レンギョウ F. suspensa
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 00:12 UTC 版)
「レンギョウ」の記事における「レンギョウ F. suspensa」の解説
レンギョウ(連翹、学名:Forsythia suspensa (Thunb.) Vahl)は、モクセイ科レンギョウ属の落葉性低木広葉樹。別名、レンギョウウツギ(連翹空木)。古名は、いたちはぜ、いたちぐさ。中国名は連翹・黄寿丹。英名はゴールデンベル (golden bells, golden bell flower)。 種小名のsuspensaは、枝が“垂れる”意味である。 和名のレンギョウは、漢名の連翹を音読みしたものであるが、実は中国で過去に異なる植物を指すものであった。そもそも原産地の中国で連翹とは、本来トモエソウ(学名:Hypericum ascyron、中国名:湖南連翹(大連翹)、黄海棠)もしくはオトギリソウ(学名:Hypericum erectum、中国名:小連翹)のことを指したが、これらどの実も薬用されていたこともあって、宋以降からは現在の山西省の南東部で大量に生産された現在のレンギョウの実が連翹と称して売られるようになり、ついにはレンギョウが連翹として認識されるに至った。明の『本草綱目』にあるレンギョウの実の挿絵は現在のレンギョウの実の形とはほぼ同じである。現在の中国においては連翹と書くと日本と同様にForsythia suspensaのことを指すが、河北省・貴州省や台湾など一部の地域ではトモエソウのことを連翹と呼ぶこともある。
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