各地の気候特色
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神奈川県内各地の平年値(統計期間:1981年 - 2010年、出典:気象庁・気象統計情報)平年値(月単位)東部・沿岸部内陸・多摩丘陵西部・沿岸部西部・山間部横浜三浦藤沢辻堂海老名相模原相模原中央 小田原相模原相模湖丹沢湖箱根平均気温(°C)最暖月26.7(8月) 26.3(8月) 26.6(8月) 26.5(8月) 25.9(8月) 最寒月5.9(1月) 6.4(1月) 6.1(1月) 4.6(1月) 5.3(1月) 降水量(mm)最多月233.8(9月) 195.5(9月) 191.3(9月) 243.6(9月) 270.2(9月) 246.6(9月) 271.1(9月) 313.9(9月) 451.4(8月) 最少月54.8(12月) 56.1(1月) 57.7(2月) 58.3(12月) 54.6(2月) 60.2(12月) 46.4(12月) 62.1(12月) 87.4(12月) 京浜地区 - 川崎市から横須賀市にかけての沿岸地域が京浜地区に該当する。この地域の気候は、特にヒートアイランドの影響を強く受けている。横浜市は気象台が海のそばにあるため、冬日にはほとんどならず、冬の最低気温は同じ横浜市内でも内陸部とは大きな差がある。夏は暑く、熱帯夜が非常に多い。また、気温が高いために南岸低気圧による積雪も内陸よりは少ない。 湘南・三浦半島 - 湘南地域や三浦半島は海洋性の気候で温暖であり、霜が降りることも少ない。夏も酷暑とはならずに、1年を通して温暖・温和な気候となっている。三浦半島南端の三浦市は年間降水量が県内で最も少ない。 多摩丘陵・内陸平野部 - 東京の多摩地域とほぼ同じ気候であり、相模原市や厚木市の他、横浜市や川崎市の内陸地域なども該当する。冬は寒く、冬日の数もかなり多くなる。海老名市は1月の平均気温が県内のアメダス地点では最も低くなっており、平均最低気温が−0.7度と氷点下であり、時に氷点下5度以下まで下がる。しばしば南岸低気圧による大雪をもたらし、1980年代以降でも30〜40 cm前後の積雪を記録したこともある。一方、内陸部においては丹沢山地により北風の流入が妨げられる影響で、南西部ほど雪が降りにくく、厚木市中心部や伊勢原市では積雪となる事は少ない。他方で右影響の小さい横浜市西部などでは積雪が増える。夏は日中かなり暑くなり猛暑日も多い。人口過密であるにも関わらず、この地域のアメダス気温観測地点は海老名しか存在しない。 西湘 - 相模川以西の小田原市、秦野市などの平野部は冬季は南岸低気圧が通過する場合も、暖気を巻き込むことが多いために、雨や霙となる場合が多く、ほとんど積雪とはならない。しかし、晴れた朝は冷え込むため京浜沿岸地区に比べても冬日の数は多い。また、夏は比較的過ごしやすい。年間降水量も東部よりも多い。 相模山間部 - 山梨県に隣接する山間地域の相模原市緑区旧相模湖町、津久井町、藤野町域や箱根町などは内陸性気候となり寒さは厳しい。夏は冷涼で避暑地となる。冬季の南岸低気圧により箱根や丹沢などの山地ではかなりの積雪をもたらす。また、箱根火山付近を中心とする西部の山岳地帯で年間降水量が県内最多の多雨地帯となり、東部に向かって年間降水量が減る傾向にある。 グラフ(月ごとの値) 横浜市の平年気温 横浜市の平年降水量 小田原市の平年気温 小田原市の平年降水量 横浜地方気象台のデータによる 横浜・東京は1971年 - 2000年、小田原、海老名は1979年 - 2000年の平均値
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