ハボタン(葉牡丹)の花言葉
(1)「祝福」は、お正月や誕生日などのお祝いに向いている花言葉である。おめでたい時や、友人や恋人などの親しい人へのお祝いの時などに、一緒に祝福している気持ちを、ハボタンを贈ることで花言葉で伝えることができる。
(2)「利益」は、商売で儲かることなどを祈って、取引先などの相手に向けてハボタンと共に伝えたい、縁起の良い花言葉である。積極的に取引先などの相手に正月のハボタンを贈ることで、相手に好印象を与え良好な関係を築くきっかけとなるほか、大変に縁起も良く好印象の贈り物となる。
(3)「慈愛」「愛を包む」は、愛する人や親しい人に贈りたい花言葉である。好きな人へのアピールや親しい人に贈って自分の気持ちを伝えることで、相手との親愛度が高まり、良好な関係を保つきっかけになると考えられる。
(4)「物事に動じない」は、「頼りになる」という意味である。いつも自分が頼りにしている人や、尊敬している人に気持ちを伝えたいときに、ハボタンと一緒に贈りたい花言葉である。
ハボタン(葉牡丹)の花言葉の由来
#色が関係していると言われる「祝福」という花言葉の由来花言葉の「祝福」は、ハボタンの紅白の葉の色合いがおめでたく縁起も良いとされ、日本で正月飾りとして親しまれていることに由来すると言われている。ハボタンは、原産地では本来食用の植物(ケール)だった。4世紀ごろに中国に渡り、食用とされていたケールは、18世紀の江戸時代初期ごろに日本に渡来したのち、園芸用として品種改良されて現在のハボタンとなった。当時、冬に咲く色鮮やかな花が少なかったことや、おめでたい花として使われるボタン(牡丹)が寒い時期にはあまり咲かないうえに、高価であることから、ボタンよりも安価で丈夫で育てやすいハボタンの人気が高まり、ボタンの代わりに鑑賞するようになったと言われている。
ハボタンは、まるでボタンの大輪の花のように見える幾重にも重なった葉が特徴であり、ちょうどお正月を迎える時期に美しく色づくため、古くから新年をお祝いする飾りとして重宝されてきた。当時から、ハボタンは紅白の2色をセットで植えるのが一般的であった。紅白は、おめでたい時に用いられる色の組み合わせであり、その2色がセットで植えられていることが定番のハボタンもまた、その色から縁起が良い植物だと考えられるようになった。そのため、「祝福」が花言葉として定着した。別の説としては、「祝福」は真っ赤な花びらが特徴のポインセチアの花言葉でもあり、ハボタンも鮮やかな色をしていることから「祝福」という花言葉が付けられたとも言われている。
#花言葉「利益」の由来
(1)中国の故事からつけられた説
三国志で有名な諸葛孔明(181年-234年)の故事に由来している。中国三国時代の政治家、軍人、そして戦略家でもあった諸葛孔明は、行く先々の戦場でハボタンを栽培して兵士や民衆たちの食料にした。ハボタンは、本来は食用であったのだ。兵士らがハボタンを植え育てた結果、ハボタンは戦時中の大切な食料となり、兵士に活力という「利益」を与えた。このことがハボタンの花言葉の言われだとされている。
(2)見た目からつけられたという説
ハボタンは幾重にも重なるようにして葉がついており、見た目がキャベツによく似ていることから、キャベツと同じ花言葉「利益」が付けられたという説である。さらには、丸く形作られる中心部に「良いもの」が入っているように見えるため、「富の象徴」のようだとして「利益」が花言葉となったという説もあるようだ。
#花言葉の「慈愛」「愛を包む」の由来
ハボタンの中心部を周りの葉が包んでいる形状を、赤ちゃんを大切に包み混んでいる姿に重ねたことに由来しているとされている。
#花言葉の「物事に動じない」の由来
明確な由来は存在しないが、冬の寒さにも動じず綺麗に咲くことからこの花言葉がついたと言われている。また、地面に大きく広がり安定感よく並び咲くことに由来しているとも、ハボタンのどっしりとしていて貫禄がある様子に由来しているとも言われている。
ハボタン(葉牡丹)の英語の花言葉
ハボタンは英語で「Flowring Kale(フラワーリング・ケール、『花のようなケール』)」「Ornamental Kale(オーナメンタル・ケール、『観賞用のケール』)」「Ornamental Cabbage(オーナメンタル・キャベッジ『観賞用のキャベツ』)」「Decorative Kale(デコレイティブ・ケール)『装飾用のケール』」などと呼ばれている。しかし、ハボタンには英語の花言葉は存在しない。花言葉(Language of Flower)の発祥は17世紀ごろのオスマン帝国(現在のトルコ)の首都イスタンブールだと言われており、花に思いを託して相手に贈るという風習から生まれたと言われいる。その文化が各国に伝わり、それぞれの国で花々にあった言葉が付けられていったと思われる。英語圏の花言葉の多くはヴィクトリア期(1837年-1903年)頃までに定着したと言われているが、英語圏では最近までハボタンはブーケや観賞用などとして使われていなかったため、花言葉は与えられていない。ハボタンの原産地は海外(西ヨーロッパ)だが、野菜(ケール)として栽培された植物であった。青汁でもお馴染みのケールは、ブロッコリーやカリフラワー、芽キャベツや黒キャベツ、そしてハボタンの原種である。ケールは約4500年前に誕生し、18世紀の江戸時代初頭にオランダから日本に食用として海を越えて渡ってきたとみられている。野菜としてのケールはさほど広まらず、観賞用として品種改良などが頻繁に行われ、日本で独自の発展を遂げて現在の姿のハボタンとなった。現在では海外でも栽培されているハボタンだが、観賞用としては日本が発祥なのである。
ハボタンと同じ品種のキャベツには英語の花言葉が付けられているが、そのひとつは「Profit(利益)」である。日本語でのキャベツの花言葉と同じであるほか、ハボタンの花言葉の一つ「利益」とも同じである。
ハボタン(葉牡丹)の色別の花言葉
ハボタンの葉の色には白、ピンク、赤、黄、紫、緑など様々なものがある。白のハボタンには「祝福」、ピンク色のハボタンには「愛を包む」という花言葉があるという説もあるが、ハボタンには色別の花言葉は特にないという説が主流のようである。ハボタン(葉牡丹)の本数別の花言葉
バラの花やプロポーズの時などに花の本数に意味を込めることもあるが、ハボタンには、本数別の花言葉は特には付けられていない。ハボタンはそもそも花ではなく葉であるため、数にことさら意味を持たないのだと考えられる。したがって、贈り物とするときは本数を気にする必要はない。ハボタン(葉牡丹)の怖い花言葉
ハボタンの花言葉は、「祝福」「利益」「慈愛」「愛を包む」「物事に動じない」と、どれも縁起が良く良い意味がこめられたものばかりである。怖い意味の花言葉や、裏の意味が隠されているということはない。従って、親しい人や大切な人などに安心して贈ることができる、美しく縁起の良い植物だと言えるだろう。※ 花言葉の内容は諸説あります。
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