ミセスワタナベ
ミセスワタナベ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 18:05 UTC 版)
ミセス・ワタナベ (Mrs. Watanabe)、キモノ・トレーダー (Kimono Trader) は、個人の小口外国為替証拠金取引(FX取引)投資家を意味する俗称[1]。語源は日本人の主婦を中心とした女性やサラリーマン投資家[2]。欧米の報道機関により名付けられた。「ミセス」と呼ばれるが、これら実際の投資家のほとんどは男性である(2019年現在8割)[3]。
注釈
- ^ レバレッジ自体が負債であるから、この事例はレバレッジの負債とクレジットカードの負債を掛け合わせた膨大な借金を負っている。
- ^ つまり、主として先物市場で価格を調整しているのであって、ナスダック100指数のインデックス型投資信託にレバレッジをかけて2倍購入しているわけではない。
- ^ レバレッジ型投資信託は、購入者がレバレッジの借金をするわけではない。
- ^ 一括買いで短期売買するレバナストレーダーが、FX市場のようにミセス・ワタナベ狩りに遭う可能性も想定され得る。
- ^ FXにおけるデモトレードで好成績が出せても、実際に資金をFX市場に投入した途端に相場が思う通りに行かなくなる、ということと方向性は同じである。実際の売買はシミュレーションやデモンストレーションと違い、買い注文をすれば反対側には売り注文をしている一個人や強大な機関投資家など誰かが存在するのである。
- ^ 第二次世界大戦後最初に取引を再開した1949年5月16日の終値は176円21銭[37]。
- ^ 1928年10月1日より現行形態。
- ^ 1957年3月4日より現行形態。
- ^ このバブル崩壊については、ジョン・ケネス・ガルブレイスによる歴史的ベストセラー『大暴落1929』に解説されている。
- ^ 人類はこれまでに18万トン余りの金を生産した[40]。この量はオリンピックプール4個(50m×25m)を満たさず、残された埋蔵量は推計5.6万トンである[40]。採掘が進むほど、困難な鉱脈から採掘しなければならない[41]。
- ^ 日本の税制において仮想通貨による利益は原則「雑所得」となる[51]。一方FXは、仮想通貨とは異なる区分である「先物取引に係る雑所得等」の取引のため、仮想通貨はFXとの損益通算による減税ができない[52]。
- ^ 日本人はビットコインは好きだが寄付割合は低く、世界寄付指数によれば日本人の寄付割合は世界で64位である(2019年)[53]。米国ではキリスト教精神に基づくフィランソロピー(社会貢献)の概念があり、例えば投資家ウォーレン・バフェットは慈善事業に巨額の資金を寄付している[54]。ユダヤ教においても慈善思想があり、ユダヤ教徒は富豪でなくとも若いうちから一定の資金を慈善に投じる[55]。イスラム教社会では投資で成功した者による富の独占、貯め込みは許されず、ザカート(制度喜捨)が義務付けられている他[56]、ワクフ(寄進)等のサダカ(自由喜捨)が望まれている[57]。
- ^ 彼は2016年2月にテレビ番組のロケでビットコイン投資アプリの会社を訪ね[64]、それを契機として仮想通貨売買に参入した[65]。
- ^ ドル/円、ユーロ/ドルなどの通貨ペアでは2000年代の株式市場で一大勢力となった高頻度取引(HFT/HST)による機械化も進んでいる[68]。
出典
- ^ 浜矩子 『「共に生きる」ための経済学』: 「第3章 カネの暴走からヒトの共生をどう守るか」(平凡社新書、2020年).
- ^ 真壁昭夫 『ゼロからはじめて一生損しない! 資産運用見るだけノート』(宝島社、2019年)、95頁.
- ^ a b c d “実はオヤジ多数のワタナベ、市場影響力増す-将来不安が駆り立ても”. ブルームバーグ. (2019年9月18日)
- ^ a b c 中野明 『人には聞けない!経済用語100』(学研プラス、2011年)、61頁.
- ^ a b c d 福田猛 (IFA) 『考えない投資生活』: 「FX取引の象徴「ミセス・ワタナベ」になってはいけないこれだけの理由」(飛鳥新社、2020年).
- ^ “Japanese bonds: Mrs Watanabe, mind your fingers” (英語). The Economist. (1997年3月27日)
- ^ 玉手義朗 (エコノミスト) 目からウロコの経済用語「一語千金」 | ミセス・ワタナベ. 2017/01/16. imidas.
