事業者合併および子会社設立による路線網拡大とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 事業者合併および子会社設立による路線網拡大の意味・解説 

事業者合併および子会社設立による路線網拡大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:05 UTC 版)

愛知電気鉄道」の記事における「事業者合併および子会社設立による路線網拡大」の解説

碧海電気鉄道」、「知多鉄道」、および「名鉄西尾線#歴史」も参照 愛電豊橋線計画推進した1922年大正11年当時幡豆郡西尾町から碧海郡明治村経由し豊橋線経路中途位置する碧海郡矢作町までを結び、愛電宇頭駅において接続する鉄道路線敷設する計画地元より持ち上がった愛電地元有力者折衝の末、資本金の5割を出資して資本参加することを決定その後起点矢作町から碧海郡安城町現在の安城市)の今村駅(現・新安城駅)へ変更し1925年大正14年)に碧海電気鉄道設立された。資本金100万円、社長愛電社長藍川兼務し本社愛電本社内に設置された。 1926年大正15年7月今村 - 米津間11.8 km開通し当初架線電圧愛電豊橋線と共通の直流1,500 Vとした。米津以南別途幡豆電気鉄道として出願していたが、後述する西尾鉄道との合併により碧海電鉄西尾延長計画変更された。碧海電鉄西尾延伸段階的に実施され1928年昭和3年10月碧電西尾口(仮) - 西尾間3.4 km開通をもって全線開通した。終点西尾では後述する愛電西尾線(旧西尾鉄道線)と接続し西尾線吉良吉田まで直通運転を行うため、全線架線電圧西尾線と共通の直流600 Vに降圧した。 次いで愛電は、幡豆郡西尾町拠点として吉良吉田岡崎方面路線網有した西尾鉄道1926年大正15年12月1日付で吸収合併した。 西尾鉄道1910年明治43年2月に西三軌道として設立され1916年大正5年2月までに岡崎新 - 西尾 - 吉良吉田間22.6 kmおよび西尾 - 港前間4.0 km愛電への継承後「西尾線」と呼称)の各路線順次開通させた事業者である。全線とも軌間762 mm特殊狭軌)の非電化路線であり、蒸気機関車牽引による客貨輸送行った同社1923年大正12年)頃より電化による動力近代化計画したが、同時期に前述碧海電気鉄道創業や、同社同じく幡豆地方路線有する三河鉄道電化計画などが持ち上がる一方同社路線施設の老朽化対策など追われ電化計画停滞路線競争力低下による存続の危機懸念される状況陥った1926年大正15年)に至り西尾鉄道愛電からの合併提案受諾し合併実現した合併後愛電西尾線電化および軌間拡幅工事着手した電化工事用い変電機一式前述した岡崎線架線電圧1,500 V昇圧に際して不要となった600 V対応機器転用し、また急曲線存在した西尾駅付近路線について新線への切り替えによる曲線改良工事実施西尾町都市計画協調し西尾駅新線上へ移転した1928年昭和3年9月西尾駅移転西尾 - 吉良吉田間・西尾 - 港前間電化路線改良完成し同年10月碧海電気鉄道線の西尾延伸開通伴って相互直通運転開始された。残る西尾 - 岡崎新間については、各所点在した急曲線改良とともに常滑線架線電圧1,500 V昇圧に際して不要となった600 V対応機器転用して電化工事実施され1929年昭和4年4月完成した。 さらに、愛電過去資金的問題から計画断念した半田線」(常滑線より分岐して知多半島東岸地区へ至る路線)が、大正年間末期地元有力者によって再度計画され1926年大正15年11月20日常滑線太田川より半島東岸南部河和に至る路線敷設免許交付された。愛電指導協力要請受諾する形で同社資本金300万円のうち100万円を引き受けて資本参加し、1927年昭和2年11月知多鉄道設立された。社長碧海電気鉄道同じく愛電社長藍川兼務し本社愛電本社内に設置された。 愛電による技術資金両面援助受けて建設工事順調に進み1931年昭和6年4月1日太田川 - 成岩間15.8 kmが、翌1932年昭和7年7月1日には成岩 - 河和口10.0 kmそれぞれ開通した架線電圧常滑線と共通の直流1,500 V仕様とし、開通当初より常滑線直通運転行った。 なお、同じく資金面断念した内海線」(常滑線より知多半島南部に至る路線)も1927年昭和2年12月6日西浦鉄道として多屋駅 - 知多郡小鈴谷村大字坂井間の敷設免許出願し事務所愛電本社内に置いたが、こちらは沿線乗合自動車貨物自動車との競合経営困難として却下されている。 西尾鉄道吸収合併により、愛電資本金は17091050円(うち払込資本12647300円)となり、保有路線営業キロは約117 kmとなった。さらに子会社かつ愛電業務全般代行した碧海電気鉄道および知多鉄道両社路線加えると総営業キロ150 km超え愛電名岐鉄道とともに名古屋地区における二大電会社並び称された。 .mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} 西尾線(元・西尾鉄道)と碧海電気鉄道幡豆電気鉄道 常滑線知多鉄道西浦鉄道 また、愛電東三河地方有力者によって立案された、豊橋線接続して豊橋 - 浜松間を結ぶ電気鉄道敷設計画賛同し1927年昭和2年9月の遠三鉄設立に際して発起人として参加した。遠三鉄道は豊橋市より浜松市郊外引佐郡気賀町に至る路線敷設免許取得気賀駅(後の気賀口駅)において浜松鉄道線(後の遠州鉄道奥山線)と接続して浜松市と結ぶこととし、また愛電1928年昭和3年8月に遠三鉄道の路線延長する形で気賀より静岡に至る路線敷設免許申請した。しかし愛電免許申請却下され、遠三鉄道線も同時期の経済不況影響によって着工に至らなかった。同社保有した敷設免許1931年4月2日愛電譲渡されたが、着工されことはなかった。 豊橋線と遠三鉄道 上以外の未成線については#未成線参照

※この「事業者合併および子会社設立による路線網拡大」の解説は、「愛知電気鉄道」の解説の一部です。
「事業者合併および子会社設立による路線網拡大」を含む「愛知電気鉄道」の記事については、「愛知電気鉄道」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「事業者合併および子会社設立による路線網拡大」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「事業者合併および子会社設立による路線網拡大」の関連用語

事業者合併および子会社設立による路線網拡大のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



事業者合併および子会社設立による路線網拡大のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの愛知電気鉄道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS