺害されたのを契機日本軍台湾出兵を行う。1879年琉球処分により琉球藩沖縄県になった

※この「アヘン戦争から日清修好条規へ」の解説は、「日中関係史」の解説の一部です。
「アヘン戦争から日清修好条規へ」を含む「日中関係史」の記事については、「日中関係史」の概要を参照ください。

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