毒性に関して
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本属のものにはプロトアネモニンという成分が広く含まれており、これは毒性を持つために、本属の植物は広く有毒植物とされ、また時に薬用として用いられる。 毒草としては、その汁が皮膚に付くと水疱を生じることがある。汁でかぶれたり皮膚炎を起こすこともある。また、雨の日に花粉が付いて、同様に炎症が起きる例もある。これは栽培品のクレマチスでも同様である。 薬草としては、各地で様々な利用がある。中国では「威霊仙」の名でサキシマボタンヅル C. chinensis が多く用いられるが、この名の薬は本来は朝鮮を起源とし、唐代初期に新羅から持ち込まれたという。朝鮮でその名で呼ばれていたのはカザグルマ C. patens であったとされ、中国に伝来した当時はそれに似たテッセン C. florida が使われたとも言われる。この両種は花が美麗であるために採集圧が大きく、生育地も多くないために資源がすぐに枯渇し、現在のように対象を変えることになったのではないかという。他に中国ではアケビの茎を「木通」と言うが、これの代用品として C. armandi、C. finetiana など、茎が木質化する種を利用する。 現在の朝鮮ではイチリンザキセンニンソウ C. brachyura、タチセンニンソウ C. terniflova var. mandshurica 、ウスバセンニンソウ var. koreana などが用いられている。日本ではセンニンソウが用いられる。 他にチベット医学では C. tibetana を使う。これは排尿異常に用いられ、それを含め、本属を利用した内服薬は利尿作用を期待したものが多い。 日本では民間療法として扁桃腺炎の治療にセンニンソウを使う。まずこの植物の生の葉をよく揉み、汁が出るようにしておいて手首に貼り付ける、というものである。皮膚は赤くなり往々にして水疱が出来るが、喉の痛みは治まるという。水疱は破らずに置けば、やがて綺麗に消える。ただし『あまり推奨出来る療法とは言えない』とのこと。 薬用ではないが、センニンソウの葉を潰して魚毒とすることがあるという。
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毒性に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 09:12 UTC 版)
コドの殻と葉は毒性を持つことがあり、これは往々にして多量の降雨によって起きると言われた。そのような場合、穀粒を1年以上にわたって慎重に保存する、あるいは一晩の間水牛の糞の中におくなどの方法で毒消しをした後で脱穀し、茹でて上澄みを処分した後に食べる。このように貧困地域では消費されている。 この毒性のある穀物をうっかり食しても、区別できるような特別な味はなく、数時間後に寝入る(幻覚等は現れない)、震え、目がくらむなど、個人によって様々な症状が出る。このような症状は1-3日続き、その後は完全に回復する。嘔吐や疝痛も時に現れる。牛ではより重篤で、震えや間代性痙攣、昏睡から時には死に至る。 この症状は時に Kodua poisoning と呼ばれる。原因については未だに確実な判断は出ていないが、一説には一部のコウジカビが生産するマイコトキシン(カビが出す毒)の一つであるシクロピアゾン酸(CPA)ではないかとされる。この穀物にはコウジカビ属の Aspergillus tamarii と A. flavus が感染することが知られており、この2種共にCPAを生産することが知られる。
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