鎮痛作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 06:19 UTC 版)
2002年に『筋膜性疼痛と線維筋痛症』を出版した整形外科医のエドワード・ラクリンと理学療法士イザベル・ラクリンは、筋肉痛に対する自己療法としてマジックワンドの使用を提案している。彼らによれば、発痛点や筋肉が張っている場所にを継続して使用すると、患者が感じている違和感を減らすことにつながる。また、こうした手当を治療環境ではない誰かの家で行うことを勧めている。 2004年にDermatology Online Journalに掲載された論文では、臨床家がおこなう美容整形や皮膚治療の前にマジックワンドを使えば苦痛の緩和に効果的であるという報告がされている。この器具を使うと、乾癬の治療のため基部に近い爪郭にトリアムシノロンアセトニドを注入するにあたり麻酔を足す前の不安を和らげられる。またほうれい線にレスチレンを注入したり、インテンス・パルス・ライト (IPL)を顔に当てたり、ボツリヌストキシンによる多汗症の治療などで、不快感を減らしたり施術を容易にすることにも有効である。著者たちは、患者に接触する面積を減らすために「ワンダー・ワンド」というアタッチメントを併用することを勧めている。研究者のケヴィン・スミスはSkin & Allergy Newsに、下顎骨付近に振動が伝えられると、感覚系から送られる痛みの感覚を打消し、不安を解消できると語っている。このスミスとフランシスコ・ペレス=アタモロスが2006年に共著で出した『臨床皮膚科におけるボツリヌストキシン』の7章ではマジックワンドの使用法がさらに洗練されていて、マジックワンドに「ワンダーワンド」を取り付け、レスチレンを注射する予定のところから1から2センチメートルに、注射の直前に振動を与えることで痛みが取り除けると解説されている。
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