つなぎ‐うり【×繋ぎ売り】
読み方:つなぎうり
「売り繋ぎ」に同じ。
つなぎ〈つなぎ売り〉
つなぎ売買は、ほとんど売り方にだけ使われます。取引の関係で保有しているため株を手放しにくい場合や、名義書換に出して手元に株がなかったり、転換社債を株式に転換したり、ワラント(新株引受権)の権利を行使する際、株券を入手するまでのリスク回避の手段として利用されています。手持ちの株に保険をかけるようなもので、「保険つなぎ」とも呼ばれます。カラ売りをしておいて株価が値下がりすれば、買い戻して差額を利潤として受け取ることにより、手持ちの分の値下がり分はカバーできます。逆に、値上がりした場合は、現物を引き渡せば損失を防ぐことが可能となるわけです。
つなぎ売り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 02:20 UTC 版)
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つなぎ売り(つなぎうり)とは、株式投資についての用語で、信用取引を駆使した取引手法の一つ。
概要
つなぎ売りとは、相場の下落が見込まれる局面において、保有している「現物株」を売らずに、同じ銘柄を「信用取引で空売り」すること。
通常の現物株取引では、相場の天井を見込んだ場合、現物株の売却によりポジションを中立に戻し下落局面での損失を回避する。しかし経営権を目的とした大口投資や投資信託などの場合、議決権を維持したまま株価下落のリスクを回避する手段として、信用取引での借り株売り(空売り)を行うことがある。また小口投資家の場合でも、株主優待などの権利を確定させる手段としてつなぎ売りを活用することがある。なお現物株に配当が支払われる場合、つなぎ売りをしていれば同額の配当落調整金を支払う必要があるので現物配当金が得になるということはない。
金利の高い状況では現物株を持ちながら借株を売却して「つなぎ売り」をして証券金融会社に預けておけば、株価変動のリスクを回避しながらなおかつ利息が期待できるメリットがある(低金利の状況では借株手数料負けする)。
相場の天井でつなぎ売りを実施し、その後に下落局面が発生しても、現物株に対する含み損は空売りによる利益で相殺されるため、うまく相場の底でつなぎ売りの返済を行えば値下がり損を回避することができる。一方で天井を見込んでつなぎ売りを実施した後に、さらに株価が上昇した場合は、本来得られるはずだった利益が得られない(つなぎを実施した段階で株価変動に中立的なポジションとなる)。
信用貸借が逼迫し、新規の貸し手が見込めず逆日歩が発生すると、想定外の損失が生じることがある。
脚注
関連項目
「つなぎ売り」に関係したコラム
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つなぎ売りとは、現在保有している株式を売らずに同じ銘柄を信用取引で空売りすることです。例えば、1株1000円の銘柄を1000株、現物で買ってその後1株1200円に値上がりしたとします。この時点でつなぎ...
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