- ^ “健在なミセス・ワタナベと為替介入のタイミング”. ロイターコラム. (2010年9月3日)
- ^ a b 小幡績 (2011年3月29日). “罪深いミセス・ワタナベ――日本の危機で円高になる理由”. 東洋経済新報社[リンク切れ]
- ^ 畠山久志 (2022年2月24日). “第44回 為替制度と実行為替レート”. 社内(役員)研修資料. 野畑証券. 2022年4月19日閲覧。
- ^ “海外の投機筋の狙いは「ミセス・ワタナベ狩り」?”. msn産経ニュース. (2011年3月18日)[リンク切れ]
- ^ “米ドル/円、年内120円の声多し! ミセス・ワタナベの逆張りが円安を加速!? 日本の本格的なインフレ時代突入を予言!”. ザイFX!. (2021年10月22日)
- ^ “上放れ後の逆張りは無謀。ドル/円で踏み上げられて、血祭りとなったミセスワタナベ”. ザイFX!. (2015年5月29日)
- ^ なぜ「ミセス・ワタナベ」は損切り(ストップロス)を置かないのか?=今市太郎. 2016年12月22日. MONEY VOICE.[信頼性要検証]
- ^ 「ミセスワタナベ、その後」. Rich Life 2015年3月号. サンワード貿易株式会社.
- ^ “政府の円売り介入で高笑い! 一夜にして荒稼ぎしたミセス・ワタナベ”. 東洋経済新報社. (2010年9月16日)
- ^ Paula Oliver (2007年7月21日). “Bank's independence comes under pressure” (英語). ニュージーランド・ヘラルド
- ^ a b c d トルコリラと一緒に死ぬ気か?「損切りできない」日本人投資家を海外投機筋が狙い撃ち=今市太郎. 2021年11月18日. MONEY VOICE.
- ^ “アップルストアに客殺到 大統領の型破り金融政策でトルコリラ急落”. NewSphere. (2021年11月26日)
- ^ “トルコリラ急落 ミセスワタナベも根負け 高金利狙いがあだに”. 日経新聞. (2021年11月19日)
- ^ “トルコリラ憂鬱 ミセスワタナベが愛想尽かし、高金利の魅力薄れ地政学リスクも”. QUICK Money World. (2019年10月8日)
- ^ 福田猛 (IFA) (2019年4月12日). “ブラジルレアル、トルコリラ…高金利通貨なのに大損するのはなぜか?”. 現代ビジネス. p. 3
- ^ “FX投資家の約7割が1年以内に退場していた! FXをやめた理由第1位とは?”. ORICON NEWS. (2021年3月15日)
- ^ a b “「年収300〜400万円が一番危ない」残業続きの真面目なエンジニアほど海外FXで破産しやすい「長時間労働・低収入」の人を呑む沼”. PRESIDENT Online. (2021年6月10日)
- ^ “資産運用における悩みに金融機関はどのように対処するべきか”. 大和総研. (2021年8月16日)
- ^ 豊島逸夫 (2017年11月2日). “ミセス・ワタナベ、ヘッジファンドに屈す”. 日経新聞
- ^ “医師がやっている副業TOP3、3位不動産投資、2位株式・FX、1位は?”. DIME. (2021年6月30日)
- ^ a b 豊島逸夫 (2015年11月4日). “投機か、投資か、ミセス・ワタナベを試す郵政上場”. 三菱マテリアルゴールドパーク
- ^ 塚崎公義 (2021年12月17日). “投資の初心者が大型株でなく小型株で勝負すべき理由”. DIAMOND online
- ^ a b 太田忠 (2022年2月9日). “IPO銘柄の初値買いは絶対やめるべき。そう考える理由を、株式市場の実態を知らぬ公取委が提出したビックリ仰天の報告書を肴に学ぼう。”. ザイ・オンライン
- ^ 八木エミリー (2022年1月25日). “「流行りだから米国株を買う」になっていませんか? 日本株を買う意義を視点を変えて考えてみよう!”. ザイ・オンライン
- ^ a b c “4000万円が92万円まで減少も? 急増する“レバナス信仰”の裏に隠れた投資信託「負の側面」”. ITmedia. (2021年12月24日)
- ^ FIREを夢見るレバナス民が虫の息。最低限の資産「6250万円」に届かぬ若者たちがレバレッジをかけて人生滑落=鈴木傾城. 2022年2月27日. MONEY VOICE.
- ^ “新設の「楽天レバレッジNASDAQ-100」がトップ10入り=ネット証券の投信積立契約件数ランキング21年11月”. モーニングスター. (2021年12月3日)
- ^ “やってはいけない!レバレッジ投信での積立投資”. トウシル 楽天証券. (2022年2月25日)
- ^ “レバレッジファンドのリスクと活用方法を詳しく解説…積立投資はあり?”. アセットマネジメントOne. (2021年12月22日)
- ^ a b ヒストリカルデータ - 日経平均プロフィル.
- ^ “東証大引け 小幅反発 値ごろ感から買い、午後に上昇”. 日経新聞. (2022年1月24日)
- ^ “コラムVol.106 敵は本能にあり:へそ曲がりの『投資の考え方』第9回:「金余り」とは、どこにお金が余っているのか?”. 三菱UFJ信託銀行. (2021年4月15日)
- ^ a b “金投資 3つのトリビア 金はなぜ希少なの?”. 日経新聞. (2016年7月24日)
- ^ 金・プラチナ Q&A Q13: 金やプラチナは、あとどのくらいありますか?. 2003年. 日本金地金流通協会.
