大マゼラン銀河連邦に加盟している国家・勢力
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「無限航路」の記事における「大マゼラン銀河連邦に加盟している国家・勢力」の解説
正式名称を「ロンディバルト及び自由通商同盟」という国家間組織。通称「銀河連邦」。 大マゼラン銀河内のすべての国家が所属しているわけではないが、その4分の3にあたる57ヶ国が加盟している。 ロンディバルト連邦、アイルラーゼン共和国、エンデミオン大公国、ジーマ・エミュ、ネージリッドなどが加盟しているが、加盟国間のパワーバランスが連邦内でも如実に反映されており、事実上ロンディバルト連邦の独裁状態ではある。 銀河連邦中央と呼ばれる宙域の惑星メリルガルドに銀河連邦本部を構え、同宙域の各惑星には、加盟各国の大使館が設置されている。 オーダーズ 産業界の主要人物により構成される銀河連邦議会の諮問機関。 ロンディバルト中心主義の極めて強い組織であり、ヤッハバッハ侵攻を利用して、ロンディバルトのさらなる勢力強化を画策する。 宇宙機動要塞ボア・トーラスに本拠地とし、大規模の軍事力を持つ。正規のロンディバルト軍将校は白系の軍服(空間服)を着ているが、オーダーズ将校は黒系の服装をしている。 特務機関ENR(Espionage Network of Rondibult) ロンディバルト連邦大統領直属の諜報機関。本部は惑星メリルガルドにある。 連邦軍の出動には議会承認が必要なのに対して、ENRは大統領が直接動かすことができる。戦力としては非常に小規模だが、リーガルドレス級巡洋艦などが配備されている。 トリニオン機関 非ロンディバルト系の組織である星間連合議院(通商、星間議会)のシンクタンク。ヤッハバッハ対策の法案を巡り、オーダーズとの対立が表面化する。 オーダーズと同じように軍事力を持っている。 ロンディバルト連邦国 大マゼラン暦2000年にアッドゥーラ教国から独立した大マゼラン銀河最大の国家。銀河連邦の盟主。 銀河連邦に所属する艦船の3分の1がロンディバルト軍であり、銀河連邦の盟主として軍事的・政治的に大きな力を持っている。 ジーマ・エミュからの技術供与を受けており、強力なプラズマ砲を備えた戦闘艦を開発している。 アイルラーゼン共和国 大マゼラン暦2000年にアッドゥーラ教国から独立した国家。 かつては王国であったが、第二次海峡戦争で敗北したことにより共和制に移行。ただし、王家は国家の象徴として存続しており、共和国軍の中心的艦隊も「近衛艦隊」という名称のままである。 少数精鋭部隊である近衛艦隊の他、空間機甲艦隊・空間重砲艦隊・空間竜騎艦隊などが存在しており、目的に応じて戦略任務艦隊を編成して運用している。 ヤッハバッハ侵攻による小マゼランの危機にも、大マゼラン国家で唯一派兵したように、伝統的に「弱きを助け強きを挫く」ことを美徳とする、騎士道や武士道のような精神的価値観を持つ。 上記の精神態度に基づく軍事活動が多いことに加え、対アッドゥーラの最前線であるα象限宙域の防備を割り当てられていることから、国防費が国家予算を圧迫している。バダック商会 民間軍事会社。クルーの紹介や訓練などを行っている。 エンデミオン大公国 大マゼラン暦2000年にアッドゥーラ教国から独立した国家、現国主はエルルナーヤ253世。ただし、作中で建国1500年式典が行われているので、国家としてはかなりの歴史を持つ。 元はアッドゥーラ教国に対して最初に独立戦争を挑んだ自治区で、ロンディバルトやアイルラーゼンにとって盟主的存在だった。 第二次海峡戦争後の経済政策の失敗によって衰退し、かつての威光は見る影も無い。艦船のほとんどが赤いカラーリングで統一されている。オズロッソ財団 エンデミオン大公の庇護により成長してきた巨大軍需産業。 近年では、経済的に衰退するエンデミオンより、ロンディバルト連邦との関係を強めている。 自前の戦闘艦を揃えた艦隊を所有している。 ジーマ・エミュ 他の銀河から大マゼラン銀河に移住して来た人達によって建国された国家。 ジーマ人は高い技術力で自らをサイボーグ化し、全員の脳がネットワークで接続されており女王がこれを統率する。 一方で出生率の低さから人口が少なく、徐々にではあるが人口は減少の一途を辿っているらしい。 また、本来人力で為すべきこともほとんど独自に開発した技術に頼っているためか、肉体的にも脆弱で、白兵戦をこなせる兵士は少数の限られた戦闘要員だけであり、またそれらの戦闘力も他国の一般兵より低い。 ネージリッド星系共和国 ジーマ・エミュから独立した国家。かつての祖国の伝統を受け継ぎ、王族が存在する。軍事面では空母および艦載機に関する技術に優れる。 由緒ある国家だが決して大国ではなく、エンデミオンから内政干渉を受けたこともある。現在は2次海峡戦争で援助してきた誼からアイルラーゼンとも友好関係を築きつつ、巧みな外交によって銀河連邦内でも主要国家としての地位を確保している。 大マゼラン暦2462年に超新星爆発に見舞われ、領域の60%以上が居住不可能になり、多くの難民を出した。 ユーリいわく、ネージリッド人は美人が多い。モリガン・コルエステ社 造船会社。小マゼランへの輸出も検討されている。 なお、モリガン・コルエステとは初代社長の名前であるが、その後の社長も同じ名を襲名している。 トルメス 星間連合議院に属する小国家で、ロンディバルトの専横に反対する国の一つ。領宙侵犯を繰り返すロンディバルトの艦艇を撃沈したが、それを口実として報復攻撃を受け、わずか半日の交戦を経て事実上消滅した。これについて星間連合議院側は、ロンディバルトによる計画的侵略であると非難している。
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