シュン視点二巻までのあらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:17 UTC 版)
「蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「シュン視点二巻までのあらすじ」の解説
アナレイト王国第四王子「シュレイン・ザガン・アナレイト」は転生者であり、前世は山田俊輔という少年だった。見知ったものがいない未知の世界に放り出された不安に身をよぎらせながら赤ん坊からやり直すシュンだったが、その6年後に貴族社会への顔見世の場でもある「鑑定の儀」に臨んだ際に転生前の親友「カルナティア・セリ・アナバルド(大島叶多)」、続いて献上された卵から孵った地竜「フェイルーン(漆原美麗)」との再会を果たす。 転生後のお互いの変化に困惑しながらも、尊敬する兄にして現勇者「ユリウス」との交流もあって鍛錬や学びの日々を送るクラスメートたちだったが、他方で彼らは前世にはないステータスやスキルの存在に不穏なものを感じ取ってもいた。そんな日々を過ごす彼らの前に王国の親善大使として赴任してきたエルフの族長ポティマスが現れる。そこでポティマスは彼の娘という触れ込みだったが、その実は前世のクラス担任教師の「フィリメス・ハァイフェナス(岡崎香奈美)」のことを転生者たちに紹介した。 鑑定の儀から4年後、自身に危ない視線を向ける妹「スーレシア」やフィリメスも含め、各国の子女が集う学園に揃って進むことになったシュンたちだったが、彼らはそこで大国「レングザンド帝国」の王太子「ユーゴー・バン・レングザンド(夏目健吾)」と次期聖女候補「ユーリーン・ウレン(長谷部結花)」のふたりと再会する。 一方で、なにかを隠しているにも関わらず、前世通りのおどけた言動を取ってはぐらかそうとするフィリメス相手にカティアはどこか不信感を覚えていた。また、宗教に傾倒するユーリや兄にぞっこんのスーなどシュンを取り巻く人間関係に気を揉みつつ、前世と現世の間の断絶によって変化が生じつつあることに気づいていたカティアだったが、その傍らで思春期の身体を抱える自らがシュンに向ける感情についてはいまだ無自覚のままだった。 学園生活の中で周囲を上回る才覚を発揮する転生者達だったが、その中でユーゴ―は周囲を顧みない増長した行動を取り、やがてシュンの才能に嫉妬しての謀殺を試みるものの、フィリメスにそれを阻止され彼女の発揮する未知の力「支配者権限」によってほとんどの力を奪われる。が、ユーゴ―の手の者が用意した上位地竜が直後に暴発、地竜は実は転生先におけるフェイの母親であり卵の時に奪われた子を取り戻すためにここまでやってきていたのだ。 一同の奮闘によって地竜は斃れるものの、母親の首筋に牙を立てたフェイはその苦い味に思うところあったのか、今まで消極的だった巨大化を伴う進化や鍛錬も厭わないようになる。シュンは自分の知るところと知らないところで前世からの友人知人たちが変わらざるを得なかったということ、命を奪うことに付きまとう怯えを実感するのだった。 しかし、概ね平穏に推移する学園生活とは裏腹に世界情勢は急転の一途を辿っており、人族と敵対する魔族たちが動き出そうとしていた。魔族の頂点に立つ魔王が全10軍からなる軍団長を招集し、戦争のはじまりを宣言したのである。呼応して勇者の称号を持つユリウスたちも戦地に赴くことになる。それからさほどの時を置くことがなく、いつものように学園で講義を聞いていたシュンの脳内に称号「勇者」を取得したとのシステムメッセージが流れ、なんの覚悟と猶予も与えられないまま勇者の責務を負うことになったのは、転生して15年後のある日のことである。
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