各地の焼売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 13:07 UTC 版)
17世紀末、清朝初期に現在の中国内モンゴル自治区西方で誕生したと考えられている。それが瀋陽、北京、天津へと広がり、さらに浙江、江蘇、広東と南方へと広まっていった。 瀋陽市には1796年の清朝時代に創業と言われる焼売屋があり、初代・馬春は一輪車で牛肉と羊肉を用いた焼売(焼麦)を販売して人気を博していたと言われる。 香港では「干蒸燒賣(コーンチェンシーウマーイ、粤拼: gon1 zing1 siu1 maai6)」という呼び方も一般的である。 豚の挽肉と白菜などの野菜を主体とし、練り合わせて味付けした餡を中身にし、薄い小麦粉の皮で短い円柱状に包み、蒸籠や蒸し器などで蒸かして仕上げる。好みで酢・醤油・辛子など調味料をつけて食べる。なお、中身にエビ、カニ肉や牛肉を加えたり、包む皮の代わりにもち米をまぶすなどのバリエーションもある。 同じ点心の一つとして扱われる餃子との違いは、皮が薄い四角形(丸い皮もある)で、中に澱粉がやや多く配合されていること、必ず最初は蒸して調理すること、塩味などの味付けが強めで調味料で味付けせずに食べることもできるという点などが挙げられる。中国では蟹みそを付けたり、何も付けない例が多い。 北京風の「燒麥」は皮の大きさが大きめで、中の具よりもはみ出た感じの形の物が多く、中身ももち米を入れている場合が多い。 上海には「香港式焼売・広東式焼売」と呼ばれるものがあるが、切った細巻きのように見える焼売の具を使用した蒸し料理である。 中国南部ではもち米を具材に用いることが多く、もち米を焼売に必須と考える人もいる。
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