- ^ “ミセスワタナベの金投資”. 日本経済新聞. (2012年5月16日)
- ^ a b “北京春秋 おばさんパワー及ばず”. 産経新聞. (2013年5月21日)
- ^ “金購入ラッシュからみる中国人の投資行動”. 静岡県立大学 グローバル地域センター. (2013年6月21日)
- ^ a b c “ビットコイン価格急騰の裏に「ミセス・ワタナベ」-ドイツ証”. ブルームバーグ. (2017年12月15日)
- ^ a b c “ビットコイン急落 新規参入の「ミスターワタナベ」に打撃 常連組はなお余裕”. QUICK Money World. (2017年12月25日)
- ^ “仮想通貨の相場展開・・・短期的に乱高下が続くといえる理由”. 幻冬舎ゴールドオンライン. (2018年6月12日)
- ^ “ビットコイン急騰、主役は「ミスター・ワタナベ」”. ウォールストリートジャーナル. (2017年12月16日)
- ^ “誰もがビットコインに投資するべき5つの理由”. フォーブス・ジャパン. (2020年1月3日)
- ^ a b 2021/10/09. YouTube #CONNECTV : コネクTV【仮想通貨 ブロックチェーン総合番組】 暗号資産は買って蓋をしろ!これからビットコインを買う人へ(マネックスグループ松本大氏 5/6)( 2021/10/09. YouTube #CONNECTV : コネクTV【仮想通貨 ブロックチェーン総合番組】〜) - YouTube
- ^ 暗号資産に関する税務上の取扱いについて(情報)(令和3年6月30日) (PDF) . 2021年6月30日. 国税庁.
- ^ No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係 [令和3年4月1日現在法令等]. 国税庁.
- ^ 大江英樹 (2021年4月28日). “「寄付も投資もしない」日本人のお金の使い方が残念すぎる理由 日本より貧しい国で寄付が盛ん”. PRESIDENT Online. p. 3
- ^ “海外富裕層が巨額の寄付をする理由「フィランソロピー」とは ?”. 大和ネクスト銀行. (2019年3月13日)
- ^ 星野陽子 『ユダヤ人と結婚して20年後にわかった金・銀・銅の法則50』. 2012/7/25. 経済界.
- ^ イスラム金融. HalalJapan.jp.
- ^ 金子寿太郎 (2021年3月22日). “イスラーム金融とESG:コロナ禍を受け「社会」要素を中心に進展が加速”. 世界経済評論
- ^ “1年で8割下落 ビットコインバブル崩壊の現場を歩く”. NIKKEI STYLE マネー研究所 タスヴェリ. (2018年12月1日)
- ^ 税務相談 月刊不動産2011年6月号掲載 個人が不動産を交換した場合の所得税の特例. 公益社団法人 全日本不動産協会.
- ^ “仮想通貨の収益・利益はいつ認識する?前編ー仮想通貨の税金その3”. 税理士法人ファシオ・コンサルティング. (2017年8月31日)
- ^ a b 論説 ビットコインと税務(税大ジャーナル 23 2014.5) (PDF) 国税庁
- ^ a b “仮想通貨で暴落したときの税金の注意点”. ファイナンシャルフィールド. (2022年3月18日)
- ^ “2018年8月3日放送 爆報!THE フライデー 介護 衝撃のビフォーアフター”. TVでた蔵
- ^ “2016/3/1放送 Startup!”. フジテレビオンデマンド(FOD)
- ^ “ノブコブ吉村“億り人”の噂に「買ってはいます」”. Narinari.com. (2018年2月5日)
- ^ a b “ノブコブ吉村、仮想通貨で大もうけするも流出問題で口座凍結…「今はマイナスです」”. スポーツ報知. (2018年8月3日)
- ^ “ノブコブ吉村 仮想通貨で大儲けも税金で生活苦…専門家が納税地獄の回避法を指南”. 女性自身. (2021年10月28日)
- ^ 編集委員 今晶. (2019年6月4日). “AIとミセスワタナベが似てきた 為替相場を縛るHFTの存在感(AI革命)”. 日本経済新聞
- ^ “機関投資家はビットコインよりイーサリアム:JPモルガン”. coindesk JAPAN. (2021年9月24日)
- ^ “ビットコイン暴落、投資家は「全てを失う覚悟を」(英規制当局)”. ニューズウィーク日本版. (2021年1月12日)
- 1 ミセスワタナベとは
- 2 ミセスワタナベの概要
- 3 金投資
- 4 仮想通貨
- 5 関連項目
- ミセス・ワタナベのページへのリンク