王名
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クフの ヒエログリフ表記 彼は日本語圏では一般的にクフ([ˈkuːfuː] KOO-foo、我は守護されている)の名で知られている。この名前は、より正式な形ではクヌム・クフ([ˈknuːmˈkuːfuː] KNOOM-koo-foo 我はクヌム神に守護されている)である。文字通り彼の名前は大地の神クヌムに捧げられている。このことは当時のクヌム神の人気と宗教的重要性の増大を示すものであるかもしれない。 古代エジプトの王は時代による変異はあるが、ホルス名、二女神名、誕生名等、複数の王名を使用していた。「クフ」もまた複数の名前を持っていたが、一般的には誕生名である「クフ」の名で知られている。この名前はカルトゥーシュと呼ばれる外枠に囲まれて表記されていた。この時代に導入されたいくつかの王名、宗教的称号は、エジプトの王達が、王名を特定の神に関連づけることで自身の神聖な出自と地位を強調する事を望んでいたことを示す物であろう。クフは自身を創造と成長を司る大地の神クヌムから全権を与えられた者と見なしていたかもしれない。それ故に彼の王名はクヌム神と結びつけられた。 この王は公式に二つの誕生名(クヌム・クフ 及び クフ)を使用している。最初の(完全な)王名はクフのクヌム神に対する宗教的忠誠を明確に表している。第二の(短縮された)王名はそうではない。なぜ短縮された王名が使われたのかはわかっていない。短縮されたことでクフの名前とクヌム神の繋がりは隠されてしまっている。しかし、(絶対にないとは言い切れないが)短い名前は他のどの神にも結び付かないということはないであろう。 クフのホルス名はメジェドゥ(Mejedw) である。ホルス名は王がホルス神の化身であることを表す名前であり、発掘された同時代の記録ではこの名前が用いられている。 西欧圏ではクフはケオプス(Khêops または Cheops ,[ˈkiːɒps], KEE-ops; ギリシア語: Χέοψ)という名前で良く知られている。これはヘロドトスとディオドロスが伝えたギリシア語化された名前である。 また西欧でも一般的には使われないが、マネトによるスフィス(Súphis, [ˈsuːfɪs] SOO-fis; ギリシア語: Σοῦφις)という名前も伝わっている。クフのより珍しい名前として、ヨセフスが使用したソフェ([ˈsɒfiː] SO-fe; ギリシア語: Σόφε)という物もある。スフィス、ソフェともにギリシア語訛による名称である。エジプト語から発達したコプト語では「クフ」(Khufu)の発音が後に「シュフ」(Shufu)となり、それがギリシア語文書に登場する「スフィス」等の王名に繋がった。 ピラミッドについての神秘的な物語を伝えるアラブの歴史家達は、ピラミッドの建設者ス―リード(Saurid)の物語を残しているが、この頃にはピラミッドの建設の歴史は神秘と驚異の中に埋もれており、古代の王クフの記憶は失われている。
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王名
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彼の名前は古代ペルシア語ではダーラヤワウ(Dārayavau、Dārayava(h)uš)である。Dārayavauという名前は、語幹のdāraya(保持する者)と形容詞vau(善)からなり、「確固たる善を保持する者」を意味する即位名である。 古代ペルシア語の楔形文字表記では𐎭𐎠𐎼𐎹𐎺𐎢𐏁となる(𐎭(da)𐎠(a)𐎼(ra)𐎹(ya)𐎺(va)𐎢(u)𐏁(š))。 日本語では一般にダレイオス1世またはダリウス1世として知られている。この名前はギリシア語形ダーレイオス(Dareîos、Δαρεῖος)および、ラテン語形ダーリーウス(Dārīus)またはダーレーウス(Dārēus)から来ている。また、旧約聖書の日本語訳においてはダリヨスという表記をされる場合もある。 ダレイオス1世と彼の後継者たちが支配した領域が広大であったため、彼の名前は多数の言語で様々な形態で記録されている。主要な物は以下の通りである。 エラム語:Da-ri-(y)a-ma-u-iš、Da-ri-ya-(h)u-(ú-)iš アッカド語:Da-(a-)ri-ia-(a-)muš、Da-(a-)ri-muš アラム語:dryhwš、drwš、drywš エジプト語:tr(w)š、trjwš、intr(w)š、intrjwš リュキア語:Ñtarijeus
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