チベット医学とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 保健 > 医学 > チベット医学の意味・解説 

チベット医学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 03:07 UTC 版)

チベット医学(‐いがく)は、チベット仏教ラマ(上師)たちによって伝えられる伝統医学である。土台となるのはインドアーユルヴェーダ日本では「仏教医学」と呼ばれるもの)である。1940年代にスタートした中華人民共和国の現代中医学と比べると、内容も古い時代のまま存在する。中国では「蔵医学」とも呼ばれる。

概説

尿匂いまでを用いて診断する方法があり、これは「尿診」とも呼ばれ、チベット医学の特徴の一つである。 また、治療法の主となるのは薬物療法であるが、中国と異なり、チベットでは高山植物が用いられ、自生する植物に乏しいため、鉱物もよくとして用いられる。

日本漢方や中医学と比べると、日本ではなじみが薄いようだが、現在もチベット大学ダラムサラの研究所で盛んに研究がなされている。

また、チベット占星術とも関連が深い。

一方、中国における「チベット医学におけるルム薬湯」について、2018年11月29日、ユネスコ無形文化遺産への登録勧告を決定している[1][2]。また、チベット医学の『四部医典』は2023年に世界の記憶にも登録された[3]

脚注

参考文献

  • トム・ダマー『チベット医学入門―ホリスティック医学の見地から』久保博嗣(訳)、井村宏次(訳)、春秋社〈ヒーリング・ライブラリー〉、1991年。ISBN 4393710169 
  • ドゥルカア・カンガァール(著)、竹内裕司(訳著)『初歩のチベット医学』(単行本)1995年(平成7年)12月21日、205頁、B6判、東方出版ISBN 4885914620ISBN 9784885914621
  • 山本哲士『チベット医学の世界』(単行本)1996年(平成8年)6月15日、214頁、A5判、東方出版、ISBN 4885914868ISBN 9784885914867
  • ラルフ・クィンラン・フォード『チベット医学の真髄』上馬塲和夫 (監修)、小川真弓(訳)、ガイアブックス、2009年。 ISBN 488282681X 
  • 小川康『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』径書房、2011年。 ISBN 4770502109 

関連項目

外部リンク





チベット医学と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チベット医学」の関連用語

チベット医学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チベット医学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチベット医学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS