アヘン法等により他に栽培が禁止されている仲間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 15:27 UTC 版)
「ケシ」の記事における「アヘン法等により他に栽培が禁止されている仲間」の解説
ソムニフェルム種の他にはアツミゲシなどのセティゲルム種が規制対象。 アツミゲシ Papaver setigerum アフリカ原産。ケシの亜種と考えられていたが、染色体を調べた結果別種と判明。ケシよりは小型。1960年代に渥美半島で初めて帰化が確認されたことから命名された。今では日本全国に広がっている。花は薄紫色で、基部は濃紫色。本種からアヘンが生成された記録はなかったが、世界における栽培の現状で述べられている有機溶媒を使用した化学的手法によって本種からもアルカロイドの抽出が可能である。 ハカマオニゲシ Papaver bracteatum ペルシャ原産。花びらの下にハカマとよばれる小葉が付く。花は深紅で、基部に黒い斑点がある。麻薬類似成分であるテバインを含むため、麻薬及び向精神薬取締法により麻薬原料植物に定義されており、栽培が禁止されている。オニゲシ (P. orientale) によく似ているが、オニゲシに深紅の花の種類はないなどの点で区別できる。 なお、これ以外のヒナゲシなどの観賞用のケシは、麻薬成分を含まないので栽培しても問題は無い。
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