伝統医療とは? わかりやすく解説

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でんとう‐いりょう〔‐イレウ〕【伝統医療】

読み方:でんとういりょう

伝統医学基づいて行われる医療多く生薬(しょうやく)などの伝統薬鍼灸術(しんきゅうじゅつ)を用いる。


伝統医療

【英】:Traditional medicine or Indigenous medicine or Folk medicine

伝統医療とは、近代的医学発達する遥か以前から世界各地存在する健康に関す実践方法知識信条などの総称であり、植物・動物鉱物などを素材とする霊的療法各種用手治療運動などを単独あるいは組み合わせて治療診断・予防あるいは健康維持用い体系全般のことである。
アフリカアジアラテン・アメリカなどの国々では、伝統医療は今でも人々のプライマリーヘルスケアへのニーズ応えるために活用されている。特にサブサハラ多くの国では人々大半初期治療に伝統医療を利用している。先進国でも、伝統医療は“補完”ないし“代替医療として受容されており、各地の伝統医療が様々な形取り入れられている。また、中国韓国、べトナムなどでは、国策として、伝統医療を公的医療システム組み入れている。
WHOは安全で効果的かつ廉価な伝統医療の利用推進しており、鍼治療幾つかの薬草・用手治療の効能認めているが、一方で、「伝統医療の不適切適用有害な事もあり、伝統医療の実践薬用植物などに関し、その効果安全性に関する更なる研究が必要である」としている。そして、アフリカアジア幾つかの国々協力して、伝統医療の開発・研究ワークショップ開催などを行っている。(清水利恭)

参考URL:WHOホームページ http://www.who.int/topics/traditional_medicine/en/

伝統医学

(伝統医療 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 06:09 UTC 版)

伝統医学(でんとういがく)は、現代の医学が発達する以前から存在しており、世界各地の文化圏における伝統医学体系の総称。例えば、薬草・先祖の霊力・祈祷といった伝統療法など各地の伝統療法を指す。伝統療法を行う者を伝統医伝統療法師という[1][2]

概要

アフリカや一部の発展途上国では、現代でも伝統医学が存在しており、広く利用されている[3]

  • ユナニ医学(ギリシア医学を起源とし、アラビア文化圏・イスラーム勢力圏で発展した伝統医学。ヨーロッパでも19世紀まで行われた。)
  • アーユルヴェーダ(北インドを中心に発展した伝統医学。チベットや東南アジアの医学に影響を与えた。)
  • 中国医学(中医学。中国地域に伝わる伝統医学。漢方(和法、日本の伝統医学)、東医学(韓医学、朝鮮半島の伝統医学)などに影響を与えた。)
  • チベット医学:アーユルヴェーダから派生。ギリシャ医学と中国医学からも多くの理論・技術を取り込んでいる。
  • モンゴル医学:薬物療法の理論は主にチベット医学によるが、その他に独自の食事療法や外科的治療を行う。
  • 漢方医学:中国医学から多くの理論・技術を取り込んでいるため、混同されやすい。中国伝統医学が日本で独自に発展したもの。
  • シッダ医学:南インドのタミル地方の伝統医療。
  • 南アフリカの伝統医療英語版:伝統的治療者としては、植物性・動物性の薬ムーティ (英語版を用いて治療を行うイニャンガと、祈祷や呪術による治療を主に行うサンゴマが存在する[4][5]
  • 呪術医:主に少数民族などを中心としたシャーマニズム社会に於いて、医療を担当する役職の者を呪術医と呼ぶが、彼等の使用する薬草などに対し、民俗学文化人類学に加え、薬物学上からも関心が寄せられている。
  • その他の伝統医学はCategory:伝統医学を参照のこと。

脚注

外部リンク


伝統医療

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 09:37 UTC 版)

オオバコエンドロ」の記事における「伝統医療」の解説

オオバコエンドロ熱帯地方伝統的な医学で、火傷耳痛発熱高血圧便秘発作喘息腹痛不妊の合併症かまれた下痢マラリア使用されている。 オオバコエンドロE. antihystericumとも呼ばれる。antihystericumという固有名は、この植物伝統的にてんかんのために使用されてきたことを反映している。 この植物は人の「精神」を落ち着かせ、てんかんの「発作」を防ぐと言われており、一般名spiritweedやfitweedで知られています。この植物のけいれん作用科学的に研究されています。 煎じ薬は、ラット抗炎症作用鎮痛作用を示すことが示されています。 エリンギアル(E-2-dodecenal)はE. foetidumから単離され化合物だ。ジャマイカモナにある西インド諸島大学では、ヒトのストロングロイデス・ステルコラリス感染症強皮症)の治療法としてエリンギアルを使用することを研究してます。 オオバコエンドロは、発熱悪寒嘔吐火傷発熱高血圧頭痛耳痛腹痛喘息関節炎かまれたとき、サソリ刺されたとき、下痢マラリアてんかんなど多く病気の治療民族薬用植物として使用されています。 この植物の精油主成分はエリンギアル であり、この精油は、energial と呼ばれます薬理学調査により、駆虫、抗炎症鎮痛、抗痙攣、抗ラスト、抗発癌、抗糖尿病抗菌作用証明されたと主張する研究がある。

※この「伝統医療」の解説は、「オオバコエンドロ」の解説の一部です。
「伝統医療」を含む「オオバコエンドロ」の記事については、「オオバコエンドロ」の概要を参照ください。

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