デスラー親衛隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:00 UTC 版)
「宇宙戦艦ヤマト2199の登場人物」の記事における「デスラー親衛隊」の解説
元はアベルト・デスラーの私設警護団だったが、現在では独自の警察機構と軍隊を持つ準軍事組織まで成長している。『2199』終盤では、ゼーリックのクーデター未遂によって戦力配置がズタズタになったのを奇貨として本星の残存艦隊を牛耳り、国軍に成り代わる存在になっている。親衛隊独自の航宙艦隊<航宙親衛艦隊>を編制しており、その乗組員はすべてランクごとに分けたクローン兵である。 ハイドム・ギムレー 声 - 森田順平 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』 親衛隊長官。39歳相当。 『2199』第8話から登場。オールバックの前髪を一部垂らした髪型と細目が特徴。親衛隊が国軍の地位を奪う機会を狙っている。また、麾下に秘密警察を有し、デスラーからは国内の反乱分子の摘発において全権を任されている。しかし、嫌疑がかかった者を問答無用で拘束する強引なやり方や、属州惑星の一つである惑星オルタリアでの反乱発生時に先住民を逃げ遅れた移民団ごと殲滅する冷酷さなどから、ディッツやタラン兄弟などの穏健派からは反感を買っている。ギムレー自身は国家の本質は秩序だと考えており、「疑わしきは罰せよ」を鉄則としている。言葉遣いは嫌味かつ慇懃無礼な敬語で、時々言葉尻がオネエ言葉になることがある。 デスラー暗殺(未遂)事件の際は無実の罪を着せられたドメルを告発し、冤罪判明後も、七色星団海戦に際してドメルに親衛隊から戦力を割くこともなく、どこまでも非協力的な姿勢を示す。ヤマトのガミラス突入の際には国軍に代わって防衛を担当し、航宙親衛艦隊を指揮してヤマト迎撃に当たるが、艦隊を本星ではなく第二バレラス手前に展開させるなどその防衛行動は形だけのもので、ヤマトの帝都侵入を見逃す。その後、雪とノランの工作による第二バレラスの誘爆によって発生した爆炎に艦隊が巻き込まれる中、死を悟りながら座乗艦であるハイゼラード級航宙戦艦「キルメナイム」ともども巻き込まれた。 しかし『2202』で生きていたことが判明、右目に大きな傷を負った状態で再登場する。母星の寿命で滅びが近づくガミラス民族を救うには強権による民の統制が不可欠であると信じており、デスラー体制派の正体不明の指導者として、デスラーの甥であるランハルト(クラウス・キーマン)を御輿にして独裁体制復活を目指していた。しかし、当のキーマンが現政権派に属するスパイだったため、自身の存在が露見し、逮捕される。 パレン・ネルゲ 声 - 小野塚貴志 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』 親衛隊士官 / 情報将校。大尉。 『2199』第10話に登場。士官用クローン体の1人。思想指導将校として巡洋戦艦EX178に乗り込んでいたところ、次元断層の事故に巻き込まれる。二等ガミラス人である艦長のラングに対して露骨に見下す態度を取っており、彼がヤマトと共に次元断層からの脱出を提案した際にも反発する。独断でメルダを見捨ててヤマトの脱出を妨害し味方を呼び寄せ、ラングを「反逆者」と呼んで銃を向けるが、直後に彼の部下により射殺される。 『追憶の航海』の同エピソードでは、彼の存在は省略され、登場カットすべてから除去されている。 ドーラ・ネルゲ 声 - 寸石和弘 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』 親衛隊士官 / 航宙親衛艦隊旗艦「キルメナイム」艦長。大佐。 『2199』第15話から登場。パレン・ネルゲと同タイプの士官用クローン体。ヤマトがサレザー星系に到達した際には、ギムレーの下、前衛空母艦隊に指示を出していたが、その後第二バレラスの爆発によって発生した爆炎に乗艦が巻き込まれ戦死する。爆炎に呑み込まれる直前には、死を悟ったギムレーとは対照的に退避を命じるなど最期まで焦った様子を見せている。 ハルツ・レクター 声 - 増田隆之 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』 親衛隊士官 / 総統座乗艦「デウスーラII世」艦長。大佐。 『2199』第23・25話に登場。親衛隊幹部ではあるが、クローン体ではない。 第二バレラス崩壊時にデスラーやヴェルテとともに間一髪脱出し、亜空間回廊内でヤマトに攻撃を仕掛ける。 女衛士 声 - 三浦綾乃、杉浦奈保子 / デザイン - 草彅琢仁(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』 『2199』第6話から登場。デスラーの傍に仕える2人の女衛士。髪型は片方はストレートで、片方はウェーブがかかっている。 親衛隊の女性隊員から容姿、知性、身体能力の優れた者が選抜される。ヒスを見下しており、彼がセレステラに話題を振られうろたえた際は嘲笑していた。また、セレステラのことも、表面上は敬語で接しているが、裏では「成り上がりのジレルの女」と見下している。『2199』第23話ではデスラーと共にデウスーラII世で総統府から脱出。亜空間回廊内での白兵戦では他の女衛士2名とともにデスラーの護衛を担い、セレステラや雪を銃撃する。
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