古龍/龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:17 UTC 版)
「蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「古龍/龍」の解説
地龍アラバ 地龍の一体で、エルロー大迷宮下層から最下層にかけてテリトリーを構える。他の龍同様、アラバは固有の名前。 平均ステータス4千台、隙ない耐性と龍固有の優秀なスキルを備えた強敵。その上、最下層で同等のステータスを持つ魔物相手に危うげなく勝利を収める知能の高さと豊富な戦闘経験を有する。主人公にとっては初めて明確な形で死の恐怖を味わわせ、誇りのためにもやがて越えなければいけない壁として認識した因縁の相手。 上層から下層へ落下した際、下層から縦穴を利用しての脱出を試みた際の二度に渡って主人公の前に現れ、見逃すかもしくは気づかずに去っていった。やがてステータスを同等にまで近づけた主人公との間に激戦を繰り広げ、一度は主人公の罠にかかって糸で捕縛されたところをありったけの毒玉を喰らいかけるも、主人公への対策スキルを自身の全てのスキルポイントを消費することで取得することで脱出、一転して主人公を瀬戸際まで追い詰める。ただし、主人公の勝ち筋が「アラバに大量のSPを使わせSP切れに追い込む」ことであったため、主人公のスキル『怠惰』のブーストの陰で全力でスキルを駆使し、大量のSPを消耗し続けたことにより主人公の目論見は達成される。アラバはほとんど身動きが取れないほどに弱体化、自身の敗北を悟ると発動中のスキルを全てオフにし、抗うことなく主人公の攻撃を受けて消滅した。 主人公はこの戦いで結果的に勝利したものの、たとえ惨めでも生にしがみつこうとする自分とは異なり、抗うことなく潔く静かに死を受け入れたアラバに憤りを感じるなど、後味の悪さが胸に刻まれることになった。 地龍ガキア 声 - 松山鷹志 古龍のうち一体でエルロー大迷宮最下層を守護する役目を担う地龍たちの長。 強者を認め尊ぶ価値観を持っていた地龍のあり方を最も体現するかのような龍。同胞であるアラバを撃破した主人公に対しても憤りよりも賞賛や可能性の方を感じていたようで、主の意向を無視すると知りながらも主人公を追うアリエルに対し、敗北は必至と知りながらも足止めと割り切った時間稼ぎの捨て駒として挑む。その結果、彼我の戦力差を考えればアリエルの体感では敗北と思うほどに時間を稼がれたようで彼女からは素直に賞賛の声が漏れた。そしてガキアならびガキアと共にアリエルに挑んだ地龍たちの亡骸は主人公がアラクネに進化する際の食料として、主であるギュリエストディエスから提供されることになった。 風龍ヒュバン 翼竜を想起させる姿を持つ風龍の一体で、サリエーラ国・レングザンド帝国間に存在する荒野地帯をテリトリーとする風竜 / 龍たちのリーダー。彼らは旧文明時代の爆弾によって汚染された大地を浄化するという役目を担っている。 口調も性格も軽薄な気取り屋だが、どこか憎めない三枚目的役回りの龍。外見はともかく言動は誇り高い龍の枠に入らないが、一方で除染任務は真摯に果たし、浮上したGフリートを食い止めるべく動員された際は勇敢に死さえ覚悟のうえで戦った。主人公も第一印象のチャラさをずっと引きずりながらも、自身を乗せながら華麗な空戦を成し、敵要塞内への突破口を開いた実力を見て認識を改めている。 最古参の龍の一体ということもあり、速度は3万の大台に乗り、他ステータスも控えめながらも1万以上を数える紛れもない強者。Gフリート落着後は生還し、部下の竜たちとともに同要塞の解体などの新たな任務に従事している。 氷龍ニーア 氷の彫刻や女性的な優美さを思わせる優美な輪郭を持つ龍。人族と魔族の領域を隔てる天険「魔の山脈」の頂点に立つ存在でもある。 性別は女性で口調や性格も高慢で古風な姫を思わせるものだが、遠回しな言い方で好物の酒をねだったり、主へ確かな忠義心を持ちながらも生き汚いところがあるなど、内面は意外と俗っぽいところがある。彼女のテリトリーが常時氷雪と極低温に覆われているのは自身の影響あってのものらしく、その他に地龍ガキアに次ぐ堅さを持つと豪語するなど防御力も非常に高い。 龍としては珍しく搦め手も積極的に用いる老獪さを持つこともあって、これらを駆使して持久戦に回った彼女を倒すのは困難を極める。 本編中では理性なきままにテリトリー内を荒らし回るラースに不快感を覚えつつも彼と遭遇。主君ギュリエディストディエスから受けた転生者は手出し無用との通達を一応守り、境遇を憐れんだこともあって、放置したうえで凍死を待つ方針に切り替える。その後は通行の自由を求めるアリエルに主の威光を借りて挨拶を交わすが、地龍ガキアを倒したこともあって既に開き直っている彼女からは一方的に脅されるという形で終わった。 しかし当のラースは生存しており、思うように動けない主君から足止めをせよという命令を受け、眷属である多くの氷竜 / 氷龍たちを使い潰す羽目になる。彼女自身もラースとの戦いの中で重傷を負うも、主から依頼を受けた主人公とソフィアの対処によって窮地を救われる。 闇龍レイセ 古龍の一体だが、龍の頭を持つ以外はシルクハットを被りスーツを着た等身大の人間という一風変わった容姿を持つ。 時間の停止した空間で「魔王剣」の守護という任に当たっていた。後に同武器が持ち出されて使用された事情もあり第九軍の編成に当たったギュリエストディエスに任を解かれ、外界に戻る。人化した姿を含めて、声も顔も中性的で性別を判別させない人物。 ステータス面では他の古龍とは異なり、すべて1万台と突出した要素はないが「深淵魔法」など強力なスキルを持つ点は高く評価されている。 光龍ビャク 「勇者剣」の近くに侍り守護の任に当たっていた龍。 目撃した勇者ユリウスの見立てによると身の丈も剣と同じほどと小型の龍だが、神話クラスの実力を有していることは間違いないとのこと。勇者剣の力を何に対して振るうかという問いをユリウスに投げかけ、彼の答えを大いに気に入ったことで勇者剣の主として認めた。その後はビャク自身も勇者剣に憑依し、何に対して剣の真価を発揮するかの答えが出る時までその力を封じるという言葉と共に自身は眠りについた。
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