王号とは? わかりやすく解説

王号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 02:40 UTC 版)

クシャーナ朝」の記事における「王号」の解説

クシャーナ朝ユーラシア大陸中央部の広い領域支配したため、各地文化大きな影響受けた。その文化包容的、融合性格持ったといわれており、特にその特徴王の称号現れている。 例えカニシカ王残した碑文中には「シャーヒ、ムローダ、マハーラージャ、ラージャティラージャ、デーヴァプトラ、カイサラなるカニシカ」と記す物がある。これはカニシカ使用した称号羅列したものであるが、 シャーヒ(Shahi)は月氏で昔から用いられ王の称号である。 ムローダ(Muroda)はサカ人たちの首長を表す語である。 マハーラージャMaharaja)はインド広く使われ称号であり大王意味する。 ラージャティラージャ(Rajatiraja)は「諸王の王」(シャーハンシャー)というイラン地方伝統的な帝王称号サンスクリット語訳したのである。 デーヴァプトラ(Devaputra)はデーヴァ(神、漢訳では天と訳される)とプトラ(子)の合成語であって中華皇帝用いた称号天子」をサンスクリット語訳したのである。 カイサラ(Kaisara)はラテン語カエサルCaesar)から来たもので、ローマ皇帝称号一つである。 カニシカ王限らずクシャーナ朝の王たちは世界各地王の称号合わせて名乗ることを好んだ近年アフガニスタン発見されたダシュテ・ナーウル碑文ラバータク碑文などのバクトリア語資料において、ヴィマ・タクトカニシカは ÞΑΟΝΑΝΟ ÞΑΟ (シャーウナーヌ・シャーウ)と称しており、アケメネス朝アルサケス朝サーサーン朝など他のイラン系王朝同じく、「諸王(ÞΑΟΝΑΝΟ シャーウナーヌ)」の「王(ÞΑΟ シャーウ)」(シャーハーン・シャー)を名乗っていたことも判明している。

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王号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 14:11 UTC 版)

百済」の記事における「王号」の解説

歴代の王については朝鮮の君主一覧#百済参照周書百済によれば、王は「於羅瑕」を号しており、これを民衆は「鞬吉支」と呼んでいた。また、王妃は「於陸」と呼ばれていたという。『釈日本紀』の秘訓では君「キシ」、王「コキシ」、大王コニキシ」という訓み伝えられており、「鞬吉支」はこの「コニキシ」に対応するかもしれないまた、同じく釈日本紀』秘訓には高句麗の王に対して「ヲリコケ」、夫人に「オリクク」の訓みあてられており、於羅瑕、於陸と関係がある可能性がある。李基文は、於羅瑕に「*eraka」、鞬吉支に「*kenkilci」の推定音を与えている。

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