主要な戦役
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「とある飛空士への誓約」の記事における「主要な戦役」の解説
多島海戦争 約20年前にセントヴォルト帝国と秋津連邦が多島海を挟んで戦った戦争。ツルギ沖航空戦 両軍併せて250機もの飛空機、飛空艇が入り乱れた多島海戦争最大の空戦。この戦いで両軍の確実撃墜100機を超える超エースのカルステン・クライシュミットと坂上正治の一騎討ちが起こった。一騎討ちの結末は、秋津連邦側の記録では坂上正治の蛇撃ちで仕留めたことになっているが、セントヴォルト帝国側の記録では坂上の危険を感じた扇ガ谷機が戦闘空域に乱入しカルステン機を仕留めたことになっており、両軍の記録に食い違いがある。 ハイデラバード戦役 帝紀1342年1月に勃発した秋津連邦とハイデラバード連合共同体の戦争。互いに島嶼要塞を攻略できぬまま、泥沼の持久戦に突入した金のかかる戦争。 帝紀1347年8月、セントヴォルトと秋津連邦の親善艦隊がウラノスに攻撃され全滅したことを受け、セントヴォルトも参戦。ウラノス=ハイデラバード連合軍対セントヴォルト=秋津連邦連合軍という構図に変わった。オデッサ侵攻 帝紀1344年8月のメスス島空襲から帝紀1347年4月のメスス島陥落に至るまでのメスス島の宗主国秋津連邦とウラノス・ハイデラバード連合軍による島嶼争奪戦。メスス島陥落によって秋津連邦・セントヴォルト帝国間の連絡航路は断ち切られた。 クロスノダール攻防戦 帝紀1348年7月、ウラノス=ハイデラバード連合軍のクロスノダール島南方のベンゲール湾上陸から始まったウラノス=ハイデラバード連合軍とセントヴォルト帝国軍による島嶼争奪戦。連合軍は上陸後に森林を切りひらき飛行場を設営、物資を陸揚げし一拠点を確保したのちクロスノダール島制圧に向けて侵攻を開始した。しかし、島が大きかったため艦砲射撃は島の中央に届かず、肝心のハイデラバード陸軍が脆弱だったため持久戦になった。北多島海に位置するクロスダール島へは本国に近い帝国軍は迅速かつ継続的に援軍を送り込めるが、大瀑布を隔てる連合軍は輸送線を維持する必要があり、時が経つほど戦局は帝国軍に傾いていった。 帝紀1349年5月にウラノス=ハイデラバード連合軍は撤退を開始し、セントヴォルト帝国軍の勝利。 オペレーション・ジュデッカ ウラノス統合作戦本部が立案した、前代未聞の一大奇襲作戦。帝紀1348年9月、北多島海で発生した台風「ジュデッカ」に第九飛空要塞カルキノスおよび第十一飛空要塞バルセノスが紛れる事でレーダー索敵を無効化、進路上のエアハント島を奇襲する作戦。 作戦は成功。エアハント島は焼け野原となり、セントヴォルト海空軍の新規編成艦隊は全滅した。 鋼鉄の雷(サンダースティール) 帝紀1349年7月に行われたセントヴォルト=秋津連邦連合軍によるハイデラバード戦役開戦以来最大規模の侵攻作戦。セントヴォルト海空軍はサントス島シエラグリード近郊に集結したウラノス=ハイデラバード連合軍の主力艦隊の殲滅及び飛空要塞カルキノスの攻略、秋津連邦軍はメスス島オデッサ近海を遊弋する飛空要塞バルセノス攻略を目的とした作戦。史上初めての飛空要塞への強襲上陸が行われた。作戦は成功し、ハイデラバード戦役の趨勢は決した。シエラグリード沖海戦 サントス島シエラグリード沖の大瀑布近辺で起こったセントヴォルト海空軍とウラノス=ハイデラバード連合軍による海戦。