ベストラ
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ベストラ(古ノルド語: Bestla)は、北欧神話に登場する古代のヨトゥン族(霜の巨人)の女性である。 巨人ボルソルンの娘である[1]。
概要
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第6章によると、ベストラは神のボルと結婚し、オーディン、ヴィリ、ヴェーの母となった[1]。
知恵の巨人ミーミルはオーディンの伯父とされている[2]。つまり、巨人である母ベストラの兄ということになるが、ミーミルとベストラが兄妹かどうかは『エッダ』においては不明である。
イギリスの著述家ドナルド・A・マッケンジーは、さまざまな伝承を取捨選択して物語仕立てで北欧神話を紹介する著書『北欧のロマン ゲルマン神話』(日本語題)において、原始巨人ユミルの左の脇の下に汗がたまり、詳細の不明な最高神の力で、そこからミーミルとベストラが生まれたという経緯を書いている[3][注 1]。
脚注
注釈
- ^ この部分が著者の創作なのか、同書8頁に執筆にあたって参考にしたとある『Teutonic Mythology』(スウェーデンの民間伝承学者ヴィクトル・リュードベリの著書。題名和訳は『ゲルマン神話』)にそのような記述があったのか、はっきりしない。
出典
参考文献
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
- ドナルド・A・マッケンジー『北欧のロマン ゲルマン神話』東浦義雄、竹村恵都子訳、大修館書店、1997年、ISBN 978-4-469-24419-9。
関連項目
ベストラ
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「ラグナロク (小説)」の記事における「ベストラ」の解説
闇の種族の上級眷属。美しい女性だが実は両性具有。強大な力を持っており、第二巻ではアニタを蘇生させるほど。何を考えているのかわからない所がある。リロイを何度か助けているが、同時に危地に立たせることも。
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