中央競馬と地方競馬の交流とは? わかりやすく解説

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中央競馬と地方競馬の交流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 09:23 UTC 版)

日本の競馬」の記事における「中央競馬と地方競馬の交流」の解説

日本の競馬中央競馬地方競馬二つ競馬システム並立しているが、同じ種類競走行い、かつ競走馬としても同じ種類サラブレッドアングロアラブ使っていることから二つ競馬の間の交流歴史もある。この事柄ではそのような交流歴史について説明する1972年以前は、中央競馬地方競馬は同じ種類競走行いながら、主催者違いにより、長年人馬交流限られたものであった基本的に中央競馬所属馬(および騎手・調教師など)は中央競馬競走のみ、地方競馬自分所属している主催者地方競馬競走のみに出走していた。 当時は他の競馬出走するためには、現在の所属離脱して他の競馬移籍しなければならなかった。例え1954年東京優駿優勝馬ゴールデンウエーブは、最初南関東所属していたが、東京優駿への出走目指し南関東から中央競馬移籍をしている。ただし、この時期から既に南関東地区東海地区など地域的な位置関係から、地方競馬一部では地区同士交流が行われていた。 その中で1973年東京競馬場地方競馬招待競走が行われ、初め中央競馬地方競馬所属馬が出走した翌年大井競馬場中央競馬招待競走が行われ、この2競走隔年毎に交互に行われていった。 騎手のみが交流を行う趣旨騎手招待競走は、地方競馬では1977年以降各地の競馬場中央競馬騎手招待競走が行われ、中央競馬でも1978年から1986年にかけて地方競馬騎手招待競走が行われた。 1981年には日本代表馬世界名馬激突するジャパンカップ創設されたが、その舞台にも地方競馬代表馬出走することができるようになったのは第3回1983年)のダーリンググラス以降である。その後1985年にはロッキータイガーが2着になった1986年地方競馬招待競走中央競馬招待競走廃止され地方競馬招待競走オールカマーに、中央競馬招待競走帝王賞その役割を移すこととなったまた、中央競馬地方競馬両方競走馬を送る生産者立場人間中心となって団体作り1989年ホッカイドウ競馬ブリーダーズゴールドカップ新設し、この競走には中央競馬所属地方競馬所属隔てなく出走できるようにした。以降交流競走年々微増していく。 その後大きな転機となったのは1995年である。「開放元年」と称し多く改正が行われた。 多く中央地方指定交流競走設けられた。指定競走中央競馬なら地方競馬所属馬に、地方競馬なら中央競馬所属馬に出走認め競走交流競走地方競馬が他地区所属馬に出走認め競走中央競馬のグレードワンレースのトライアル地区代表馬出走設けて所定着順までに入ることでグレードワンレースの出走できる道筋造った。その年に笠松ライデンリーダー第29回報知杯4歳牝馬特別制し牝馬三冠競走全て出走し話題作ったまた、初年度という事もあり地方競馬側の準備整っていなかったが、ライデンリーダーの他、足利のハシノタイユウ(皐月賞)、笠松のベッスルキング(菊花賞)がトライアル上位入着GI出走している。 東京大賞典などの地方競馬の大レース呼ばれる競走中央馬の出走設けた1995年ライブリマウント各地地方競馬場で強さ見せつけた。またこの年エンプレス杯ホクトベガ18馬身圧勝劇を演じたのは川崎競馬場であったこのように多く競走中央競馬所属馬と地方競馬所属馬の対戦が行われるようになった地方競馬2歳馬戦に認定競走制度導入し、この認定競走勝利した競走馬に対して中央競馬の特別指定競走地方競馬所属したまま出走できる資格与え、また中央競馬への移籍に対しては、従来馬房数とは別に認定馬房による移籍認めた地方競馬中央競馬条件競走馬による中央指定競走1994年より行われる1997年4月からは中央地方に関係の無い統一グレード制導入することとなり、ダートグレード競走始まった1999年地方競馬場の水沢競馬生え抜き地元最強であったメイセイオペラ東京競馬場でのフェブラリーステークス地方所属馬初の中央競馬GI勝利を果たした2000年中央競馬GI競走優勝した地方所属競走馬の、中央競馬古馬GI競走への出走申し込みが可能となった2001年からダート競馬祭典としてJBCジャパン・ブリーディング・ファームズカップ)が新設された。第1回大井開催された。 2004年コスモバルクホッカイドウ競馬所属のままでクラシック三冠ジャパンカップ有馬記念出走勝ち星挙げられなかったが、地方の星として脚光を浴びる存在となった2006年海外GIシンガポール航空インターナショナルカップ優勝し地方馬初の海外GI勝利を達成した2007年地方におけるダートグレード競走GI競走、および日本国外におけるG1競走優勝した地方所属競走馬の、中央競馬古馬GI競走への出走申し込みが可能となった2010年12月には全国公営競馬主催者協議会との協議で「中央競馬地方競馬勝馬投票券相互発売拡大が行われることとなった2012年からJRA電話投票システム地方競馬ダートグレード競走と「主要重賞」等の勝馬投票券が、2013年現在ほとんどの地方競馬場(本場)の施設中央競馬勝馬投票券購入できるようになっている。 以上は主に競走馬においての歴史であるが、騎手・調教師などにおいては移籍ハードル高く(これは地方競馬間でも同様である)、地方競馬出身中央移籍した騎手、またはその逆も数人であり、厩務員調教助手移籍数人程度あるだけで、調教師皆無である。

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