ダラムサラとは? わかりやすく解説

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ダラムサラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 01:50 UTC 版)

ダラムサラ

Dharamsala, धर्मशाला
マクロード・ガンジー
北緯32度13分19秒 東経76度19分02秒 / 北緯32.2220度 東経76.3172度 / 32.2220; 76.3172
インド
ヒマーチャル・プラデーシュ州
カーングラー県
標高
1,457 m
等時帯 UTC+5:30 (IST)
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ダラムサラヒンディー語: धर्मशाला, dharmaśālā; チベット語: རྡ་རམ་ས་ལ་)はインドヒマーチャル・プラデーシュ州の一角にあるチベット亡命社会の中心地。亡命チベット人の多数が暮らす「マックロード・ガンジ(McLeod Ganj)」地区と、チベット亡命政府の官庁がたちならぶ「カンチェン・キション(Gangchen Kyishong)」地区からなる。

「ダラムサラ(རྡ་རམ་ས་ལ་, rda ram sa la)」は、「ダラムシャーラー」の訛った名称で、「ダサ(རྡ་ས་,rda sa)」という短縮形や、「リトル・ラサ」などの別称がある。

チベット亡命政府の駐日代表機関である「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」は日本語版Webサイトで「ダラムサラ」というカナ表記を使用、チベット亡命社会の中心地としてこの町を知る人々を中心に、日本ではダラムサラという表記がひろく用いられている。

歴史

ギュトー寺(Gyuto Monastery)
  • 1848年ダラムシャーラーはイギリスの支配下に入る。
  • マクロード・ガンジーの地はかつてイギリス人がピクニックを楽しんだ高地であった。
  • 1959年中華人民共和国の支配を逃れてチベット人多数がネパールブータンインドなどに脱出。チベット難民のためにダラムシャーラーの一角が与えられ、難民の居留地「マックロード・ガンジ」や官庁街「カンチェン・キション」の建設が開始された。

チベットからダライ・ラマ14世が亡命して以降、今日に至るまでガンデンポタン(チベット亡命政府)の本拠地となっているマクロード・ガンジー(McLeod Ganj)や、カルマパが居住しているギュトー寺のあるシドゥバリ(Sidhbari)などの町が郊外にある。

マクロード・ガンジ

中国人民解放軍チベットを軍事制圧したチベット動乱によって、1959年3月にラサを追われたダライラマ14世に対し、インド政府はダラムシャーラーの一角にあった避暑地「マックロード・ガンジ」の地を提供し、1960年に当地でチベット亡命政府が発足した。ダラムシャーラーはヒンドゥー教仏教が盛んな土地で、19世紀にはチベット人による僧院の建立がはじまっていた。数万のチベット難民も当地に移住した。ダライ・ラマの宮殿はマクロード・ガンジ、カシャク(内閣)、議会をはじめ、チベット亡命政府の各種官庁はカンチェン・キションに築かれた。

マクロード・ガンジはダラムシャーラーの郊外の標高2,082mの山間にある。マクロード・ガンジ地区の人口はおよそ6万人。マクロード・ガンジという名はイギリス領インド帝国パンジャーブ州の州準知事であったドナルド・マクロード(Donald Friell McLeod)にちなんでいる。

チベット図書館(བོད་ཀྱི་དཔེ་མཛོད་ཁང་།, Library of Tibetan Works and Archives)

関連項目

外部リンク



ダラムサラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 04:59 UTC 版)

2008年のチベット騒乱」の記事における「ダラムサラ」の解説

3月10日デモ暴動変化して行く中でダライ・ラマ14世取った穏健な態度は、急進的に独立強く願う亡命チベット人社会チベット支援した世界人々の間で不満を与えたダライ・ラマ14世は、対話(中道)路線放棄の是非と、自らの指導再確認するために、11月17日亡命チベット人臨時総会開き中国との対話自治獲得目指す中道路線」の条件付き継続(中国側の対応によっては独立要求含めて検討に入る)と、ダライ・ラマ14世指導再確認した。

※この「ダラムサラ」の解説は、「2008年のチベット騒乱」の解説の一部です。
「ダラムサラ」を含む「2008年のチベット騒乱」の記事については、「2008年のチベット騒乱」の概要を参照ください。

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