各地の王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 18:12 UTC 版)
現世と幻世を闊歩する魔王・オーダイン 声:立木文彦 美髯を蓄えた、ラグナネイブルの統治者。魔王の通り名で知られる優れた魔法使いであると同時に、巨大な鎖付き鉄球のサイファー、バロールを自在に操る屈強な戦士でもある。原典は北欧神話の王オーディン。若い頃に身分を偽り、使用人として三賢人に近付いてエンデルフィアと現世を行き来する抜け道を盗み出しており、生きた身で自由に現世と死の国を行き来する事が出来る。生命の循環を司る結晶にしてオデットの宝石、魔石を武器にするために勝手に強奪していく事からオデットに完全に敵視されている。唯一愛した女性、バレンタイン王女やまるで彼女の生き写しの容貌を持つ娘、ベルベットを愛する反面、それ以外の人物、たとえそれが公式の妻や娘達であっても冷厳に相対する。しかし、それらの行動は全て『国王』としての責務と『父親』としての振る舞いとの葛藤に悩み苦しむが故のものであり、その裏ではどちらにも愛情を抱いていた事がうかがえる。 ゲーム中では常時目を閉じているような表情だが、実際は右目が失明しているためである(ゲーム中では向きを変えても反転するだけのために開いている目を見ることは僅かな回数しかない)。 死に鎮座する冥界の女王・オデット 声:本田貴子 漆黒のドレスに身を包み、時に優しげな声色で生者を惑わす死の国エンデルフィアの女王。その驕慢な性格は、見える者に高貴な印象を与えるほどである。冥界と現世を繋ぐ存在であり、彼女が存在しているからこそ、生者の世界に死の国が現出している。すべての生命は死後、彼女の膝元に平伏することになる。しかし、彼女の束縛を振り切って死の国から出る方法も存在しており、そういった「摂理に反する者」に対しては、もはや無上の冷酷さをもって接するのみである。 傲慢な愛に飢え渇く炎の王・オニキス 声:関智一 赤黒い筋骨隆々の体に白い髪を生やし、黄金の王冠を頂いた炎の国ボルケネルンの王。ボルケネルン唯一の男であり、国民にして妹、そして兵隊でもあるバルカン達に愛されている。若い青年の姿をしているが、実際はオーダインよりも遥かに長い時を生きている。普段は気品のある礼儀正しい態度をとるが、その実は情熱的にして高慢な性格をしている。グウェンドリンのその気高い心に惹かれており、彼女を自分のものにしたいと願っている。その想いは純粋で一途を極めるが、同時に自分が彼女を所有出来さえすれば良いと言う、グウェンドリンの感情を全く考えない独善的なものでもある。普段は人の姿をとるが、その本当の姿は全身が溶岩で出来た巨大な異形であり、戦闘時はその姿に変じる。 今は亡き緑と妖精達の女王・エルファリア 声:本田貴子 花冠を頂き、右手には杖を持つ妖精達の国リングフォールドの美しき女王。真の名は「フィンブルヴェトル」。メルセデスの母親で、黄金色の髪が血縁を伺わせる。温和でありながらも、賢明で、威厳を備えており、妖精族から絶対的な支持を集めていた。しかし、コルドロン戦争の中でオーダインによって致命傷を受け、辛くも王宮に戻るがメルセデスに遺言を遺して息絶える。本来は破壊も争いも好まない穏健派だが、妖精族が生きるためにコルドロンを巡ってラグナネイブルと争い続けていた。元々はドワーフ族と妖精族は仲が悪かったが、彼女の努力もあり現在の形になっている。 過去の栄誉を忘れた臆病な老王・エドマンド 声:松岡文雄 歴史ある東方の大国タイタニアを治める王。国を襲った魔獣を倒した英雄としられるが今や面影は無く、小柄で臆病な老人と化し、果ては側近の魔法使い、ウルズールの傀儡と成り下がった。コルネリウスをベルベットから引き離して、より国益に資する異国の王女との結婚を推し進めんとして奔走する。かつての魔獣の真相は、自国防衛のためにダーコーヴァの獣となるも心を蝕まれた父ガロンを止めるため、ガロン自身の意思で彼を殺めたというものであった。今でこそ臆病な人物だが、彼が国と民を救うべくタイタニア王族の宿命たる「父殺し」を決然と行い、変身の秘術の制御法が確立していなかった当時、父王の二の舞を演ずることを厭わず、自らもダーコーヴァの獣になる覚悟をもって、バレンタイン王に侵略を諦めさせたのも事実である。また、後に父王が目にかけていた兄王子・エドガーが村娘と駆け落ちの末に出奔していた事実も発覚し、それもまた一端となったかどうかは定かではない。
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