パッチ族関連
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パッチ族 ネイティブアメリカンの一部族で、グレートスピリッツの意思に従いシャーマンファイトを取り仕切るシャーマンの一族。 パッチ族にまつわる情報は完全に秘匿されており、その存在を知る者は少ない。普段はパッチ族である事を隠して世界全土に広がっているが、シャーマンファイト開催時にはパッチ族の村に帰郷し、十祭司以外は運営の裏方を務める。現代科学にも匹敵する伝統工芸(監視カメラ、マイク、IT機器など)が盛んだが、資金に乏しく、そのほとんどをシャーマン能力で補っている。原則S.F.中選手の前に姿を現していいのは十祭司のみである。 オラクルベル パッチの伝統工芸の一つで、シャーマンファイト参加者に与えられる小型の情報機器。 液晶画面を持つ長方形に腕に巻く様のベルトが備え付けられた形をしており、多くのシャーマンは腕につけている。主にパッチ及びグレートスピリッツから参加者への連絡に使うほか様々な機能を持つ。また参加者同士の通話も可能。また秘密のパスワードを入力することで巫力値や霊力値を算出できる。 アニメ版ではシャーマンファイトがトーナメント制ではなく、対戦相手が逐次オラクルベルから報告される仕組みになっていた。 グレートスピリッツ(G.S) パッチ族が信奉し、シャーマンキングのみが持つことができる全知全能の霊。パッチ族を通してシャーマンファイトの進行を行っている。 その実体は、この世の始まりからあらゆる霊が生まれる源であり、あらゆる霊が還る、無数の魂の集合体。ゆえにその内部には地球で生まれた全ての魂の記憶が刻まれており、その力を用いれば砕けた魂を再生し、蘇生不能になった肉体さえも修復できる。 G.Sの内部はいわゆる「あの世」になっており、「成仏」した霊もG.Sに還る。内部では魂の在り方がそのままに反映され、その魂の持つ世界観・宗教・性格などの精神的な要因によって様々な風景の世界が創られる。「コミューン」と呼ばれる似通った魂が呼び合い惹かれあった小規模な集合体がG.Sの内部には無数存在し、中には天使や悪魔といった高位の霊体が住まう世界や、「王」と呼ばれる強大な神クラスの霊が君臨するコミューンも存在する。グレートスピリッツの上層ほど高いレベルの魂たちが多く、逆にGグレートスピリッツの深部には罪の意識に囚われた者たちが創る「地獄」と呼ばれるコミューンが存在する。 S.Kとなったハオが持霊とし、最終決戦にてグレートスピリッツを使った巨大なO.Sになり宇宙や太陽の力を使った攻撃を見せた。アニメではスピリット・オブ・ファイアに一部を捕食される。 五大精霊(ごだいせいれい) パッチ族が持つ最高クラスの霊で、火の精霊スピリット・オブ・ファイア(S.O.F)、水の精霊スピリット・オブ・レイン(S.O.R)、雷の精霊スピリット・オブ・サンダー(S.O.T)、風の精霊スピリット・オブ・ウィンド(S.O.W)、大地の精霊スピリット・オブ・アース(S.O.E)の5つを指す。 グレート・スピリッツ内の火・水・雷・風・土の5つの属性の力が抽出され具現化し生まれた精霊で、G.Sと同様に複数の魂の集合体でありG.Sの分身とも言える。ゆえに5体とも他の魂を捕食して成長するという特性を持っている。元々はG.S内のパッチ族のコミューンにて管理されていたが、500年前にパッチに転身したハオにスピリット・オブ・ファイアを奪われて以降残り4体はG.Sの最奥にある地獄のコミューンで、地獄の主である冥府神達によって護られている。だが、後にこの4体も本編終盤においてガンダーラによって奪われることとなる。その霊力値は各33万。スピリット・オブ・ファイア(S.O.F) 炎の力そのものが具現化した五大精霊の一つ。ハオの持霊。500年前、パッチ族に転生したハオに奪い取られ、現代に至るまで従えられている。 感情は持ち合わせているらしく、性格は「短気」で好物は魂。暇な時は分散している。しゃべれるかどうかは不明だが本人にその気がないためか、試したことはないらしい。他の五大精霊達とは並列な関係であるらしく、ハオの持霊になってからは会う機会がないため、寂しがっている面もある。身長は1,232cm。 有する能力は熱の制御や燃焼現象、発光現象など、ありとあらゆる炎の力。その体から放出される炎は凄まじく圧倒的で、骨や魂さえも焼き尽くし無に還してしまうほどである。さらにハオの陰陽術により木・火・土・金・水への属性の変化により、炎の性質的弱点や、媒介である酸素を燃焼などにより周囲一帯から奪われてしまうとオーバーソウルが構築出来なくなるという欠点も完全に克服できる。ハオの能力とあいまって生み出される能力は多岐に渡る。主な攻撃方法は、瞬間移動で相手に接近し、鋭利に伸ばした指での串刺し。 500年前のS.F.で、ハオが葉賢とマタムネに倒された後、ハオと共に消え、葉の双子の兄として転生したハオと共に再び現世に現われた。当初は転生の影響で素霊状態に戻っていたが、S.F.が開催される前から大勢の人間やシャーマンとその持霊の魂を喰らい続けたことで、霊力33万という強大な霊に成長している。 純粋な打撃や炎だけでも凄まじい力を発揮し、さらに甲縛式O.S「黒雛」の状態では、攻撃力は霊力47万の堕天使アザゼルを一撃で破り、防御力はミサイルといった通常兵器はおろか衛星砲の攻撃すら防ぎきる。 後にハオがグレート・スピリッツを手に入れたことにより捨てられ、以降はリゼルグが持ち主となる。 スピリット・オブ・レイン(S.O.R) 水の力そのものが具現化した五大精霊の一つ。ハオによりS.O.Fを奪われてからは、エジプトの冥界の神・アヌビスと契約を交わし預けられた。最終決戦時にはガンダーラのヤイナゲがアヌビスを倒したことによりホロホロに託される。 有する能力は水流の制御、浸透、溶解現象、冷却、熱交換、雨・津波・渦潮・洪水の発生など、ありとあらゆる水の力。 スピリット・オブ・サンダー(S.O.T) 雷の力そのものが具現化した五大精霊の一つ。ハオによりS.O.Fを奪われてからは、日本で崇拝された黄泉の女王・イザナミと契約を交わし預けられた。最終決戦時にはガンダーラの寂尊がイザナミを倒したことにより蓮に託される。 有する能力は電流・電圧・電力の制御、磁力現象、放電・落雷の発生など、ありとあらゆる雷の力。 スピリット・オブ・ウインド(S.O.W) 風の力そのものが具現化した五大精霊の一つ。ハオによりS.O.Fを奪われてからは、西洋地獄の大公・メフィストフェレスと契約を交わし預けられた。最終決戦時にはガンダーラのカドゥがメフィストを倒した事によりチョコラブに託される。 有する能力は気流・気圧・気体の制御、冷却、風化作用、嵐・竜巻・台風の発生など、ありとあらゆる風の力。 スピリット・オブ・アース(S.O.E) 大地の力そのものが具現化した五大精霊の一つ。ハオによりS.O.Fを奪われてからは、東アジアで広く崇拝された冥府の支配者・閻魔大王と契約を交わし預けられた。最終決戦時にはガンダーラのサティが閻魔大王を倒したことにより葉に託される。 有する能力は質量制御、大地の擁する鉱物の特性の発揮、土壌の生命に与える恩恵、引力操作、土砂崩れ・地震の発生など、ありとあらゆる大地の力。
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