初日にセントヴォルト海空軍の3次にわたる攻撃でウラノス機動艦隊は無力化され、2日目にセントヴォルト海空軍は飛空要塞カルキノスの攻略を開始、その日の午後4時初めての飛空要塞への強襲上陸が決行され、上陸から一週間後に飛空要塞カルキノスは制圧された。セントヴォルト海空軍の勝利で終わり、ウラノス=ハイデラバード連合軍は南多島海における戦力の8割方が失われ、制海権を喪失した。 メスス島オデッサ攻略戦 秋津連邦軍によるオデッサ島の奪還作戦。飛空要塞バルセノスの占領と共に、戦闘状況はセントヴォルト=秋津連邦連合軍に優位に推移していたものの、オデッサに降り立とうとしていたセントヴォルトの空挺部隊が、秋津連邦の艦隊の味方誤射によって全滅する事故が発生した。これを切っ掛けとして秋津連邦とセントヴォルトの同盟は破棄され、第二次多島海戦争が勃発。バルセノス、メスス島では秋津連邦軍、セントヴォルト帝国軍、ウラノス=ハイデラバード連合軍の三つ巴の戦闘が繰り広げられた。その後、秋津連邦軍が最終的な勝利を収め、バルセノスとメスス島の占領に成功した。 なお、もともと秋津連邦とセントヴォルトの同盟は、ハイデラバード連合共同体への対抗が目的であったため、「鋼鉄の雷」作戦が成功した時点で同盟の意義が薄れるという背景があった。そのためセントヴォルトは味方誤射が発生した際に秋津連邦への砲撃中止要請を行わず、むしろ味方誤射を利用して同盟を破棄して秋津連邦との開戦に踏み切っている。 第二次多島海戦争 同盟を破棄した秋津連邦とセントヴォルト帝国の間で勃発した戦争。 戦局は常に秋津連邦が不利のまま推移し、秋津連邦首都の箕郷への戦略爆撃などが行われている。その後、秋津連邦は「慧剣皇王国」「左氏随朝」「オルフスト禿頭王国」に再分裂、慧剣皇王国のみで戦争を続けていたが、帝紀1351年暮れに休戦した。 雷神の槍 (オーディンズスピア) セントヴォルト・慧剣皇王国・シルヴァニア王国・第二次イスラ艦隊からなる多島海国家連合軍によるプレアデスへの奇襲作戦。ミオがフィオに託したプレアデスの詳細な情報を元に立案され、第二次イスラ艦隊による陽動によってウラノス艦隊を引きつけ、その隙に飛空要塞オーディンをプレアデスに接近させ、奇襲攻撃をかけるというもの。オーディンに最新のジェットエンジンが推進装置として大量に設置され、飛空要塞としては破格の高速性能を実現することで作戦の要を担った。加えて、ウラノス情報部に対して第二次イスラ艦隊にマニウスが同行していることを匂わせることでウラノス王デミストリを前線におびき寄せた。 プレアデス上空の戦いでウラノスは世界初となるターボジェット戦闘機を投入し、一時優位に立つがカンダタ、サナトラ、イリアの決死の陽動により全機撃墜される。その後、清顕とカーナシオンの一騎討ちが発生し、カーナシオンは清顕の蛇撃ちに敗れる。その後は清顕、カルエル、シャルル、武雄の活躍でプレアデス上空は制空され、同時に起こったクーデターによりゼノン、イラストリアリ、デミストリ、イーサンが捕縛される。プレアデスの象徴だった天宮は連合軍の攻撃で崩壊し、ウラノスは政府機能を喪失。世界各地に散らばっていた大艦隊も無力化された。 戦いの終盤にカルエルはニナ・ヴィエントを、清顕はイリアを救出した。一方、ミオとライナは王室用の飛空艇で脱出し、清顕たちと袂を分かつ。 この戦いは「プレアデスの奇蹟」と呼ばれる。
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