レングザンド帝国
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「蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「レングザンド帝国」の解説
ロナント・オロゾイ(Ronandt Orozoi) 声 - 飛田展男 主な所持スキル - 獄炎魔法、治療魔法、空間魔法、鑑定、痛覚無効など 史上最年少でレングザント帝国筆頭宮廷魔導士に就任し、現在もその地位にあって人族最高の実力を誇る老魔法使い。一見すると気さくな人物だが、その実奔放で身勝手。些事を厭って周囲にぶん投げることも多いが、魔法のこととなると目の色を変える「魔法馬鹿」である。 かつては己の実力を鼻にかけ世界で並ぶものなしという自負に満ちていたが、エルロー大迷宮の調査に随行した際に主人公に出会ったことが人生の転機となった。 主人公に危うく殺されかけそうになったものの、スキル「魔導の極み」を見出したことがきっかけとなり、彼女の魔法の実力を理解。上には上がいるという事実を前に無力感と謙虚さを覚え、自己鍛錬に精を出すようになった。弟子に対してもこの経験は幾度も説かれており、内心では死に急ぐことを愚と思って何よりも嫌っている。 その後は主人公のことを勝手に師と仰ぎ、数々の奇行を繰り返す。主人公の影を追って大迷宮に転移し、彼女の残した蜘蛛たちの生存競争を目撃すると感激を繰り返し全裸となって修行に励んだ。その中でギュリエディストディエスと出会うなどしたことで自分が魔導の真髄を目指すことになった原点を思い出す。混乱の中、幼い勇者ユリウスの覚悟を見て老いた自分に代わって人族の守護という目的を託すにはふさわしいと判断したことで、彼を弟子に取った。 彼の原点は先代の剣帝「レイガー」や勇者と誼を結び、戦乱の世を終わらせようと盟を誓ったことにあったのだが、その両名の失踪を境に目的と熱情を失って現在のスタイルに落ち着いたようである。 人魔大戦では戦線のひとつ「ダーザロー砦」の防衛指揮に当たる。自身及び自身の指導した弟子たちによる遠距離からの魔法の撃ち合いを制して、自軍の損害を抑えつつ軍団長の一人「ヒュウイ」を討ち取って第六軍団を敗走させる活躍を見せた。 シュン一行がレストン王子とアナバルド公爵夫妻の奪還を目指し王宮に襲撃をかけた際は気まぐれから防衛に当たっていた。長距離狙撃じみた正確かつ高威力の魔法によって、彼らに力の差を見せつけたが、距離を詰められたところで教え子の弟に情けをかけ、全力とも本意とも思えないやる気のない言葉を残して撤退した。 以後は王太子ユーゴ―の命を受け、指揮官のひとりとして引き続きエルフの里への侵攻に加わる。鑑定が弾かれ、底知れない強さを漂わせるソフィアに思うことがありつつも職務は果たす。大半の自軍が森林地形に特化したエルフの防衛線に翻弄される中、突出するほどの侵攻を見せた。そのため、エルフの機械兵器に会敵することになってしまい、殿となって奮戦するも多勢に無勢だったところを唐突に現れた人形蜘蛛姉妹に救われ、成り行きから発奮して共闘することになった。 オーレル・シュタット(Aurel Stadt) ロナントの弟子兼世話係の少女。貧乏田舎貴族の末娘で、主の巻き起こす奇行に対し、齢8歳にして舌鋒鋭くツッコミを入れる剛の者。 能力や素質は非常に優秀で、黙っていれば見た目も良い。しかし「~っす」と語尾につける独特の口調が邪魔をしている。そのせいで苦労もしているのだが、本人に直す気はない。勇者ユリウスのロナントへの弟子入りの後に彼女自身も師事することになり、幼くして最上位系統の魔法を扱えるまでに成長したほか、自他ともに認める朴念仁であるユリウスにも内心認められるほど胸が豊かになっている。 ユリウスと再会した際には帝国の宮廷魔導士になっているが、本人に出世の希望はないのに高い実力を身に着けたことなどから、周りの年長の魔導士に一目置かれ「姉さん」と呼ばれていた。 ブイリムス 声 - 平川大輔 レングザント帝国の召喚士。魔物を使役する「調教」のスキルを持つ。帝国の調査隊が確認した「迷宮の悪夢」の使役、もしくは討伐を命ぜられ、付けられた精鋭およびロナントと共にエルロー大迷宮に派遣される。その結果主人公と交戦する羽目になり、部隊を全滅させられ自身も重傷を負う。長く家に帰れない中で、ようやく生まれた我が子の顔を見るのを楽しみにしていた矢先の出来事だった。 その後、部隊全滅の責任、危険な魔物を世に解き放ってしまった責任、その際に出た被害の責任を取らされ、魔の山脈に左遷されてしまう。巻き返しのために、特異なゴブリン(後のラース)の「武器錬成」のスキルに目をつけ、スキルで奴隷化する。最期は「憤怒」の支配者スキルを得たラースに敗れ、無念を表に出しながら息絶えた。 なお、彼の娘は転生者の一人「手鞠川咲」である。 ティーバ・ヴィコウ(Teeba Vicow) 帝国の影の英雄と称された軍人。堅実な用兵に定評があり、個としての実力も高い軍部の重鎮だった。人身売買組織に息子夫婦と孫を殺された復讐として、当時十一歳だった勇者ユリウスを総指揮官とする討伐隊の実質的な指揮を取った。 公私両面の態度からユリウスの成長を下支えし、彼の人格面にも強い影響を与える。摘発の最終局面において元凶のポティマスと遭遇したために、同行した部下諸共殺害された。なお、討伐任務終了後の彼は帝国王太子(ユーゴ―)の教育係が内定していたようである。 ニュドズ レイガー・バン・レングザンド 先代「剣帝」。現剣帝の父であり、ユーゴ―の祖父でもある。 現役時代は「魔法最強」と謳われたロナントと並び称される猛者であり、「剣技最強」、「剣神」という異名で知られていた。 若き日から人族の安寧を夢見てロナントやニュドズらと共に数々の戦場を駆け抜けてきたが、終わりの見えない戦いの日々にいつしか倦み王位を息子に譲って雲隠れしてしまう。 紆余曲折を経て、人族と魔族の国境地帯にある狭間の村に辿り着く。そこに「憤怒」のために暴走したラースが現れる。彼の暴走を食い止めるために死闘を繰り広げるが、力及ばず敗死した。
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